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ペンタゴン7のブログ一覧

2025年04月27日 イイね!

ミシュラン・eプライマシーのファーストインプレッション

土砂降りの中宮城から新潟に帰りながらドライブしていると、流石に2019年製造のアイスパートナーではどこを走っているのかインフォメーションが無く、ある瞬間いきなり滑り出すという危険な状態でした。
もういいんじゃないかな。
と思ったんですよ。

そもそもカローラ純正15インチホイールに緩衝材として付いてきたタイヤで、ホイールセットで2万円という激安価格。
カローラ純正15インチホイールの価値を考えればほぼ無料で付いてきたに等しい。
君は十分に仕事をしたよアイスパートナー。

やはり雪のない季節はサマータイヤと言う事だな。


写真1

と言う事で5月が見えてきてカローラもようやくサマータイヤへタイヤコウカーン!
今回は快適性を最重視してミシュラン・eプライマシーとなります。


写真2

目的地は東京都上野にある東京都美術館。
毎年恒例の二科展(春)を見てきました。


タイヤ交換してから慣らし運転も兼ねて街中を所用で走りましたが、明らかに走りが軽い。
感覚的には菅生走行で積んでいたタイヤホイールセット及び工具類100Kgを降ろしたくらい…いやさらに軽い。
写真3

トルク確保のために入れている30番オイルでは走りが軽過ぎるので、在庫の0W-20エンジンオイルに交換しました。
残っていた20番オイルはCastrol GTX 3X Clean 0W-20(SP)。
ひとまずデータ取りとフィーリング確認の為なので、これでいいでしょう。


これでもまだ軽過ぎるくらいで、0W-16が可能ならば入れたい気分です。
どれほど加速が軽いんだeプライマシー。
アクセルを少し踏み込むとCVTは回転数を上げずにスーッと車体が前に出てくれます。
今迄は平気で3,000rpmとか回っていたのに。

加速の軽さはどこまでも健在で、高速道路の追い越し加速でもエンジンパワーが増えたかのようにスーッと加速が伸びるのです。
カローラって2.0Lエンジンだった?と思うほどに加速が軽い。


普通は加速が軽いと反比例するようにハンドルは軽くなるものですが、直進時のハンドルはずしりと重い。
ビシっとまっすぐ走ってくれる上に、ハンドルが重い事による安心感が素晴らしいですね。
いつもヒョコヒョコ軽過ぎるハンドリングはどこか行きました。

ステアリングが重いおかげでハンドリング初期応答性が非常に良く、今までセンチ単位でしか受け付けてくれなかったハンドル操作がミリ単位で受け付けてくれるようになっています。
今迄のように旋回時にハンドルを何度も切りなおす多角形コーナリングなんてやらなくていいんです。
基本的に旋回時は一回ハンドル角度を決めてしまえばアクセル操作で曲がりをコントロールできるので、旋回挙動が物凄く楽。
切り増し、切り戻しのレスポンスもミリ単位で正確に受け付けてくれるので峠道が非常に楽しいハンドリング空間に戻りました。
まるでスポーツタイヤのようなドライバビリティです。

プライマシー4はハンドリングレスポンスが少し独特で、センター付近のレスポンスが少し穏やかだったためにキビキビ走るのが好きな方には好ましい特性になっています。


でも、ハンドル切ると軽々回るんですね。
直進時は重いのにハンドル切ると軽くなる。
でもコントロールは確実に受け付ける。


特に駐車場はスタッドレスタイヤよりハンドルが軽いです。
凄く楽。
直進時は重くて、ハンドル切ると軽い。
ここはプライマシー4もeプライマシーも同じですね。

こんな可変機構のようなハンドリング、どうやって実現しているんだろう?


