この表紙に飛びつく人は、間違いなく30代以降ですよねw
ヤバイです。この本、一端開くと止められません。
当時、僕はまだ高校生でした。
元号が変わり、昭和天皇崩御による「自粛ムード」の一方で、
世の中はバブル絶頂期。
F1も時のブームに乗って、日本企業のスポンサーも今では考えられないほどに乱立、ジャパンマネー(←懐かしい響き♪)が世界を席巻しておりました。
レイトンハウス、フットワーク、エスポ...気付けば全て過去の存在^^;
今は亡き世紀の弱小チーム「リアル」にまでコシノジュンコのスポンサーがついて、
「優勝して欲しい♪」なんてTVのインタビューに答えていたっけ。
今となってはイタイ限りw
コローニなんていうイタリアチームとスバルがうっかり手を組んで、水平対向エンジンでコケた事、
現代の自称スバリストさん達はどれだけ知っているんでしょうかねぇ。
ちゃんと「エナジー」を注入していれば、あんな事にはならなかったのにw
セナ、プロスト、マンセル、ピケ、ベルガー...
皆それぞれに、マシンを降りヘルメットを脱いでもなお、強烈な個性を発散し続けた「レーサー」達。
中嶋悟選手(当時)の出したCD、今でもウチにあったりします。
エアロダイナミクスの研究も始まったばかりで、各チームのマシンもそれぞれに特徴があり、
誰の作ったマシン、なんていうのが見た目でわかる時代でした。
ちなみに、現在に至るまでで僕の一番好きなマシンは、実はフェラーリ640(F189)です。
開幕戦で、持ちこたえるはずの無いセミオートマがなぜか壊れず勝ってしまったり。
イモラでベルガーが炎上したり。ポルトガルでは黒旗を無視した、いてはいけないマンセルが、
セナのマクラーレンにぶつかってリタイアさせてみたり。
エピソードにも事欠かないマシンですが、何よりともかく美しい☆
一般にはプロストがドライブした翌年の641/2の方が有名ですが、ターボ廃止後の全ての
フェラーリF1の原型たるマシン、もう少しモデルカーに恵まれても良さそうな物なんですケドね。
あの頃は良かった、なぁんていうと年寄り臭いのですが、やっぱり懐かしい時代の1ページ。
その記録と記憶が詰まった1冊、オススメです。
Posted at 2007/04/07 01:03:37 | |
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