驕る平家は久しからずや・・・

去年まで飛ぶ鳥どころか北の弾道ミサイルだって迎撃する勢いだったポルシェＡＧが窮地に立たされている様です。

辣腕経営者、ヴェンデリン・ヴィーデキング氏を擁し、ここ数年過去最高益を毎年のように更新。
生産規模からは想像だにしない巨額の利益を上げて、400数十万台を生産するドイツの巨人ＶＷを買収するなんてにわかには信じられない離れ業を披露しようとしていた訳ですが『１００年に一度の不景気』で販売には宇宙一と評される同社のブレーキ並の急制動が掛りｗ、あっという間に借金体制へ。

国に融資を断られ、銀行団はポルシェＡＧへの資金調達を慎重視し出した事から巨人の逆襲と相成ったみたいですね。
当初買収しようとしていたＶＷと経営統合とトーンダウンしたのがこの春。

とうとうＶＷはポルシェに調達した当座七億ユーロ（１０００億円弱）返済請求（9月まで？）をタテにポルシェの子会社化（逆買収）を提案して来ました。

『大貧民』で言うところの『かくめい！』です。ｗ

ポルシェとフォルクスワーゲンという会社にはポルシェ一族や、所在するニーダザクセン州など複雑で面倒な大株主、またポルシェ一族内の愛憎やヒエピ氏、ヴィーデキング氏など個性豊かなタレントの駆け引きなど、およそ凡人の計り知れないドラマや歴史があるのでしょう。

アメリカに利益のプライオリティを置き過ぎた結果、サブプライムショック等のリスクを分散出来なかった事や、ＶＷ買収最中に同株が高騰して借金が嵩んだ事など、経営上不可抗力的な要素は多々ありますが。

上記ファクターの様々な思惑の中、これからポルシェというブランドが何処に向かうのか非常に楽しみです。

逆買収が成立すると、開発上ＶＷの後塵を拝する事も多々あるでしょう。
事実プラットフォーム一番乗りを果たす筈だったカイエンの開発はトゥアレグに先を越され、それらの性能差もぐっと縮まる模様です。
良く売れる小型ＭＲクーペ/オープン等もＶＷ主導でポルシェチャンネルとして販売されたり、アウディ≒ＶＷ≒ポルシェ的大衆車の登場なんかもあったりして？ｗ

下手すると911まで兄弟車開発される事もあるかもしれません。

それらにより独自性やポルシェユーザーのプライドに傷が付けばブランドとしての価値は急降下する事でしょう。

それによりＰＪの殿様商売がどう変わるのか？

実はココが一番楽しみだったりします。＾□＾




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