
実は、今回の車検前に車両重量の測定と構造変更等の要否について相談をするため、陸運局へ行きました。
燃料タンク交換の際、陸運局には何度も電話相談をしていたので、今回の車検にあたり、車両重量が100㎏以上増加している可能性について電話相談したところ、
「手数料はかかりますが、車検同様にラインの予約をしてもらえば車両重量の実測、車内の改造状態の確認など、相談に乗れますよ」との事。
お言葉に甘え、ネットで検査ラインの予約をして、いざ陸運局へ。
実は陸運局へ行ったのは、ローン借り換えによる名義変更手続きもあったので、そのついでという事もありました。
以前の燃料タンク交換時、改造申請をしようとしたところ、ローン中の我が家のキャンピングカー、所有者が信販会社になっており、信販会社からは改造申請の許可をもらえませんでした。
今回、車検受検にあたり、万が一、重量誤差が100kgを超えた場合、記載事項変更、あるいは構造変更が必要となる可能性があり、万が一の事態に備え、名義を自分に書き換えしておこうと。
名義を書き換える=信販会社のローンを全額返済するということ・・・
そのために、信販会社の20年ローンから労働金庫の10年ローンに借り換え。
労働金庫のフリーローンは用途が多様で、自動車ローンの借り換えも可能で、その場合、無担保で、自動車の名義は本人名義で良いと。
労働金庫からの入金により、信販会社のローンを完済後、Web申請で必要書類を請求。本日、陸運局へ出向き、自分で名義変更手続きをしました。
車の名義変更は初めての経験でしたが、陸運局の皆様は親切で、書類不備も丁寧に指導いただき、無事、名義変更が完了。
ということで、返済期間を10年短縮、毎月の支払額は倍増となりましたが、無事、名義変更を果たしました(汗)
さて、名義変更が完了したので、いよいよ車両重量の測定と、内装のDIY状態の事前チェックです。
検査受付窓口で、受付を済ませ、指示された「新規」のラインへ車を進めます。
「通常車検」のレーンは大渋滞の行列ができていましたが、「新規」のラインはガラガラで、私の車の前には三菱コルト、後ろにはワンダーシビックが。
はじめて陸運局の検査レーンに入りました。
そして、前タイヤを計測装置に乗せて下車後、前軸の測定。
あわせて、全長、全高、全幅も測定。
つづいて再度乗車し、車を移動、リアタイヤを計測装置に乗せて、後軸の測定へ。
その後、ダイネットスペースをチェックいただき、計測終了。
車をラインから出し、ライン外に駐車後、事務室で待機するよう指示されました。
事務室で待機すること10分程度で結果の説明が。
待機している間、検査官の皆様の会話が耳に入っていて、なんだか微妙な表情だったので、ちょっとドキドキしていたのですが、受け取った結果はコレ。
色々と衝撃の真実が・・・
こちらが当日受け取った審査結果通知書。
私の場合、車検ではないので、車検書類で結果を教えてもらっただけですが、
注目の車重は、空車状態=車両重量が3330㎏! 定員乗車=車両総重量は3660㎏!
ちなみに、名義変更後、受け取った車検証の値は・・・
空車重量=車両重量 3130㎏、定員乗車=車両総重量は3460kg ・・・
そうです。車両重量誤差は、100kg以内に収まるどころか、楽勝で200kg超という衝撃の事実が判明(汗)
さらに、軸重許容限度が3700kgということで、車両総重量との差がわずか40㎏・・・
検査官からは、現状だと「構造変更」が必要との冷静な回答が。
このところ約2週間かけて、車内の荷物を片付け、今後の車検時に片付けたくないものだけを残置。
片付け前
残置物は
搭載品は
・サーキュレーター
・ラップル
・モニター×2
・家庭用ワンドア冷蔵庫
・電子レンジ
・スペアタイヤ
・ジャッキ
・三角表示板
DIYの残置物は
・バンクベッドの荷物転落防止ネット
・運転席後ろの仕切り用ロールスクリーンリアベッド用下駄(下部のみ)
・ダイネットサイドのドリンクホルダー
・冷蔵庫上部の収納引き出し
・ポタ電設置場所のオリジナル棚
・家庭用パイプファン などなど。
テーブルは1年ぶりくらいに純正品に戻し、ポタ電も全撤去。
ポタ電の収納用の箱、お座敷モード用クッション、ワンコ用階段、ワンコトイレ用トレイなどはすべて車外へ。
ポタ電 エコフローデルタMAX2+増設バッテリー×2台も車外へ。棚の引き出しはそのまま、中味だけ取り出し。
タンク関連ですが、生活用水は全部抜いて、ボイラー内の水も排水、排水タンクも綺麗に空っぽに。
燃料は満タン状態にしてみました。
ちなみに、降ろした荷物は、折り畳みコンテナ 12個!!