久しぶりに思い出しましたが、まっすぐ走る事が楽しい。
まっすぐ走るって素晴らしい!
カローラってこんなにまっすぐ走るクルマだったんだ。


ロードインフォメーションは非常に優秀で、今どこを走っているのかはっきりと分かります。
路面状況がいついかなる時も的確にわかるのがミシュランの美学。
雨が降ったから路面は伝えなくていいよね?って仕事放棄しません。
路面が滑らかなのか荒れているのか。
白線の上なのか砂などが路面にあるのか。
ハッキリわかるから安心して運転できます。

土砂降りの東京首都高速道路と言うテストに最適なシチュエーションに恵まれましたが、荒れた首都高でもロードインフォメーションは的確でどこまで踏めるのかがはっきりと分かるんです。
インフォメーションがはっきりとしているから、土砂降りの首都高でも何一つ不安なく走り抜ける事が出来ました。

例えるなら素手で地面を触っているような、確実で的確なインフォメーションがあります。


eプライマシーはレミアムコンフォートタイヤに属するので、期待するのは乗り心地ですよね。
これが物凄く良くて、路面にある凹凸をスパッスパッと瞬時にいなすんですね。
ショックアブゾーバーをガスダンパーに換えたみたいに、路面の衝撃を一瞬でいなす。
段差を乗り越えてもスッといなして、まるで段差がなかったかのように乗り越えていきます。


この乗り心地はガスダンパーに例えましたが、根本的に今迄のタイヤと違いますね。
ふわりふわりと受け止めるのではなく、スパッスパッといなす感じは人によっては固いと感じるかもしれません。
プライマシー4のようにいかなる衝撃も柔らかく受け止めるのがいいのか、eプライマシーのようにスパッスパッといなすのがいいのか、完全に好みの問題になりますが。


あとはロードノイズ。
プレミアムコンフォートタイヤらしく、ロードノイズは極めて静か。
高速道路であろうと路面が整っていると無音の移動空間になります。

オーディオのボリュームも今まで11から13だったものが、6から9へと落ちていますね。
荒れた高速道路であろうと後部座席と普通に会話でき、非常に静かな車内空間となります。


ただ、プライマシー4の静粛性と比べるとタイヤのトレッドが固いようなガーッと言うノイズが気になってしまいます。
絶対的に静かなのですけど、燃費重視タイヤと言う事でここは仕方なかったのか…。


そして燃費。
そう、このタイヤは超低燃費タイヤなのでした。


まず往路。
給油してから一般道を少し走り高速道路に乗ります。
そのまま東京高と上野近辺を走行し、再び一般道経由で首都高を経由して最初のパーキングで給油。
結果は347.8Km/20.36Lで17.81Km/L。
何かバグっているような数字が出ました。
もうこれでいいんじゃないの。

その後関越道をひた走り新潟へ帰還。
走行中の燃費計は群馬県くらいまで21.3Km/Lから21.5Km/Lを行き来していました。
その後谷川岳パーキングエリアへ長い長い坂を登るので燃費計は谷川岳パーキングエリアでは17.5Km/Lまでダウン。
関越トンネルを抜ければあとは下り坂と平坦な道なのでどんどん伸びていき、ガソリンスタンドへ到着した時は19.3Km/Lを表示。
給油の結果は250.0Kmを走行して13.08Lの給油。
19.11Km/Lですね。

NZE144G型カローラフィールダーX Gエディション 4WDはカタログ燃費15.0Km/Lの車両なのでカタログ燃費の127%を達成。
・・・カタログ燃費って何だ(哲学

本日一般道を宮城まで300キロ走った結果は…
309.7Km走って17.81Lを給油して、17.39Km/Lですね。
ゴールデンウィークで交通量が増えて流れの悪い一般道でもカタログ燃費の115%。
・・・カタログ燃費って何だ(哲学

カローラのカタログ燃費、今のWTLC計測よりかなり緩い10.15モード燃費なんですよ。
それを軽く上回る。

思うに、古いクルマでも部品を最新性能のものに換えると最新の機械に匹敵する数字が出せるのではないかと。
自動車と言う機械を使っている以上、気合や根性で性能は伸びません。

高性能部品を使う事で、性能の底上げができるんですね。


と言う事で、ミシュラン・eプライマシーの満足度は物凄く高いです。
もっと早く履いておけば良かったな。

あとプライマシー4と何が違うの?と思われる方もおられるでしょう。
プライマシー4とeプライマシーはっきりと別のタイヤです。

同じくプレミアムコンフォートタイヤと言える性能があります。
快適性重視でふわりとしたフィーリングが欲しいならソフトなフィーリングのプライマシー4。
ドライビングの楽しみを得たいならシャープなフィーリングのeプライマシーを選ぶと良いかと。

プライマシー5は未経験なので、ぜひ装着してインプレを書きたいところですね。


MICHELIN e-PRIMACYのおかげでカローラは車格が2つくらい上がってインプレッサみたいになった…と言うのは褒め過ぎかな。
でも車格が上がったかのように、走りのレベルは確実に良くなりました。

最近までカローラのフィーリングがイマイチなので降りようと思っていましたが、eプライマシーのおかげでもう少し乗ろうと思い直しました。
悪いのは車両ではなくタイヤだったのですね。
Posted at 2025/04/27 22:34:47 | コメント(1) | トラックバック(0) | タイヤ・ホイール | 日記
2025年01月09日 イイね!

