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2018年08月20日 イイね!

試乗

タイトル通り、最近数車種の試乗を行った中から。

あまりなんでもかんでもは乗りに行かないのだが、
話題のものは知っておいて損はないかなと思うし、
適時。



今回は2社2車で、
まずは日産。

車種の試乗というより、自動運転装置「プロパイロット」の試乗を。

実は
現状ではリーフにのみ搭載されている駐車枠入れ機能の

「プロパイロット・パーキング」

は現行リーフが出た直後くらいの試乗の際に試してみたことがあった。
一旦駐車動作に入ってしまえば、
速度はゆっくり目ではあるが手放しハンドルの様子もカクカクするわけでもなく、
案外躊躇せずに駐車の白枠線に向かってすーっと後退するので
なかなか優秀だなあとは思ったが、
いかんせん、最初に目標白線がきちんと認識できないと機能しないので、
最初に駐車枠に寄せて駐車枠に対して直角に停める際に
うまく白線位置、つまり駐車枠がそこにあることを認識できる位置感がビミョウ。

側方カメラの視野角度の中でも認識しやすいゾーンとか距離感があるようで、
白枠にあまり寄せてもダメ、離れてもダメ、で
ヘタレ運転手がいきなりこの機能を使ったらどこでも楽ができますよ、
とまでは言えない。

ただ、自動機能を起動できる位置に停めると
白線以外に路面に青色のペイントがあっても
そこは無視してちゃんと白線枠内に正対して入れてくれる。
有色ペイントが他の色(朱色や緑、黄色はみかける色である)の場合も
白線と分離してくれるのかどうかまでは分からないが。

、、、というのが、パーキングの試乗の際をプレイバックしたもの。

今回はパーキングでない、車線認識自動ハンドル、先行車追従などの
所謂「自動運転」の機能。

日産的には30km/h以上なら機能はするので
一般道でも体験できなくはないがのだけど
どうせ乗るならちゃんと体験して欲しいからってんで
インター1区間分だけではあるが
高速代販売店持ちで高速道路での試乗をさせてくれた。

場所は西名阪自動車道、藤井寺-香芝間

※厳密には藤井寺-柏原間が1区間ではあるが、
 柏原は大阪中心地方面からの片方向のみ出入り口なので、
 ちょっと別扱いで(笑)。

車種はエクストレイル。
現在プロパイロット搭載車種はリーフ、エクストレイル、セレナの3車種だが、
リーフは極めて線形性の高い電動機なので
車の挙動制御は内燃機関より遥かに楽っぽく感じるし、
ミニバンはやっぱり一般個人用途の乗用目的とは外れる気がしたので、
ここはエクストレイルの一択に。


自動運転の体験自体は実は2度目で、
最初はスバル・レヴォーグが出た際にアイサイトの自動運転を
阪神高速4号湾岸線で試したことがあった。

こちらは販売店ベースの試乗ではなく
当時の富士重工が直で試乗車を提供して行われたクローズド・イベントで
日程が固定であったせいで
まあまあ本降りの雨の中での試乗だった。

正直、アイサイト(Ver3)は本降り雨天では使い物にならず、
隣車線の車がちょっと派手に水しぶきを上げると
一時的に見失うだけでなく、完全に自動運転機能が解除されてしまったり
「晴天乾燥路の好条件のみ」という限定をもっと明言すべきだなあと思った。
前走車追従もビミョウに不足制動気味というか
オーバーシュートしているところを体感してしまた。
雨天で部分的にゆるい渋滞状態にあったのだが、
前走車にちょっと近づきすぎて、制動を増したら今度は速度が落ちすぎて、
また僅かに加速して、、、みたいなゆらゆらが知覚できる程度はあった。
無論、これも前走車の画像に降雨の水滴落下によるモヤがかかった映像からの
画像認識で、綺麗に距離測定が出来ない条件にあったのかもしれないが
そうであれば「雨天に弱い」というのはより確定的になるだろう。


あれから4年、ソフトウエアの世代も違うと思うし
レヴォーグの場合とは直では比較できないが、
今般のエクストレイルの自動ハンドル、先行車追従はかなりスムーズだった。
試乗がちょうど盆休み開始の交通量の増えている環境で、
藤井寺からきて柏原出入り口で3車線から2車線に減る辺りが
お約束のように渋滞していた。

テストドライブにはうってつけのコンディションで、
渋滞に捕まる先行車に慌ててブレーキがかかるような感じは全く無く、
3段階指定する目標車間距離にすぅーっと収束するように
スムーズに減速と減速動作終了を行う様子が見られた。
先行車が再加速するにあたってもこちらも慌てて再加速する感じはなく、
雨天レヴォーグであった

