土砂降りの中宮城から新潟に帰りながらドライブしていると、流石に2019年製造のアイスパートナーではどこを走っているのかインフォメーションが無く、ある瞬間いきなり滑り出すという危険な状態でした。
もういいんじゃないかな。
と思ったんですよ。
そもそもカローラ純正15インチホイールに緩衝材として付いてきたタイヤで、ホイールセットで2万円という激安価格。
カローラ純正15インチホイールの価値を考えればほぼ無料で付いてきたに等しい。
君は十分に仕事をしたよアイスパートナー。
やはり雪のない季節はサマータイヤと言う事だな。
写真1

と言う事で5月が見えてきてカローラもようやくサマータイヤへタイヤコウカーン!
今回は快適性を最重視してミシュラン・eプライマシーとなります。
写真2

目的地は東京都上野にある東京都美術館。
毎年恒例の二科展(春)を見てきました。
タイヤ交換してから慣らし運転も兼ねて街中を所用で走りましたが、明らかに走りが軽い。
感覚的には菅生走行で積んでいたタイヤホイールセット及び工具類100Kgを降ろしたくらい…いやさらに軽い。
写真3

トルク確保のために入れている30番オイルでは走りが軽過ぎるので、在庫の0W-20エンジンオイルに交換しました。
残っていた20番オイルはCastrol GTX 3X Clean 0W-20(SP)。
ひとまずデータ取りとフィーリング確認の為なので、これでいいでしょう。
これでもまだ軽過ぎるくらいで、0W-16が可能ならば入れたい気分です。
どれほど加速が軽いんだeプライマシー。
アクセルを少し踏み込むとCVTは回転数を上げずにスーッと車体が前に出てくれます。
今迄は平気で3,000rpmとか回っていたのに。
加速の軽さはどこまでも健在で、高速道路の追い越し加速でもエンジンパワーが増えたかのようにスーッと加速が伸びるのです。
カローラって2.0Lエンジンだった?と思うほどに加速が軽い。
普通は加速が軽いと反比例するようにハンドルは軽くなるものですが、直進時のハンドルはずしりと重い。
ビシっとまっすぐ走ってくれる上に、ハンドルが重い事による安心感が素晴らしいですね。
いつもヒョコヒョコ軽過ぎるハンドリングはどこか行きました。
ステアリングが重いおかげでハンドリング初期応答性が非常に良く、今までセンチ単位でしか受け付けてくれなかったハンドル操作がミリ単位で受け付けてくれるようになっています。
今迄のように旋回時にハンドルを何度も切りなおす多角形コーナリングなんてやらなくていいんです。
基本的に旋回時は一回ハンドル角度を決めてしまえばアクセル操作で曲がりをコントロールできるので、旋回挙動が物凄く楽。
切り増し、切り戻しのレスポンスもミリ単位で正確に受け付けてくれるので峠道が非常に楽しいハンドリング空間に戻りました。
まるでスポーツタイヤのようなドライバビリティです。
プライマシー4はハンドリングレスポンスが少し独特で、センター付近のレスポンスが少し穏やかだったためにキビキビ走るのが好きな方には好ましい特性になっています。
でも、ハンドル切ると軽々回るんですね。
直進時は重いのにハンドル切ると軽くなる。
でもコントロールは確実に受け付ける。
特に駐車場はスタッドレスタイヤよりハンドルが軽いです。
凄く楽。
直進時は重くて、ハンドル切ると軽い。
ここはプライマシー4もeプライマシーも同じですね。
こんな可変機構のようなハンドリング、どうやって実現しているんだろう?
久しぶりに思い出しましたが、まっすぐ走る事が楽しい。
まっすぐ走るって素晴らしい!
カローラってこんなにまっすぐ走るクルマだったんだ。
ロードインフォメーションは非常に優秀で、今どこを走っているのかはっきりと分かります。
路面状況がいついかなる時も的確にわかるのがミシュランの美学。
雨が降ったから路面は伝えなくていいよね?って仕事放棄しません。
路面が滑らかなのか荒れているのか。
白線の上なのか砂などが路面にあるのか。
ハッキリわかるから安心して運転できます。
土砂降りの東京首都高速道路と言うテストに最適なシチュエーションに恵まれましたが、荒れた首都高でもロードインフォメーションは的確でどこまで踏めるのかがはっきりと分かるんです。
インフォメーションがはっきりとしているから、土砂降りの首都高でも何一つ不安なく走り抜ける事が出来ました。