探し物と見つけたもの

カローラのホイールを探しているんですよ。
もう中古では140系の純正ホイールが絶望的に少ないので、社外品でいいやって探しているんですけどね。
やっぱりTE37のような太いスポークのホイールがイイね。

今の時代、剛性強度最重視のラリー競技用RC-G5を見ても分かるようにマルチスポークが常識。
軽さと強度と剛性を持たせるにはマルチスポークなんですよ。
こんな所でも時代錯誤な考え方しているなーとか思いつつ、そもそもカローラに適合するホイール自体が見つかりません。
リム径15インチ、オフセット+45の6Jホイールなんですけどね。
今日ちらっと自動車用品量販店見に行ったけど、15インチなんて軽乗用車サイズ。
そもそも140カローラの時点でオプションに17インチホイールありましたからね。
低インチタイヤも時代錯誤な考え方なんでしょうね…(遠い目

ENKEI RC-T5 For YARISCup
https://www.enkei.co.jp/product/wheels/ForOneMakeRace/RC-T5ForYARISCup/
ようやく見つけたのはENKEI・RC-T5。
競技用ホイールだけど公道も走れる銘柄。
更にこのRC-T5 For YARIS Cupはヤリス専用でハブ径54mmでトヨタ専用設計。

リム幅7Jってのが気になるけど、今使っているRC-G5もリム幅7Jでオフセット+40。
正直オフセット+40は出すぎかなと思うので、少し引っ込めたい欲もあるのです。
(車検は余裕で通る)
RC-T5の何が良いって、トヨタはハブリング不要なのがイイ。

さらにこのRC-T5は、公称重量たったの4.94Kg/本。
トヨタ純正の重量は測ってないけど、スバル純正は7.2Kg/本だった。
鍛造ホイールの代名詞BBS RE-L2だって公称重量4.9Kg/本。

BBS RE-L2
https://bbs-japan.co.jp/products/1103/
あれ、BBS RE-L2もカローラ適合だ。
しかも6Jでオフセット+45サイズがある。
お値段がENKEI RC-T5の二倍と言う事を無視できればこっちの方が適正サイズ。


何だ、探せば意外とあるじゃないか。

ただ、買うとしても次のタイヤ交換時期になりますが。
ミシュラン・eプライマシがどれだけ持つかによりますね。
…来年?

その前にカローラ純正ホイール出てこないかな。
Posted at 2025/01/09 22:27:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | タイヤ・ホイール | 日記
2024年08月15日 イイね!

カローラのタイヤとレガシィのレガシー(遺物)

カローラに装着しているダンロップエナセーブRV505は残り溝6.3mm。
タイヤって大体5,000Kmで1mm摩耗するから、私の交換基準3.0mmまで残りライフ15,000Kmってところ。
と言う事は…
今年の走行予想は
8月は残り半月だから約1500キロ。
9月5,000Km。
10月3,000Km。
11月3,000Km。

約12,500Km走行するから、来年の1か月は使えるかな。
もしかすると気象の関係で11月にタイヤ交換する可能性もあるし、3年目のスタッドレスタイヤも履き潰すからもう少し生き延びるかもしれない。
何しろ峠越えするから、タイヤ交換タイミングをミスると新潟に戻れなくなる。
あるいは宮城でスタッドレスタイヤを買う事になる。

となると、来年のタイヤ購入はほぼ確実だな。
最近は本当に時間が無くて走りを楽しみに行く事も無くなった。
ドライブじゃなくて移動の時間が多いし、本当はスポーツタイヤがいいけれど恐らく合っているのはコンフォートタイヤ。
静かで乗り心地良いタイヤがいいな。


ホイールは今以上剛性のある銘柄を見つけるのは難しいラリー用ホイールで、意外と剛性のあるカローラのボディに硬めのサスペンション。
となると、剛性のあるタイヤじゃないとグリップしない。

