2017年10月21日
グレイスのタイヤをスタッドレスタイヤに変えた訳ですが、やはり違うなと。
違うってのはサマータイヤとスタッドレスタイヤの違いではなくて、クルマとタイヤの相性です。
元々ピレリって西洋のガイシャ向けセッティングと感じていました。
重くてボディ剛性高くてサスペンションがよく動くクルマ向け。
だからガイシャっぽいセッティングのインプレッサと相性良かった訳です。
でも、グレイスとは相性良くない。
タイヤが重いというか、クルマに勝っている感じですね。
タイヤが軽いのは16インチタイヤからのインチダウンテストで確認済みですので、確実に軽量化は果たしているのです。
しかしそれでも重い。
ハンドルが重く、加速が重く、コーナリングが緩慢なので、インプレッサに装着していた時と印象が正反対なのです。
サマータイヤはインプレッサでは確実に悪いと評しているであろうブルーアースが大変に好印象ですので、インプレッサで剛性低いと評していたスタッドレスタイヤを装着すると相性が良いのかもしれません。
車が違うとタイヤの相性もぜんぜん違うものになるのですね…。
そしてトランスミッション。
機械的にはDCTの方が優れているはずなのに、なぜマニュアルミッションの方が楽なのか。
しばらくグレイスに乗っていて、この理由も分かりました。
例えば信号発進で曲がる時。
対向車がいない事を確認して、ゆっくり前進して、横断歩道に歩行者はいないか確認して、路面状況を見て、どれだけ踏めるか?を確認してアクセルを踏み込む。
この時、きちんとギヤを選んでいればスッとクルマは前に出ます。
でもDCTは基本的にオートマですから、その時には恐らく3速とか4速になっている状態で「あ、加速するの?」と判断してギヤを落として加速します。
この僅かなタイムラグがドライブフィールに深刻な悪影響。
事前にシフトダウンしようにも、パドルシフトは基本的にスポーツモード以外では動かないので置物と化しています。
思い通りに動かしたいのに、思い通りに動かない。
そもそもパドルシフトが確実に効くとしても、パドル操作するかは疑問です。
何しろドライバーの「ここはシフトアップしないで俊敏に加速しよう」という意図を汲み取ることは機械には不可能ですから、勝手にシフトアップした状態からどれだけギヤを落とせば良いかが分かりません。
そして現在のギヤ位置表示がないのは大変に疑問です。
キャリィのAGSは常にギヤポジションが表示されているので大変に運転しやすいのですよ。
キャリィは商用車だけあって、ドライバーの欲しいものが分かっていますね。
しかしそんな些細な問題よりも、「自分でクルマを操作する」事と「機械が勝手に操作する」違いは決定的なのだなと。
ハード面ではなくソフト面の問題なのですね。
グレイスはかなり使用頻度の高いSモードボタンが押しにくい変な所に配置してあったりしますし、これは機敏な走りも出来るけれどあくまでファミリーカー。
スポーツカーじゃないんだと。
グレイス買う前はインプレッサとフリードの間という事できっとハイからローまでオールマイティにこなせるマシンと期待していましたが、そうではなくてフリードとインプレッサの間のクルマってのが正解のようです。
クルマは良いのですが、私の求めている性格じゃなかった。
これが正解みたい。
もちろんサスペンションがイイのでツーリング性能は高いし、快適性もかなりイイですし、モーターのおかげでパワーもあります。
結局のところ二兎を追うもの一兎も得ずという事で、欲張りすぎた結果なのでしょう。
次回はきちんと一兎を狙って、車選びをしなければいけません。
でもツーリングには最適ですからグレイス降りませんよ。
もう少し尖ったクルマを増やしたいな、そう思ったのでした。
もちろん、楽に快適に走れるマニュアルミッションで。
…色々準備が必要ですけどね。
Posted at 2017/10/21 20:59:27 | |
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グレイス | 日記