青葉裕紀のブログ一覧

僕が大学生の頃、
『無限のリヴァイアス』という夕方アニメがやってました。

『機動戦士ガンダム』で有名なサンライズのSF作品です。







内容については語りませんが、
リアル大学生の頃は、内容がよくわかりませんでした。
いや、内容は……やってる話はわかるんですが、
「これを僕らに見せて何を伝えたいの？」みたいなのが。

しかし、放送から何年も経った今じゃ、「ああ、なるほど」と思うんです。





たとえば、僕らが普段やってる仕事。
平和な”平常時”もあれば、平和じゃない”緊急時”もあります。

「”緊急時”はどうなんだ？ ”平常時”のままでいいのか？」

『無限のリヴァイアス』は、たとえば、そういう問題がテーマです。





主人公は日和見主義。
誰にでも愛想を振りまい、誰とも仲良くなれる人間です。
パーティの幹事を、自分から率先してやる人です（笑）。



営業向き？ 提案ができる？ 揉め事に強い？　確かにそうかもしれない。

しかし、いざという時に「俺はこうしたい」という信念がまるで無い。
事なかれ主義、きれいごと、お人好し、受け身、正論通り、マニュアル通り……。



”緊急時”でも「こういう時はこうするべきでしょ」の正論で逃げる人間なので、
周りの仲間からは「おまえ、今、それどころじゃないだろ」
と信頼されず、殴られまくって糾弾されます（笑）。
正論は、”緊急時”じゃイタイんです。

「おまえの、これだけは譲れない規範って何？」
の問いに、主人公はしばらく答えられない。だから殴られまくり。



ただ、この主人公……
副艦長の女性が「（グスン）お願いします。私たちは……」
と涙目で説得を繰り返している所でマイクを奪い、
「そう簡単に諦めるな！」「俺たちを助けてくれ！撃つな！」



と、男らしさを見せる素質も、もともとあるんです。
殴られ慣れた人間は、逆境で強い。



最終的には、
女々しかった副艦長が、主人公を戦場へ射出するという決断をし
（この副艦長も実は出来る人なんです）



主人公が戦場のド真ん中で「俺はこうしたい」と宣言し
その通りの事をして、無事助かる。

そんな話です。





……結局、内容について語ってしまいましたが、
「普段の仕事でも、こういうのあるよな」
と思っている次第です。

たとえば、【運転手道】と言っている、「義理を果たすため横断歩道や信号を突破」云々の話とか。



たとえば……
雨の日なんかも一種の”緊急時”であり、”平常時”の晴れの日とは同じ運転はできません。
仮に、雨の日でも全ての路線がダイヤ通りの平常運行だったら、
僕がお客さんの立場だったら、かえって不気味に思う気が……「どこか無理してるんじゃね？」みたいな。



それと……たとえば、
「交差点で止まってる時に暴走族のバイクの集団に囲まれた」、そんな状況。
そういう”緊急時”では、止まる・様子を見る事が最優先。
”平常時”と同じ事はできません。
もし、そういう状況で、”平常時”と同じ事をしている一般車が居たら
……いや、実際この前、居たんですが……「抜け駆け」とか、そういう……
そいつは無謀で命知らず、【運転手道】に反する運転手かもしれません。





『無限のリヴァイアス』の話に戻ると、同じスタッフの作品に『スクライド』というアニメもあります。
ただ、あっちは主人公が不良なので（笑）
真面目で感情移入できる主人公のこっち（リヴァイアス）のほうが好きですね。



どちらの作品も男が自分の信念を貫くって話です。








▲
副艦長。
「私は人の命より重いものなんて知らない」「ひとつだけ約束して。絶対に生きて帰ってくるって」
と前置きして、主人公を戦場へ射出する。
結果としてみんなを救った。

競艇には「選手道」があるらしいです。

>> 譲ってくれた1号艇、2号艇のために飛ばしに行かなくてはいけない













僕は競艇をやらないので、この説明だけじゃよくわかりませんが……
たとえば、「譲ってもらえた」の、その先にやるべき事
みたいな意味だと思ってます。





競艇はレーンチェンジやコース取り等が激しい競技です。
公道のクルマ社会のレーンチェンジやコース取りといえば、
車線変更や、あるいは合流でしょう。





たとえば、

バスカット（バスベイ）から右ウインカーを出して本線に合流する

って際、

本来は、道路交通法 第31条の2で

停留所において乗客の乗降のため停車していた乗合自動車が発進するため進路を変更しようとして手又は方向指示器により合図をした場合においては、その後方にある車両は、その速度又は方向を急に変更しなければならないこととなる場合を除き、当該合図をした乗合自動車の進路の変更を妨げてはならない。

と決まっていますが、実際は僕ら、路線バスの側が
本線を走っている一般車に譲ってから（＝僕らは後回し）
合流するようなケースが多いです。
これについては言いたい事もありますが……まあ、言わないです。





……で、「運転手道」云々とは、

1.減速、パッシング等で本線の一般車が譲ってくれたので本線に合流した
or
2.僕らがちょっと強引に本線に合流した

そして、

合流した直後に横断歩道か、あるいは、信号があり、
横断歩道を歩行者が渡りたがっている、あるいは、信号が黄色に変わろうとしている

ような場合なんです。
さあ、バスのすぐ後ろに一般車がいるぞ、と。

本来なら、
横断歩道を歩行者が渡りたがっていたら、止まるべきでしょう。
信号が黄色に変わりそうだったら、止まるべきでしょう。

しかし、僕なら
横断歩道や信号を無理に止まらなくていいタイミングなら
止まらずに突破します。



何故か。

1.の場合　……譲ってくれた相手への義理を果たすべきでしょう
2.の場合　……急に止まったら後続車に追突される危険があります

というワケです。

こんなコト（止まらずに突破）は、できればやりたくないですよ。
しかし、全ては人の命のため、安全のため、危険を回避するために、なんです。
あとは、マナーか。相手への義理云々。





というようなコトが、公道の場合は、
車線変更や、あるいは合流においては、
いくつか……マンガの言葉をそのまま用いれば

暗黙の了解として守るべきルールが存在する

のではないかなあ、と思うのです。
今回のバスカット（バスベイ）の話以外に、まだいくつもありそうです。
路線バス、一般車、大きなクルマ、小さなクルマ……そういうのに関係なく、いくつも。
それが具体的に何か？　は、ここでは語りませんが……。





車線変更と合流は本当に奥が深いと思ってます。
公道の運転の中でも、相当難しい行為でしょう。
ひとつ言える事は、
車線変更や合流は、できる限り安全に、できる限り平和に行う必要がある
という事。