まあ、銘柄は半分以上決まっているんだけど。


ところでカローラについては謎がある。
本来フロントエンジンの四輪駆動車両はフロントタイヤから摩耗する。
エンジンの乗っているフロントが重く、さらにフロントが駆動と旋回をやっているから、駆動のみの後輪より負担が多いから。
さらにフロントは常時直結で、リアデフ前にビスカスカップリングを置くビスカスカップリング式四輪駆動だから後輪の負担なんて本当にFFと同様のはず。

けど、前後均等にタイヤが減るんですよ。
カローラ乗ってから、前後0.1mm単位でタイヤの摩耗が均等。
四輪駆動なのに一度もタイヤローテーションしていません。
より厳密には後輪のアウト側はキャンバー角度の関係で摩耗が少ないけれど。
何故なんだ。


ローテーションやらなくていいのは楽なんだけどさ。
謎です。


その前にN-WGNのスタッドレスタイヤ調達だな。


あとレガシィのレガシー(遺物)欲しい方おられますか。
・YA5 エクシーガGT用18インチホイール
・BL5 レガシィ3.0R純正18インチホイール+ネオリンネオスポーツ225/45R18(タイヤ残り4mm程度)
・レガシィ用 レアマイスター LMスポーツ 16インチ。
・BM9 レガシィGT純正17インチブレーキディスク+GVF WRX S4純正ブレーキキャリパー(ブレーキパッドほぼ新品)
・ZN6 86純正リアブレーキパッド
・VM4 純正マフラーサイレンサー(テールエンド)
・VM4 レヴォーグ純正ステアリングホイール(ずいぶんお疲れ)
・VAG WRX STI純正ステアリングホイール(ほぼ新品)
・BM9レガシィ用レカロシートレール
まだ出てくるかも。
使うつもりで買ったけれど、今の生活になってから使う暇もなく・・・。

8/31までに欲しい方が現れない場合、全部処分します。

譲渡先決定
・ZN6 86純正ブレーキキャリパー(ブレーキパッドなし)
Posted at 2024/08/15 22:29:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | タイヤ・ホイール | 日記
2024年06月11日 イイね!

インフォメーションって何者

良くタイヤの評価で使うロードインフォメーションってやつですけど、これって何なのか。
日本語に訳すと道路情報。
つまり道路の状況をタイヤを介してどれだけ感じられるのかという事ですね。

これは人によって感じ方が違いますが、ロードインフォメーションってこういう事じゃないのって話です。


じゃあ具体的に何をもってタイヤのロードインフォメーションと言っているのか。
それは
・ステアリング反力
・ステアリング振動
・ロードノイズ
私はこの三つと思っています。

自動車雑誌なんかは尻で感じろ!って言いますが、尻でグリップを感じる領域ってもうタイヤが滑っているのでは。
ほぼ同じコンディションの同じ道を何度も何度も走るサーキットでは、滑るか滑らないかがグリップ限界の目安になるので合っているのでしょうが。


私は基本的にはステアリング反力でロードインフォメーションを見ています。
タイヤがゴムによる抵抗で走行している以上、道路を走れば必ずタイヤの抵抗が発生します。
その抵抗を掌で感じ取る訳です。
レガシィのようなドライバー重視の車両は基本的にハンドルは重く、ステアリング反力も大きくなります。
その反力が乾燥路面では大きいけど、雨が降ると軽くなる。
それだけ路面抵抗つまりグリップが減っていることが分かるんですね。

旋回中も同じ事で、タイヤのグリップが薄れてくると反力が少なくなってきます。
そこから更に踏み込んでいくと、タイヤがスキール音を発し始めます。
さらに踏み込んでいくと限界を超えて滑り出します。
この時ステアリングフィールはスカスカか重いかのどちらか。
正確にはフロントタイヤが滑っていれば反力は軽くなるし、リアタイヤが滑っていれば反力が強くなる。


次はステアリング振動ですね。
これは副次的なもので、ステアリング振動が多いほど路面が荒れています。
振動が無ければ整っている道路です。
荒れている路面ではタイヤグリップは低下しがちで、急な動作によっては簡単にグリップを失う事もあります。
ですのでスポーツ走行を意識していなくても路面振動は大事。