「先行車のカクカク挙動に遅延を設けたのが自車の挙動」

みたいな未熟さはない。

目標車間距離を途中で切り替えてみても
切り替えに従って先行車に近づいて離れてを行う挙動に
不安感がでることもなく、
インパネ内の動作状況インジケーターもゴチャゴチャしてなくて

すんなり見ることが出来た。

気になったのは、車線維持がどうも右寄りになりがちなこと。

スバル版もそうだったのだが、
路側帯側の白実線よりも車線感の白破線の検出のほうが優位なのか、
自動運転開始のセットの際に故意に左線に寄せていても
なんとなーく右にずれてきているような気がするなあと思っていたら、
少し走った後は車線中央よりやや右の収束して
そこで安定してレーンキープをする。

極めて緩い右カーブが続いていたとか、もし誤認識をした場合のマージンとか
設計上の都合はいろいろあるんだろうが、
やっぱりキープレフト的にも運転者のクセ的にも
最初にセットした際に車線の左右割合がどうだったかまで考慮して
その相対位置までキープしてくれたらいいのに、とは思った。

もう一つ問題は、復路、香芝で乗って柏原の料金所に向かうところ、
まだ料金所に向かう車線拡大位置に届いていない段階で
プロパイロットが

「一時的に自動運転は使えません」

的なメッセージをパネルに表示してきた。

販売店的には車線白線を
何らかの理由(大きなペイント剥離部があった、など)で見失ったとかでは無いかと
コメントしていたが、少なくとも運転者にはそういった知覚はない。

「プロパイロットの評価を行っている」

というメンタルで乗っているので、車線引きに以上があったら気づくだろう。
ナビと連動して料金所付近ではプロパイロットを一旦解除する仕様とか
そういうのでもあるんだろうか?
そのまましばらく走り、料金所拡張区間とETCゲートを抜けて
再度両側に車線が現れたら復帰した。


渋滞にハマるとたしかに便利で楽だなあとは思ったが、
全体的にはなんかこう、まだ頼りないっていうか、あてに出来ないというか
もうちょっとの熟成を期待したい。

そういうことで機能実装自体に十分満足できるものとは言えなかったが
販売店の対応も良かったので、並よりは日産には好感が残った。
てか、日産プロパイロットでも雨天の動作を試してみたいかも?(笑)



2車種目はトヨタ・クラウン。

こっちは思うところネガ寄りが多かったねえ。

発売直後から1ヶ月で予定販売数半年分以上を受注して
大変好調である、という報道を見たので
さぞトヨタらしい完成度なのだろうと期待していたのだが。


まず、ディスプレイ式のルームミラー。


夜間だと直視する場合にほうぼうの散乱光がないので
多分表示装置越しの映像との差が縮まるのだろうが、
夏季晴天昼間ではあまりにエッジの立ちすぎた映像のままなので

「ミラーに映る後部の様子」

だという感覚の薄いこと(苦笑)。

前方や側方の窓ごしの直視像はエッジにスムージングがかかったように見えるのに
このディスプレイの中だけがあんなに高周波の立ちまくった映像で
同じ外の景色だといわれても、
理性の働いている意識下では脳内変換でマッチングが取れていても
トラブル時の無意識時にまで本当に対処できるんだろうか?

更にもっと致命的な問題は、焦点距離がディスプレイ面にあることだ。

ミラーの場合、眼球の焦点は実際に車両後部にある実被写体に合う。
前方数十メートルに焦点を併せていた目をミラーに移しても
極端に遠近調整することのないレンジにあるだろう。

しかし、ディスプレイミラーは眼球からわずか数十センチに
一瞬にして焦点を合わせ直さなければいけない。

これは特に視力の「いい」人間にはより苦痛なのではないか?

もともと焦点調節機能に問題がある近視や遠視の場合

「はっきり見えていない」

状態に脳が慣れているし、
眼鏡なので矯正してもそれは焦点「調節」機能ではないので
ちゃんと見えていないことがアタリマエ化しているだろう。

わたしは確かに既に老眼は入りかけていて、
遠視方向に焦点調節機能は衰えてはいるが
そうなり始めての期間は短いし、
遠視方向は車窓風景の直視に適するレンジだし、
一定距離での裸眼視力がある分「くっきり見えていない」ことに
極めて大きな不快感や違和感を得てしまう。

これはトヨタの、しかもこのクラスの車種でやることししてはお粗末じゃないか?

ご丁寧にヘッドアップディスプレイは焦点距離を伸ばすハーフミラー式なんだよ?