例えるなら素手で地面を触っているような、確実で的確なインフォメーションがあります。
eプライマシーはレミアムコンフォートタイヤに属するので、期待するのは乗り心地ですよね。
これが物凄く良くて、路面にある凹凸をスパッスパッと瞬時にいなすんですね。
ショックアブゾーバーをガスダンパーに換えたみたいに、路面の衝撃を一瞬でいなす。
段差を乗り越えてもスッといなして、まるで段差がなかったかのように乗り越えていきます。
この乗り心地はガスダンパーに例えましたが、根本的に今迄のタイヤと違いますね。
ふわりふわりと受け止めるのではなく、スパッスパッといなす感じは人によっては固いと感じるかもしれません。
プライマシー4のようにいかなる衝撃も柔らかく受け止めるのがいいのか、eプライマシーのようにスパッスパッといなすのがいいのか、完全に好みの問題になりますが。
あとはロードノイズ。
プレミアムコンフォートタイヤらしく、ロードノイズは極めて静か。
高速道路であろうと路面が整っていると無音の移動空間になります。
オーディオのボリュームも今まで11から13だったものが、6から9へと落ちていますね。
荒れた高速道路であろうと後部座席と普通に会話でき、非常に静かな車内空間となります。
ただ、プライマシー4の静粛性と比べるとタイヤのトレッドが固いようなガーッと言うノイズが気になってしまいます。
絶対的に静かなのですけど、燃費重視タイヤと言う事でここは仕方なかったのか…。
そして燃費。
そう、このタイヤは超低燃費タイヤなのでした。
まず往路。
給油してから一般道を少し走り高速道路に乗ります。
そのまま東京高と上野近辺を走行し、再び一般道経由で首都高を経由して最初のパーキングで給油。
結果は347.8Km/20.36Lで17.81Km/L。
何かバグっているような数字が出ました。
もうこれでいいんじゃないの。
その後関越道をひた走り新潟へ帰還。
走行中の燃費計は群馬県くらいまで21.3Km/Lから21.5Km/Lを行き来していました。
その後谷川岳パーキングエリアへ長い長い坂を登るので燃費計は谷川岳パーキングエリアでは17.5Km/Lまでダウン。
関越トンネルを抜ければあとは下り坂と平坦な道なのでどんどん伸びていき、ガソリンスタンドへ到着した時は19.3Km/Lを表示。
給油の結果は250.0Kmを走行して13.08Lの給油。
19.11Km/Lですね。
NZE144G型カローラフィールダーX Gエディション 4WDはカタログ燃費15.0Km/Lの車両なのでカタログ燃費の127%を達成。
・・・カタログ燃費って何だ(哲学
本日一般道を宮城まで300キロ走った結果は…
309.7Km走って17.81Lを給油して、17.39Km/Lですね。
ゴールデンウィークで交通量が増えて流れの悪い一般道でもカタログ燃費の115%。
・・・カタログ燃費って何だ(哲学
カローラのカタログ燃費、今のWTLC計測よりかなり緩い10.15モード燃費なんですよ。
それを軽く上回る。
思うに、古いクルマでも部品を最新性能のものに換えると最新の機械に匹敵する数字が出せるのではないかと。
自動車と言う機械を使っている以上、気合や根性で性能は伸びません。
高性能部品を使う事で、性能の底上げができるんですね。
と言う事で、ミシュラン・eプライマシーの満足度は物凄く高いです。
もっと早く履いておけば良かったな。
あとプライマシー4と何が違うの?と思われる方もおられるでしょう。
プライマシー4とeプライマシーはっきりと別のタイヤです。
同じくプレミアムコンフォートタイヤと言える性能があります。
快適性重視でふわりとしたフィーリングが欲しいならソフトなフィーリングのプライマシー4。
ドライビングの楽しみを得たいならシャープなフィーリングのeプライマシーを選ぶと良いかと。
プライマシー5は未経験なので、ぜひ装着してインプレを書きたいところですね。
MICHELIN e-PRIMACYのおかげでカローラは車格が2つくらい上がってインプレッサみたいになった…と言うのは褒め過ぎかな。
でも車格が上がったかのように、走りのレベルは確実に良くなりました。
最近までカローラのフィーリングがイマイチなので降りようと思っていましたが、eプライマシーのおかげでもう少し乗ろうと思い直しました。
悪いのは車両ではなくタイヤだったのですね。