そんなの目で見てわかるだろうって、雨が降っている夜道はどうでしょう。
雨によって目視では路面の起伏はわかりにくいし、ステアリング反力だって減っている。
夜はヘッドライトの反射でそもそも路面がまぶしくてよく見えない。
そんな状況で急ブレーキしなければいけない場面を警戒しながら走るには、この振動による情報は大事です。


最後はロードノイズ。
これもステアリング振動と同じ扱いですね。
静かならば整っている道路、うるさければ荒れている道路。

路面が荒れていたらペースを落としたり、いつでもブレーキかける心構えができる。


道路を走行しているうえで一番の情報は目に入って来る情報ですが、副次的にロードインフォメーションを組み合わせればさらに安全な走りができるという訳です。
でも日本のタイヤはスポーツタイヤを除くとロードインフォメーションが少ないタイヤが多い。
ロードインフォメーションは性能にかかわる所ではないので、ロードインフォメーション皆無だってきちんと無事故で走れます。

おそらく自動車に乗る方の99%くらいはロードインフォメーションなんて不要で、むしろ不快な要素なんですね。
豊富なロードインフォメーションも言い換えればハンドルが重い、振動する、ノイズがうるさいと言う事。
こう書くとネガティブ要素ですね。

ですので日本のメーカーが作るタイヤはスポーツタイヤを除いてロードインフォメーションが希薄です。
それはメーカーが顧客の声をきちんと聞いて、真面目に答えた結果。
ウェットでグリップするし、低燃費で静か。
きちんと高性能タイヤやってます。


でもそんなタイヤでは不安を感じるので、私はロードインフォメーションを求めている。
路面状況が分かる方がイイな。
そちらの声に答えてくれるメーカーは、ドイツとかイタリアとかフランスにありますね。
あちらはそういうお国柄なんでしょう。
Posted at 2024/06/11 20:20:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | タイヤ・ホイール | 日記
2024年06月01日 イイね!

ピレリ P7 EVO TOURINGのファーストインプレッション

ピレリ P7 EVO TOURINGのファーストインプレッションレガシィのサマータイヤをピレリP7 EVOに履き替えてから1,000キロほど走行したのでファーストインプレッションを書きましょうかね。
結論から言うとピレリらしくないところもあるけど素晴らしく良いタイヤ。


そもそもピレリP7 EVO TOURINGというタイヤは自動車用品販売店イエローハットが独自展開しているプライベートブランドタイヤ。
ピレリの特徴はドライバー向けのハンドリング重視。
走りが軽く、丸いタイヤを作る。

丸いタイヤを作れるメーカーはかなり少なくて、私の知る限りはミシュラン、グッドイヤー、ブリヂストン、コンチネンタル、そしてピレリの5社しか知らない。

一部フラッグシップ銘柄においては丸いタイヤを作れるメーカーもあるが、エコノミータイヤまで丸いタイヤを作れるメーカーとなると限られる。
丸いって何?と言うと、タイヤそのものの真円度が非常に高い。
タイヤは高速回転しながら地面に接触して変形しながら自動車車体を支える部品。
丸いタイヤは余計な変形をしないので内部抵抗が少なくて済む。
余計な抵抗が少ないから、タイヤが本来持つ走り曲がる止まる性能をより引き出すことができるので走行性能が高い。
そして5ブランドすべてに共通するのはロングライフ。
これは余計な抵抗が発生しないのでタイヤを構成するゴムに負担がかかりにくいから。
丸いタイヤは走っていて転がり抵抗の少なさと乗り心地の良さ、ハンドリングの良さをはっきりと感じられる。


と言う事で、期待を込めてピレリP7 EVOのファーストインプレッション。


まず、ピレリタイヤの例に漏れずタイヤが丸い。
タイヤを交換して店舗から出るとき、いやピットから車を出すときに、もう決定的に違うタイヤの丸さ。
非常に滑らかで、路面の凹凸が消えたよう。
道路に出てアクセルを踏むと、物凄く軽く「スッ」とクルマが前に出る。

このタイヤは走りがとても軽快。
信号発進の時、特に加速を意識しなくてもするすると車速が伸びてゆく。
エンジンがうなる領域まで使う事がない。
一般道での走行時、アクセルをほんの少し踏み込むだけでクルマが前に出る。
高速道路の合流もエンジンをブン回す事なく所定の速度に達する。
重量級のレガシィが大幅軽量化したかの如く、軽快に走る。

