青葉裕紀のブログ一覧

岐阜県美術館の企画展に行ってきました。





県民文化の森 岐阜県美術館｜企画展｜
http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/page5003.php


”最後の”印象派であって、印象派とは違う。
「ソシエテ・ヌーヴェル」（画家彫刻家新協会）という集まりらしいです。
僕らがオルセーあたりで知ってる、あの、マネやモネの時代とは違う。

”最後の印象派”……オルセーあたりの作品と比べると
なんだか、もやっと暗いような……。白いか黒いか淡いか。



白い絵画はこれ
アンリ・ル・シダネル『日曜日』


他にも彼の作品は『テーブル、白の調和』とか、白かったです（タイトルそのもの）。



黒い絵画はこれ
リュシアン・シモン『リュクサンブール公園の午後』


いかにも印象派っぽいですよね。
あの、マネとかルノワールみたいな黒の使い方で……。

この人は肖像画からして黒かったりします＾＾
ジョルジュ・デヴァリエール『リュシアン・シモンの肖像』




しかし！　中には鮮やかな絵もありました。

アンリ・マルタン『野原を行く少女』


偉大な先輩、スーラが描いていた、点描の絵。
この絵は花びらが点描で描かれていてキレイでした。



これも良かったなあ。
ガストン・ラ・トゥーシュ『長椅子』


どうも淡い感じの”最後の印象派”の中でも、これはひときわ目立っていた。
画像だとわかづらいんですが、厚塗りの油彩で、
暗い色のなかに、明るい色が輝いていて、鮮やかでした。





所蔵品も替わってました。
昨年の11月10日に替わったらしい。今月の24日までのようです。
ルドンの作品も替わってました。
今、岐阜県美術館にあるのは、”黒い版画家”のルドンです。

どんな心境で版画を描いたのか？　目や顔が夢に出てきそうでよねえ＾＾