これは、また後日、重量測定してみようと思いますが、頑張って、自分なりに、車内を極力空っぽにし、結果を楽しみにしていたのですが、まさかの200kg増という結果には、本当にショックを受けました。
ソーラーパネルで40kg、配線も含めると約50kg増かと。
燃料タンクは本体20kg、燃料30㎏で約50㎏増かと。
これですでに100㎏(汗)
あとの増加要因は・・・
・スペアタイヤ +25.4㎏
・レカロシート&レール +13kg
・サイクルキャリア +8kg などなど。
また、本日の測定値では全長が535㎝になってますが、検査証では497㎝。
これを検査官に確認すると、サイクルキャリア、リアラダーは指定部品ではあるが、構造変更、記載事項変更の手続き時には、現車確認で、現状を測定するので、指定部品であっても、測定対象になるとのこと。
ちなみに、新車持込検査時の写真を見ると、リアラダーも付いていないとの事・・・
今後の対応ですが、現状で車検を受けた場合、全長、車両重量が変更になるので「構造変更」
リアキャリア、リヤラダーを取り外す事で全長に変更がなく、車両重量の変更だけであれば「記載事項変更」との事。
どちらにしても、最低限「記載事項変更」は必須となりました(汗)
車検前の状態からすると、かなり頑張って軽量化したつもりでしたが、結果としては想定外の重量増加に、さらに車両寸法の変更まで必要という最悪の事態となりました(汗)
今後の対応については、車検整備はトヨタディーラーさんにお願いし、車検は、専門業者さんか、自身でのユーザ車検を考えていますが、とりあえずはトヨタディーラーさんに相談してみようと思います。
事前に車重を測定していない場合、車両重量変更対応なしで車検に通ってしまうのが実態のようですが、私の場合、相談とはいえ、陸運局で実際に車両重量を測定してしまった?ので、これから普通にユーザ車検やディーラーさんが持込検査を受けた場合、今回の測定値がシステムに記録されてしまっているので、記載事項変更、構造変更なしでは車検は合格できない状態になったと思われます。
これがキャンピングカーの実態であり、車検のグレーな部分ですよね(汗)
好奇心旺盛な私は、記載事項変更、構造変更覚悟で陸運局で実測してもらいましたが、皆様は、おそらくこんな無謀な事はされないと思います。
ただ、車検受検対策として重量を一時的に軽量化しても、実際に運用している時の重量は、結果的に、車検証記載値から大幅に増量している実態がほとんどだと思いますので、タイヤの耐荷重、空気圧管理、不要な荷物をつまないなど、やっぱりキャンピングカーの運用には、慎重な対応が必要だと、痛感しました。
特に、今回の測定結果で気になっているのが、「軸重許容限度」です。
車両に貼られたシールの「許容限度荷重」は3820㎏となっており、陸運局提示資料の「軸重許容限度」は3700㎏となっていました。
「許容限度荷重」と「軸重許容限度」、これってまったくの別物なんでしょうか?
今回の検査結果
この点については、今後、バンテックさんや、トヨタディーラー、あるいは車検に詳しい整備業界の方に、色々と聞いて勉強したいと思います。
もし、このあたりに詳しい方がおられましたら、コメント、メッセージでご教示いただけましたら幸いです。
以上、陸運局で判明した衝撃の数々のお話でした。
車検対応は、まだまだ続く事になりました(汗)
つづく・・・