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2022年05月16日 イイね!

トヨタ カローラフィールダーのインプレッション

良いクルマと言われるものには2種類あると思っています。
ひとつは、良い製品。
もう一つは、良い商品。

良い製品は走りの良さや質感の良さなど、飛び抜けて良い物が光るクルマの事。
つまり所有者の満足感を満たす車。
こういったクルマは一部の人には強く好まれるけど、好き嫌いも出やすい。

良い商品とは多くの人が望む、そして不満の出にくい普通のクルマ。
つまり持っていてネガな部分の少ないクルマ。
こういった車は一部の人には合わないけれど、好き嫌いはあまり出にくい。


どちらが売れるかと言ったら良い商品なんですね。
普通の人は出来るだけ尖っておらず、癖が無くて不満の少ないクルマを求めていますから。
デザインが無難で、燃費が良くて、使い勝手が良い。
ついでに安ければベスト。
色は白黒銀あたりで。

カローラはどちらかというと、良い商品に属するかな。
とにかく尖ったところが無い。
街中で乗りやすくて走行性能も悪くない。
燃費が良くて荷物も乗るし、新車価格が安い。

カローラは街中で大量に見かけるので、特に不満もなく乗り続けている方が多いと推測できます。
未だ120系も現役ですし、私の乗る140系も大量に走っています。
5ナンバーサイズを維持するために現行210系と併売している160系も大量に走っていますね。
生存率からみても、故障しにくかったり部品代が安かったりするんだろうな。

実際消耗品交換だけで随分走りが良くなりました。


そんなNZE144型カローラフィールダーX-Gエディションを通勤車として購入し約2か月走る訳です。
購入時の走行距離は42,800Km、2008年式。
現在は走行距離49,600Kmと、地味に走っている。
ステーションワゴンというボディ形状が思っていた以上に使いやすいんだなー。

カローラの走りはとにかく普通。
身構えることなく、気軽に乗れて軽い気分で走れる。
シートの位置は適切で、シート形状もホールドという程ではないけれど体を適度に包み込む感じ。
少し硬めな触感のシートのおかげで長距離でも体の疲労は少ない。


加速に関しては演出過剰なトヨタには珍しく、信号発進でドン!と出たりしない。
あくまでアクセル操作に忠実に前に出てゆき、その加速はスムーズそのもの。
アクセルレスポンスも優秀で、街乗りではあまりブレーキ踏む事は無いかな。
アクセルだけで走れるので非常に楽。

フル加速は雨の日であろうと4WDのおかげでホイールスピンせず、スルスルと前に出る。
アクセルを深く踏み込めばグイっと引っ張る加速をするが、そこは1500ccの自然吸気エンジンなのであまり長く続かない。
元気に加速できるのは80km/hくらいで高速合流にもたつかない程度かな。
ただし躊躇なくアクセルを底まで踏み込む必要がある。


乗り心地はあまり良くない。
割と硬めのサスペンションは路面の衝撃を素直に広い、車内は割とガタガタと揺れる。
ホイールのインチアップは考えない方が良いレベル。
サスペンションが硬めだけどボディはそんなにガチガチって程には剛性が高くない感じ。
スバルとかマツダなら1.5倍とか2倍くらいのボディ剛性持たせてくるレベルだけど、普通のクルマとして考えれば必要十分で、これで不満が出てくる人はいないだろうという絶妙なバランス感覚。


走行安定性は大変に高く、高速道路でもスムーズにまっすぐ走る。
レーンチェンジでも不安な挙動は見せず、とにかく淡々と走るには最高のセッティング。
気が付けば一日走っているとかザラにある。


ハンドリングは極めて自然で、ハンドルを切ったとおりにクルマが動く。
ただし早めにアンダーステアを見せてくるので、普通の人が踏み込んでいく事は無いだろうな。
実際に踏み込んでいくと面白いほど旋回性が高く、自由に舞える。
カーブの前ではきちんと減速してフロント荷重にし、適切なタイミングでアクセルを踏み込んでやるとグイグイとフロントが引っ張ってゆく。
4WDなのでリアタイヤがおまけ程度でゆるゆると押し出してくるけれど、これ以上後輪のパワーがあったらリアがブレイクするだろうなって言う丁度良い塩梅のリアトラクション。


ブレーキに関して不満しか言わない私だけど、これが思いの外良い。
制動力はノーマルなのに割とググっと効いてくれるし、今まで乗ってきたクルマにありがちなリアタイヤが先にロックする事もなくコントロール性も良い。
コーナリングの荷重移動もしやすく、思い通りに制動する事ができる。
ノーマルで使うなら本当に丁度良いバランスで、これはノーマルのままでもいいかもしれない。
そんな事を初めて思うブレーキ。


エンジンも、サスペンションも、ボディも、ブレーキも、全部ギリギリの丁度良い所を詰めたまさに普通オブ普通。
どこか一つレベルが低くても高くてもバランスが悪くなることが容易に想像できる、そんなド真ん中を突き詰めたレベルの高い普通。
きっとこのあからさまな受け狙いが無く、ど真ん中の造りが長距離走行でも疲れにくい秘密なんだろうなー。
普通オブ普通のカローラフィールダー、売れているのが納得のクルマ。
まさに良い商品。

気が付いたら20万キロ走っていたとか、本当にやりそう。
Posted at 2022/05/16 20:53:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | カローラ | 日記

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「真面目に走ってみないとわからないけど、もしかするとGR86クラスのボディあるんじゃなかろうか。あるいはGT型インプレッサとか。」
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