加速して速度が上がっていっても、P7はまっすぐ走る。
高速道路走行においても車体がビシっと安定し揺らぐ事はない。
深い轍があっても、荒れていても、強風が吹ていても、ビシっとまっすぐ走る。
それでも進路が少しずれることもあるが、そんな時はハンドルにほんの少し力を入れれば元通りまっすぐ走る。
ハンドルを握る手に力を入れず、所定の位置に手を添えておけば車がまっすぐ走ってくれる。
これが非常に快適で、実際高速道路を300キロ一気に走っても疲れはしない。

ハンドリングに関してはレスポンスが非常に秀逸。
スポーツだよ!曲がるよ!といったいかにもな味付けではなく、ハンドル操作した通りに一瞬の遅延もなく、極めて自然に車が向きを変える。
普通旋回時はタイヤが踏ん張る挙動を示してハンドルが重くなるけれど、P7はハンドルが軽く、動きも軽く、スイッと曲がってゆく。
そこに緊張は不要で、まるで自分の運転がうまくなったかのようにヒラリヒラリと走れる。
これは昔からピレリタイヤの利点で、トレッドゴムだけに仕事をさせるのではなくタイヤのサイドウォールをうまく使ってタイヤ全体で力をいなして曲がる感覚がある。

旋回しているとハンドルから「もう少しでだめだよ」とサインが発せられるけど、そこからまだまだ踏み込める。
スキールが鳴くのはさらに奥の領域で、その領域でもタイヤはきちんと路面状況を的確に伝えてくれるからむしろまだ踏める。
完全に車体をコントロールできるので、険しい峠道であろうとも一切の不安がない。

いかなる状況でも、と言う事は極微低速でも扱いやすいと言う事。
駐車場の極微低速であろうとも、きちんとハンドル操作通りに動いてくれる。
実はこれが物凄くイイ。


グリップに関してはドライ路面しか試していないけれど、100Km/hからの急制動でもスキールが鳴く事すらなくギューッと止まる。
私のレガシィはカーボンメタルブレーキパッドでブレーキを強化しているのだけれど、それでもスキールを発しすらしない。
旋回についても、セミバケットシートから振り落とされそうになるGがかかるような領域でも鳴きもしないしハンドル操作を普通に受け付ける。
燃費ラベリング上はウェットグリップbと謡っているが、実際にはウェットグリップaに相当するグリップがあるのではないか。
それほどまでにグリップする。


乗り心地は非常に良好。
元々ピレリは乗り心地が良いけれど、このP7も非常に乗り心地が良い。
多少の段差はスッスッといなし、ハンドルには段差をいなした情報が伝わってくるけれどキャビンは平穏そのもの。
1cmくらいの大きな段差になるとようやくボムッと軽くキャビンに衝撃が届く。
乗り心地は非常に良好で、まるで空飛ぶ絨毯に乗っているかのごとし。

高速道路を走るとその快適性が際立ち、レガシィ本体の乗り心地を思う存分体感できる。


ロードノイズは極めて静かで、一般道ではほぼ無音で走行できる場面が多い。
路面が荒れていると多少タイヤがアピールしてくるが、不快に感じる音域ではなく「ドーッ」といった感じの少し低めのノイズを発する。
本来ロードノイズは名前の通り騒音であるはずなのに変化に富んでおり、ロードインフォメーションを知る大きな手掛かりとなる。
荒れている路面なのか、きれいな路面なのか、白線を踏んでいるかすら音を聞いていると分かる。

どんな時でも騒音が鳴り響くのではなく、必要な時に聞かせてくる感じか。


このタイヤのおかげで、7時間300Kmに及ぶドライブも全然苦にならない。
レガシィとの組み合わせで、いつまでもどこまでも走っていける、そんなタイヤ。
まさしくピレリらしいタイヤで、運転する楽しみを知りたいのならこのタイヤを選ぶべき。と言える素晴らしい銘柄。
Posted at 2024/06/01 20:25:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | タイヤ・ホイール | 日記

プロフィール

「やはりシビックのエンジンは今までの常識が通用しない。20番オイルのほうが走りが軽い。」
何シテル?   08/03 22:32
FC1型シビック、JH2型N-WGN、M910A型ルーミーに乗っています。 フォローはご自由にどうぞ。 ドライブが好きで、ふらりふらりとあちこちに出...

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