みなさん、こんにちは!
タイトル「その2」に続く完結編となります。
知床に宿泊し、いよいよ終盤を迎えます。今旅は5つの船旅を予約して出発。ここまで3つは予定通り出航し、素晴らしい思い出を残してくれました。
さて残りの2つはどうなったかというと、本編すぐ最難関の4つ目は残念ながら欠航となりました。それでも懐が深い“でっかいどー”は新たな魅力を次々と差し出してくれます。
そんな最終編によろしければお付き合いください。
タイトル写真は小樽から新潟まで快適な船旅を提供してくれた新日本海フェリー「あざれあ」です。
<9月8日(金)第七日 ~知床-斜里-常呂-サロマ湖-遠軽-比布~>
朝陽が昇り部屋から望むウトロ港。この日は快晴で無風と、北海道滞在中一番のお天気に恵まれました。何かのイベントか、多数の漁船がカルガモ出航していきます。この後、大型観光船「おーろら」が海面調査のため出航しました。
波高が出航NGの「1.2~1.5m」との結果報告がHPに上がってきました。うーん厳しい…。ほどなくして上図の欠航お知らせメールが予約していた「知床クルーザー観光船ドルフィン」さんから送られてきました。
結局大型船含め、すべての運航会社の「知床岬ルート」が早々と欠航となりました。でも命が一番大事、気持ちを切り替えます。
浮いた時間の消化方法を考えます。まずはホテル出発時間を遅らせて、やや遅い時間に朝食を摂りました。あまりにも美味しく「また来年も行く理由ができた」とプラス思考になる単細胞です(笑)
チェックアウトまで快適なホテルライフを提供していただいた「北こぶし知床 ホテル&リゾート」さんに再訪を誓い、七日目の旅に出発!
好天でまず浮かんだ先は前日真っ白だった「知床峠」です。これが本来の景観、初めて見る完全な姿の羅臼岳をUXとのコラボで! リベンジ大成功です。
続いては「オシンコシンの滝」。さすが知床八景のひとつで幅30m、落差約80mの迫力を間近で楽しみました。
斜里町最後のスポットとして「天に続く道」。まずはスタート地点です。
直線区間は28.1km、距離だけでいえばハイドラ観光名所となっている国道12号の美唄市光珠内から滝川市新町までの29.2kmが日本一長い直線道路ですが、景観および走りやすさは断然こちらです。
そしてUXをスタート地点へ。今旅ベストのUX&北海道コラボショット!
R334からR244プラス斜網広域農道で構成される直線道路。長すぎて終点付近が霞んでしまい、空へと続いているように見えることが名前の由来。春分、秋分の日近辺は「夕陽に向かって走る」ことができるそうです。
1kmほど走って展望台付近からもう一枚。そしてこの直線区間を完走しました。完走にあたっての注意点としてR334への進入地点はクランク形状で一時停止。R244の大栄地区右カーブ地点を左に折れないと最後の10kmを走れません。
R239を能取湖沿いに進んで北見市常呂町「アドヴィックス常呂カーリングホール」に立ち寄りました。北京五輪で銀「ロコ・ソラーレ」カー娘の本拠地です。
数多くのオリンピック選手やトップカーラーを輩出、五輪ユニホームも展示されていました。
国内最大の競技場数6シートを備え、充実した専用屋内施設。五輪連続メダルを取れた要因の一つと納得しました。
サロマ湖沿いを西進して佐呂間町「サロマ湖展望台」へ。きれいな建物ですが、ここに到達するためにはかなりの“覚悟”が必要です。
まず入り口は国道沿いの浪速地点の案内標識があるT字路一カ所です。西進の場合、道の駅が見えたら行き過ぎです。さらに展望台に至る道は、滑るダート1.2車線の離合困難なクネクネ道だけです。
苦労した甲斐があり、展望台からの眺めはパノラマでサロマ湖全体を一望できます。こちらは漁港方面のカットです。
こちらはキムアネップ岬方向、近すぎて湖全体は収まりません。
下りは漁協方向に行きと同様のダート路を進みます。一応登りと下りで一方通行になっているようですが明確な標識はなく、もし対向車が現れたらどちらかが数百メートルの“鬼バック”を強いられると思います。
旭川紋別道の始点となる遠軽町「道の駅 遠軽 森のオホーツク」へ。これにて北海道道の駅再コンプリートです。
そのまま無料高速を100km走って比布北ICで降りるとすぐに本日の宿となる比布町「良佳プラザ 遊湯ぴっぷ」に到着。
オートキャンプ場、パターゴルフ、テニスコートなど充実したレジャー施設を備える「グリーンパークぴっぷ」内施設のひとつです。私は浮いた時間をこの広大な場所で洗車に使いました(笑)
