最近、自分でも気が付いているんです。
クルマの方向性が違うと。
グレイスに対する改造の方向性から見ても、私の望む方向に向いていない。
だからドライブの頻度も減っているし改造に対する情熱も薄まってしまっているのかも知れない。
ショップの担当メカから「そろそろスポーツカー乗った方が良いんじゃない?」と言われる始末(笑
という事で、次期愛車候補を色々調べています。
私が新しいクルマに乗って一番文句を言っているのはブレーキなんですよ。
だったら最初から最上級のブレーキ付いた車ならいいんじゃないかな?
車重にもよるけれど、1.2トンクラスなら16インチ程度あれば制動力は十二分だよね。
そして次に欲しいのが思い通りに動くハンドリング。
サーキットをギリギリまで詰める走りをするわけではないので、ちょっとハイペースで山道を流す際に不満の無い程度の運動性能が欲しいですね。
パワーはグレイスで十分なので実用2.0Lエンジン程度のパワーあればいいかな。
私はあまりハイパワーすぎるとストレスに感じるので適度なパワーでいいんです。
リアスポイラーもしくはリアウイング必須。
セダンもしくは3ボックススタイル。
トランスミッションはマニュアルミッション。
この選択肢で探すと、BRZかWRX STIしか無い。
いや、選択肢があるだけいいかな。
セダンは絶滅危惧種ですし、クーペは余裕あるメーカーしか出さないし大排気量大パワーが常識ですからね。
写真1
今回の試乗車はスバル・BRZ STI Sport。
トランスミッションは6速マニュアルトランスミッション。
赤いブレンボブレーキキャリパーがホイールの隙間から否応なしに主張します。
実はBRZは登場以来気になってはいますが試乗した事はありません。
今回インプレッサを降りてから数年ぶりにスバルに伺い試乗をしてきました。
私がインプレッサを二台購入した営業は健在で、久しぶりの再会に話が弾みましたね。
話をしながら思ったのが、やっぱりこの営業からクルマ買いたいなという事。
ホンダの営業も良い人なんだけど、こっちはフリード乗っているからイイよね(笑
BRZに搭載されているFA20型エンジンは高回転高出力型のエンジンですのでディーラーから出る際にクラッチミートを気にしましたが、イメージとは異なり低回転でもトルクがあるため拍子抜けするほどすんなりとクルマが前に出ました。
そのまま2速、3速…とシフトアップしていき、6速へ。
シフトフィールはスコンスコンと軽い感じに入って行き、エンジン回転もスッと落ちるのでストレスフリー。
6速60Km/hという結構意地悪な運転をしましたが、BRZは普通に走ってくれますね。
ギヤレシオも5速直結で6速がオーバードライブのクロスレシオなので、ただまっすぐ一般道を走るだけで楽しい。
インプレッサに乗っていた時はエンジンの回転落ちが悪い事が不満だったので、これは嬉しいですね。
そのまま赤信号で5速、4速…とシフトダウン。
ブリッピングレスポンスも良く、綺麗にシフトダウンできます。
やっぱりマニュアルミッションはただの加速減速だけでも楽しい。
パワーは上等。
というか当初の想定通りオーバーパワーかな?
