ようやくインプレッサが納車されました。
いやー、長かった。
私にとって自動車の運転は人生を楽しむためのエンターテイメントであって、無くてはならないものです。
そんな愛車が無いというのも待ち期間を長く感じた理由でしょうね。
今回の自動車選びでは二つの条件がありました。
1.保証が付いており故障しても費用が掛からない。さらに故障しにくいクルマ。
2.私が文句を言わないクルマ。
1については最近の日本車を選んでおけばほぼ間違いありません。
10年10万キロ以下の車両で保証が付いていれば、簡単に条件達成できます。
問題が2つ目の条件。
私が文句を言わない…。
これが難しいんですね。
いや、クルマについては高望みはしません。
普通に走ればいいんですよ。
ただこの普通というのが曲者でしてね。
アクセルを踏んだとおりに加速する。ブレーキを踏んだとおりに制動する。ハンドルを切ったとおりに旋回する。
この当たり前がきちんと実装されているだけでいいんです。
ただそういった車がなかなか見つからないんです。
その上今回は時間があまりにも無かった。
何しろクルマが決まらない間はずっとレンタカー生活ですから。
動けば何でも良いというならとにかく、クルマが人生の相棒という私にとってはやっぱり自分のクルマに乗りたい。
今回はレガシィをスバルディーラーに運び込んだためスバル縛りができたのも事実。
一週間の長期間フォレスター貸してくれましたし、そこまでやってくれればできればスバルで買ってあげたいというのもありました。
営業との付き合いも長いですし(笑
結局車両の調達から整備までスバルディーラーに一任したので割とスピーディーに納車できました。
という事で、面白みは無いものの二台続けて乗っていたインプレッサに決定。
そして無難に後継のインプレッサのセダンボディ、G4に決定したのでした。
セダンで、四輪駆動で、前車追従式オートクルーズ装着。
そう、アイサイト装着車両です。
ちなみにインプレッサはGD型インプレッサセダン、次にGE型インプレッサアネシスに乗っていましたのでインプレッサ三台目。
エンジンも2.0Lあるし、レガシィからの乗り換えでもそんなに不満ないかな?と想定していました。
ディーラーから自宅まで30キロほどの短距離ですが、乗ってみた感想は…。
想定通りであり、想定外でした。
走ってみて、今まで乗ったGP/GJインプレッサって1.6Lしか無いという事実に気が付いたのです。
インプレッサに乗り込むと、見慣れたインプレッサの内装。
シートポジションやステアリング位置を直していざ帰路へ。
アクセルを踏み込めば思った通りに前に出ます。
流石新型のFB20エンジンはトルクが太いですね。
CVTのセッティングも極めて自然で、ずっと自分のクルマだったみたい。
ボディサイズもずっと乗っていたアネシスと変わらず、ちょっと大きいものの扱いやすい。
レガシィより約200Kgも軽いため走りは軽快そのもの。
…あれ、ちょっと待ってハンドリングに違和感あるぞ。
何だかレガシィより短いはずなのですが車両が長く感じるんですよ。
と言うより幅が狭まって全長が伸びている感覚。
直進安定性は素晴らしくて、高速度域でもビシっとまっすぐ走ります。
あれ?これインプレッサじゃないぞ。
10キロほど走って違和感の正体に気が付いたのですが、GJ7の運転感覚はGP3などの1.6L車やアネシスとは違ってクイックと言うよりは穏やかな感じ。
穏やかと言うよりはおおらか。
ボンネットも長い感じで、旋回性重視と言うよりは直進安定性重視。
どちらかと言うと最近乗ったクルマではBHレガシィに近いんです。
そう言えばレガシィがBM/BR型にモデルチェンジした際に全幅が一気に広がって、既存レガシィユーザーからはあまり好まれなかったという記憶があります。
私にはBM/BR型レガシィも良いクルマに見えるのですがね。
そんな旧来のレガシィユーザーがインプレッサに乗り換える事が多いと聞いていましたが、スバルは最初から狙っていたのかな?
そうだこのクルマ、この操縦感覚はインプレッサと言うよりレガシィだ。
想定外のフィーリングだけど、むしろインプレッサよりレガシィ狙っていたので予期せず思った通りの結果になりました。
今回条件の中でレガシィは無かったのですよ。
乗り心地は今までのスバルの中では一番ソフトで、でもフワフワしていない不思議なもの。
もしかして剛性の低いエコノミータイヤ、ダンロップ・エナセーブの影響もあるかとは思いますが。
静粛性も相当に高く、エンジンのノイズは聞こえませんし振動もありません。
まさに水平対向エンジンならではの快適性。
ただ遮音性は相変わらずあまり良くなく、もしくはエコノミータイヤの影響かもしれませんがロードノイズは割と盛大に車内に入ってきます。
快適性を求めるならタイヤ交換必須かな。
ただね、既にレガシィ用のタイヤと合わせて3セットサマータイヤがあるんですよね(苦笑
全部使い切ろう。
ガンガン走ろう。
旋回性はインプレッサらしく非常に高く、ギュンギュン曲がります。
フィーリングは穏やかなんだけど、実際は素晴らしく曲がる。
タイヤの限界まで攻め込む事は出来なかったけど、この旋回性能に不満を出せる方がどれだけいるかな?
レガシィのVTD-AWDと違ってフロント駆動配分の多いアクティブトルクスプリット型AWDだけど、恐らくアクセルを深く踏み込んだりスリップ検出しない限りは基本的にクラッチフリーの状態なのでしょうね。
旋回時にフロント駆動ならではの引っ掛かりはありますが、ビスカス式AWDと比べると明らかに旋回時の抵抗が少なくてスイスイ曲がります。
まるで直進性重視のFRみたい。
また、インプレッサの性格を考えるとVTD-AWDよりもアクティブトルクスプリット型AWDの方が合っている印象を受けます。
恐らく2.0LエンジンだったらVTD-AWDよりもアクティブトルクスプリットAWDの方が走りやすいんじゃないかな。
旋回は軽やかですが、アクセルを踏み込めばどこまでもグイグイ曲がります。
限界まで攻め込んではいませんが大変に楽しい。
そうそう、これこれ。
この旋回性こそがインプレッサ。
そう言えばGJインプレッサ、Sモードがあるんですよ。
レガシィのSIドライブのようなモード切替なのでしょうが、常時Iモード推奨という事なのかSiドライブのようなセレクターはありません。
とりあえずSモードに入れて踏み込むと…。
あ、駄目だこのクルマ速い。
パワーがあって旋回性高いからレガシィとは別方向で怖いくらい速い。
…タイヤとかブレーキとか臭くなりましたが気のせいでしょう。
恐らくSIドライブと同じくエンジン特性もいじってあるんでしょうね。
エンジンの吹け上りが素晴らしく良くなり、スポーツ向けの特性になります。
恐らくMTモードで走るより速いかもしれない。
という事で無事帰宅しました。
まだアイサイトオートクルーズは試していませんが、これから嫌と言う程使う事になります。
いやー、インプレッサは良いですね。
走りたくなるクルマです。
たった30キロ程度しか走っていないのに、気に入りました。