宿は入浴施設を兼ねています。夕食も旅行サイトで高評価を謳っていましたが、昨晩の残像が…。でも美味しかったですよ。
クルーズ欠航は残念でしたが知床峠リベンジ、カー娘本拠見学、サロマ湖展望と予定外のイベントを楽しめ充実した一日となりましたzzz
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<9月9日(土)第八日 ~比布-旭川-当別-小樽~>
道内移動の最終日を迎えました。私の年齢では「ぴっぷ」といえば“エレキバン”を連想します。ピップ社と比布には社名の由来などのつながりは全くないそうですが、3年前から「PIP相互応援大使活動」を始めています。
ということで関連代表スポット?となる「比布駅」です。
15kmほど走って本日メインの旭川市「旭山動物園」へ。宿を比布に決めたのはこの動物園へのアクセスが良いことが最大の理由でした。
到着時間は開門直後、土曜なのでかなり入場待ち行列ができていました。
旭山動物園はハイドラではCP取得のみで、入園するのは十数年ぶりです。
ワクワクしながら対面した動物の抜粋です(写真左上から時計回りで)★まずはペンギン、前回見られた散歩は冬期のみで残念。★ライオンさんが何かを訴えてきました。★アムールヒョウの肉球です。★えぞヒグマは活発、威嚇?の表情にびびりました。
西門付近の売店「FarmZoo」で休憩。写真のメロンソフトは超旨かったです。
散策を再開(写真左上から時計回りで)★チンパンジーの綱渡り★ホッキョクグマは猛暑でグテ★カバの枝遊びは迫力満点★最後はフラミンゴの群れ
今回は船の出航時間に合わせた時間調整のスポットだったのですが、2時間半の滞在でメチャ楽しめました。入園料も1000円(大人1名)と格安です。
帰りのフェリーは小樽出港。高速で一本ですが、途中の当別町でQRコード20%還元をしているので“途中下車”。給油とタバコを購入して再度道央道-札幌道と進んで「新日本海フェリー 小樽フェリーターミナル」に到着。
時間に余裕があるので、勝納川を渡って小樽市街でお土産を購入。
ターミナルに戻る途中で、かつない臨海公園から乗船する「あざれあ」の全景をパチリ。遠くからでも全長197.5m、全重量14,214トンの巨大さが分かります。
いよいよUXとともに乗船です。
客室は「デラックスAツイン」を大奮発。実は“GOGO割”が適用され、55歳以上なら1ヶ月以上前の予約で、マイカー航送含むすべての運賃が20%割引になりました。通常の「ステート」とほとんど変わらない料金で、歳を取っていて良かったと思えた貴重なキャンペーンです(笑)
嬉しかったのはテラス付きだったこと。部屋からダイレクトで船外風景を見渡せます。写真は小樽港出航直後の1枚です。
大浴場も完備、そして船尾のヘリポートにビックリ。夕食はレストランでジンギスカン定食を注文。乗船サービスなのか、お値段はとてもリーズナブルでした。
道内走行を終え、今旅数々の名シーンがベッドの中で蘇りますzzz
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<9月10日(日)第九日=最終日 ~日本海-新潟-名古屋~>
午前1時ごろトイレで目が覚め、窓越しの船外がかなり明るいことに気付きました。デッキに出るとその明かりが「月光」だと分かりました。そして無数の星がこれ以上ない輝きを放っています。スマホのカメラでこれだけの星を捉えられたのは初めてです。
明け方には日本海から本州を望むサンライズのマジックアワーです。まさか船から人生で一番の天体ショーを見られるとは。本当に素晴らしい船旅でした
朝食を済ませほどなく新潟港内に入りました。
本州へ上陸。9日間の旅のラストは新潟から名古屋へ高速で直行です。
500km弱の走行も、高速だけなら苦になりません。15時前に無事帰宅しました。
今旅のUXの自走距離は3500kmあまり。距離以上に本当に充実した9日間の旅となりました。費用も宿泊や船のほとんどの予約を3ヶ月前に済まし、早期割引やクーポンを活用してかなり抑えることができました。
旅から1ヶ月が経ち北海道ロスは収まりつつありますが、このブログを書きながら来年のプランを考えています(笑)
今回のような大型の旅行はもう難しいと思いますが、今後も楽しい旅を続けていけたらと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。