4,000rpmも回せば回りを引き離せるパワーを発揮しますので、レブリミットの7,600rpmまではナラシが終わってもしばらく回せませんね。
低回転トルクもあり、非常に扱いやすいパワーユニットです。
そしてエンジンの回転はホンダの高回転まで一気に回るフィールとは違い、一つ一つ回転を積み重ねていくような重厚なもの。
軽薄感が無いというか、耐久面など良い意味での無駄があるのかも。
フル加速も面白いですが、試乗で見るべきはこういった日常使いの表情と思うのです。
ブレーキのフィーリングは凄く自然で、操作した通りに効く。
3の制動力が欲しい時は3の制動力を発揮しますし、5の制動力が欲しい時は5の制動力を発揮してくれます。
そして踏み込めば今まで感じたことの無い減速Gが立ち上がります。
恐らくほとんどの市販車の制動力ではBRZ程の制動力は無いでしょうから、変な場面で踏むと確実に後続車が追突しますね。
本当に自然なフィーリングでストレスフリー。
そう言えばインプレッサも自然なブレーキだったな。
この辺は本当にスバルの美点ですね。
そしてスポーツカーと言えば期待したいのがボディ性能。
ほぼ同じ重量のインプレッサも10万キロ走ってボディの緩み感じるどころか新車のグレイスよりボディ剛性高かったので、2ドアクーペのBRZはさぞかしガチガチボディなんだろうな…と思って走ると意外にしなやか。
しなやかに路面をいなすけれど、段差などを超える時は前輪と後輪が直結しているかのような挙動を見せるのでボディ剛性は高いみたい。
恐らく負荷の大きいサーキットや山道で違いがハッキリ分かると思う。
サスペンションの出来はザックスダンパーだからどうだとか、このSTI Sport以外乗った事が無いので分からないけれどとにかくしなやか。
インプレッサの乗り味もしなやかだったけれど、BRZはさらにしなやかに路面をいなす。
ダンパーのフリクション無いんじゃないのと思う程しなやかでスムーズにサスペンションが動いて、カーブに差し掛かればハンドルを切ったとおりに曲がり、路面のうねりも綺麗にいなすので路面が平らと勘違いする程。
よほどボディがガッチリしていて、サスペンションが良く動いているんだろうな。
このサスペンションならロングドライブもストレスフリーで走れそう。
そしてまっすぐ走る。
もうタイヤが路面に張り付いているんじゃないかと思うくらいまっすぐ走ります。
この辺ホンダのヒラリヒラリとした動きとは真逆の安定性。
私の乗ってきたホンダはいつ離陸するか分からない儚げなフィーリングですが、BRZはガッチリと路面をつかんで離さないフィーリング。
コーナリングでもフィールは変わらず、どこまでも踏んで行けそうな余裕を感じますね。
わだちとか段差とか横風とか、そういったストレスを一切感じない良い意味のダルさもあります。
一応言っておくと、実際ホンダは恐ろしく限界高くてグレイスはFFでも速いです。
BRZは今まで私が乗ってきたファミリーカーではなくスポーツカーですので、ドライバビリティに大いに期待していましたが結果は大満足ですね。
良い意味で裏切られたのが、BRZがグランドツーリングカーとして上質の素質を備えているという事。
長距離のドライブの友として一緒にドライブしたら楽しい時間を過ごせそうです。
写真2
ちなみに来場者プレゼントをしていたようで、私もくじを引きましたが安定のC賞。
ちょ、丁度メッシュポーチ欲しかったんだよね~。
ミシュラン・クロスクライメートのキャンペーンをやっているようですので応募してみました。
流石に雪国新潟での冬季使用は不可能ですが、スタッドレスタイヤからサマータイヤへ切り替える時期、凍結はしないけれど積雪が気になる時期にピッタリなんですね。
東京など普段凍結も積雪もしない地域で、突然の雪に備えるにはスタッドレスタイヤを用意して履き替えるよりはお手軽と思います。
もちろんスタッドレスタイヤとサマータイヤを季節によって使い分けるのが最適ですが。
という事でクロスクライメートが当選したらサマータイヤとして使用しますが、スタッドレスタイヤは新調する必要があります。
無難にピレリかミシュラン選んでおけば良いのですが、使ったことのない銘柄を使いたくなるのは人のサガか。
候補は色々ありますが結局重視するのはスタッドレスタイヤと言えどアイスグリップではなくウェット路面でのロードインフォメーションとウェットグリップ性能、ハイドロ性能になりますから普通の方とは選択基準が違ってきます。
良く聞くのが滑らないスタッドレスタイヤが欲しいというものですが、そんなモノありません。
大体サマータイヤだってドライ路面で滑るんだから、ドライ路面より格段に滑りやすい氷上で滑らないタイヤなんて無い。
どうせ滑るのならば路面状況を的確に把握して、タイヤの限界が分かる方が良いと思うんですよね。
限界が分かればどれだけ踏み込んでいけるか分かるし無茶しないんですから。
もちろん絶対グリップも大事だけど、結局ドライ路面でもアイス路面でも必要なのは路面状況とタイヤの限界が的確に分かるインフォメーションと思うんですよ。