「たったそれだけ」のことかもしれないが、でもクラウンというポジションのわりに
基本設計思想に一貫性が担保されていない気がする。お粗末だよ。

しかも、これが人気で売れてしまっているところにちょっと恐怖感を感じる。
トヨタだから、クラウンだからで下駄が履かされているところもあるのだろうが、
本人意識の外にあるストレスが蓄積されて起こす類の
長期障害系の神経症なんてのは山ほどあろうことなので、
違和感が意識できない人が「クラウンだから」で買って乗っている、とか、
ちょっと想像してしまうと、ねえ(畏)。


ヘッドアップディスプレイついでにメーターパネルも。
ガードパネルが光ってしまって大変見づらかったんだな、これが。

無論、車は進路を変えるので太陽の位置が変われば光らない角度も多いのだが、
もっと全面的に界面反射を抑え込む
アンチリフレクションの加工があってもいいのではないか?
高級車に全LCD式で二重カバーの反射や映り込みのない設計が増える中で
これまた「クラウン」にしては安っぽく見えてしまう余計な反射である。

更に、見て分かるように、表示が妙に雑然としていて、
中途半端に文字も小さくて、美しくない。認識性がいいとは思えない。
でも、売れてるんでしょ?どこを見ているのかなあ?
まあ、

「こういうのは慣れるから問題ないんだ!」

と、クラウンサポーターに逆に怒られることなのかもしれんが。


目をセンターコンソールに移して、
2段2画面ディスプレイは常套手段的だが理にかなっていて良いと思う。


しかし、この販社の試乗添乗員はこれを

「メルセデスやBMWがこういう上に液晶が出たデザインなので
 それに併せてきた」

と口にしたのが、ある意味ウケた(嗤)。

それ、トヨタが自ら絶対に口にすべきではないセリフなのでは?
なんか、Eクラスや5シリーズが買えない人のために
お安くクラウンでもいかが?って言ってるようにも聞こえない?

メーカーからのセールス暗チョコにそう書かれているのかもしれんが、
そうだとしたらそれは寂しいよねえ。
似通ってくる造形や配置には一定の理由があるんだろうし、
多少嘘でもそういう説明をしようよねえ。


最後には豊田社長も発表会でプレゼンしていた「これがウリ」の

「コネクティット」

である。

クラウンの試乗はメーカーページに

「各販社ごとに特別な試乗メニュー」

とあったので、この販売店ではどんな特別なことを体験させてくれるの?と訊くと
応えてくれたのはこの画面

にある

「オペレーターサービス」

であった。
従前から、オペレーターのいる案内所に電話がかかって
人間がいろいろ案内してくれるコンシェルジュ的サービスはあったが、
これはリモートでナビの目的地設定などまで
オペレーションセンター側で操作してくれるというパッケージがウリ。

実際に行きたい場所などのデマンドがない試乗で
どうやって「実感」を得るようなオペレーター対話ができるかと考え、
一応販社の添乗員さんにも

「じゃあ、オペレーターに
 クラウンを値踏みする『試乗』であることを明示した上で
 『典型的にオペレーターサービスの良さが体験できる』
 方法そのものを提示してもらって、それを体験しよう」

という提案をし、共感はしてもらったのだが…

実際にオペレーターに電話をして上記趣旨を話すと

「そういうことは出来かねます」

と、まさに「けんもほろろ」な対応だった(苦笑)。

「お客様からの要望があって、それをお助けするものであり、
 こちらから何かを提案するということは行いません」

だと。
んー、まー、洋式というか今風というか
「わたしのするのはここまでよ」
とシャキンと切り捨てるジョブセグメンテーションのはっきりした仕事だから
ある意味気持ちのいい明瞭対応なのだが、
こういうコンシェルジュ的サービスにそれを言ってしまうとなあ、とも
正直思うのである。

「購入客でない試乗客なんて相手にしていられるか!」

ってことかな?
クラウンの移動体(つまり車輌)自体の機能問題ではないんだけどさ。
でもネットワークの向こう側もクラウンの一部だと見てほしいから
「コネクティット」をあえて前面に出してるんじゃないの?

トヨタのセールスも即物的になったもんだなあ。
ああ、世知辛い。


きっと造形的なところでは人気があるんだろう。

昔ながらのハイエンドクラスはノッチバックが比較的はっきりしている方が
それっぽいイメージがあったのだが、
ここんところの空力や燃費デザインでファストバック風にも見えるリア窓周りの処理が
より明確になった今回のクラウンは
そこが時代にあって評価されているのかも知れない。

でもなあ、見ているところがなんか本質的でない気がする。

売れるためのツボこそ押さえていても
それって「車」としてどうなの?と思うところについては
寧ろ退化しているのではないかとすら感じた
クラウンの試乗であった。


※このクラウンにも自動ハンドル、先行車追従機能はついているのだが、
 トヨタは日産と違い明らかに「高速道路で使う機能」と言い切っていたし、
 高速試乗ではなかったので、今回試すには至らずじまい。
Posted at 2018/08/20 06:15:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 徒然 | 日記

プロフィール

「新型(BF1)プレリュード http://cvw.jp/b/2455419/48643317/
何シテル?   09/07 19:46
わ!です。よろしくお願いします。 奔流には流されないようにしていたいですね。 Hello, enjoy yourself.
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