久々に、パンフ買ってしまいました。
こりゃ文句なしに面白いです。
「自殺したB級アイドルの一周忌。互いの素顔を知らぬ掲示板の常連達が追悼オフに集う時、事件は起きる・・・」
なんていうと、もっとドロドロした内容や、はたまたヲタ臭満開のベタベタな内容を想像してしまいますが、←の5人が集まれば、そんなもので済むはずがないw
そもそも、この趣味の対象が「B級アイドル」っていうのが絶妙ですよ。
最近はネット含めたメディアが肥大しすぎてこういう存在って無い気がするけど、
誰でも知ってる娘ではない所に、
「僕だけの☆」 とか 「手を伸ばせば届きそうな♪」
みたいな、とてつもない勘違い(爆笑)の生まれる余地があって、そこにハマっちゃうんですよね。
何を隠そう、僕にも10代の頃そういう存在がいましてね。
CD買い揃えたり、掲載雑誌を買いあさったりしましたよ。
ちょっとしみじみしちゃいます。
で、話を映画に戻して。
登場人物、ほぼこの5人だけ。
ドラマが進行するのは、あくまで追悼オフ会場の一室。
きっと予算なんて、”
日本沈没”の1/10とかじゃないの(汗)
なのに、ここまで引き込まれて笑わされて、最後にはちょっとジーンときちゃったりもして。
序盤からの彼らの会話に全て伏線が張られていて、クライマックスに向けて
それらが合体ロボの如くビシバシとつながり、組みあがっていく様は圧巻です。
しかし脚本も凄いけど、5人全てがもうハマリ役。特に香川照之とユースケなんて、
きっと脚本執筆の時点で彼らが演じる事が前提だったに違いない(断言)
サイトやパンフでも、撮影現場の盛り上がりに触れていますが、エンドロールでも
その空気がスクリーンから溢れてきます。
作り手のテンションの高さが、作品の質を押し上げてるって感じでしょうか。
「三谷幸喜の舞台劇にも似た・・・」なんて論評もあって、そもそも僕はそれがどんなものか
知らないのだけど、でも昔”みんなのいえ”を観た時は、
「別にこんなの、映画館で観なくても・・・(_ _;)」
って思ったんですよね。なんかおちゃらけ過ぎてて、引いたような記憶もあるし。
(ファンの方の名誉のためにフォローしますが、きっと三谷幸喜が僕に合わないだけです)
でも今回のはそれとは違います。
まぁTVやDVDで観ても楽しいだろうケド、スクリーンで観たから、
さらに作品の世界観に引き込まれたっていうのはあると思いますね。
観終わった後の満足感は、”
フラガール”にも匹敵します。
そう考えると、しつこいようだけどコストパフォーマンス異常に高いな(笑)
だからこそ、あえてケチをつけるのだけど・・・
特別出演さんが出てくるラストシーンは不要!!
なんか「2」への色気が見えるみたいで、ちょっとネ。
でも、それを差し引いても今年初の「良かった映画」です。
観るべし!
Posted at 2007/06/30 00:14:26 | |
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