仕事も一段落して、例の「禁断の遊び」を再開した。
職場でやるにはアナログが基本なので、曲長の実時間を要しますが、自宅のDAWで作業するので、全てデータでのやり取りで済みます。
先日40曲ほど終えて、スキーの行き帰りに聴いてみたのだが、全般的に満足したものの、もう少しいじってみたくなって、やり直してみた。
約1/3はレコードからデジタイズした曲。映画のテーマだったり、中学時代に買ったレコードだったり・・・。兎に角懐かしい曲ばかりです。
♪ミステリーナイル 雪が降る 悲しき願い 星の砂 雨の慕情 イミテーションゴールド
Flashdance What a Feeling 人形の家 越冬つばめ 等‥ ♪
それらは、スクラッチノイズが入っていたり、サチュレーションを起こしている部分もあるのですが、CD音源に比べると、原音が太いです。
他の音源は、「昭和の歌謡曲集」とか「青春年鑑~~」とかのCDアルバムから抜粋した、2トラックの音源です。
作業としては
①自分の好みの帯域が収録されている事(多少でも構わない=鳴っている楽器の音色で判断)
②好みのアレンジの曲。基本的にエンジニアの感性(ミックス・バランス)は崩さない。
③パンチの効いた、重厚なSoundに作り上げる。
④現代風の臨場感を持たせる。
A) 曲によって、EQを使って、音質を2段階補正した。
B) 曲によって、Compを2台使ってダイナミックスを調整し直した。
C) 曲によって、リヴァーブを付加し、音場補正で臨場感を出した。尚、リヴァーブは「Room」「Plate」「Hall」を曲調によって使い分ける。(パラメーターもその都度変更)
結果論、何と言っても楽しい!
基本的に、ある程度チューニングされた車内であれば、「自分の好みの曲」を、「好みのSound」に作り上げる事が出来る訳で、高級機材を買う必要もない!PC上で完結する訳だ。
反省点としては、DAWソフトの扱いで、最終MIXデーターをWAVで書き出すのだが、ソフト自体は
16bit~64bit / 44.1KHz~192KHzまで対応なので、書き出す時、その設定を間違えると再生不可になってしまう。ついついDefaltの設定で書き出してしまった曲も沢山あり、やり直したものもあった。ま、昔の曲のハイレゾ版も基本的には同じで、マスターテープをデジタイズして、データーを書き出す時のビット数とサンプリング周波数をハイレゾ用に設定しているだけ。
この遊びは、なかなか止められそうもありません。
当時のレコーディングに関わったエンジニア、制作陣の気持ちを考えると申し訳ない気もするが、反面「何でこんな音になるの?」って、疑問を持つ曲も多々あるのも事実です。
当時の(多分自分と同年代のエンジニアか?)制作環境、機材面の事もほとんど理解できるのだが・・・・
特に「空間系」(デジタルリヴァーブ)、「Dynamics系」(コンプ/リミッター/エキスパンダー/ゲート等)の機材が殆ど無かった時代です。出て来たのが1970年代後半です。
コンソールも単純な事しかできず、ドラムとベースを左右に振り分けるなんて事もやってます。
現在は、低音楽器やリズムの要となる楽器はセンター定位が常識となっていますが、昔はお遊び感覚で定位を決めていた感じです。
低域が足りないのも、当時のコンソールには、現在のような「高機能なEQ回路」が備わってなく、Low-CutやHigh-Cut程度しかありません。なので、スタジオの空調音や、ヴォーカルのポップノイズを切るのもLow-Cutでやってしまう。だから超低域なんて収録される訳が無い!
今回リマスタリングして、超低域を持ち上げた時、「空調音」や「ポップノイズ」が入っている曲もありました。その辺も、大変面白い経験が出来ます。
Posted at 2022/02/18 21:41:39 | |
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