https://minkara.carview.co.jp/userid/2455419/nanisiteru/57922995/detail.aspx
で触れた「最大の冷却系問題」について、
具体的なことに何も触れないで抽象的にイベント発生だけを匂わせるような
所謂
「かまってちゃん」記事化(笑)するのは嫌なので、
一応トラブルの具体的内容をブログ記事にでもしておこうかと。
元々は8月下旬頃から
なんとな~くエンジン動作中にゴソゴソ周期音がし始めたこと。
車速でなくてエンジンの回転数で周期が変わるので
クラッチより前の問題だが、鳴っていないことも多く、
音の出処はベルトが張られている側だが表面的に聞こえてこないこと(※1)
音程が低いこと(※2)から、ウォーターポンプのベアリングヘタリではないかと。
※1:発電機なら露出している発電機からいかにも「音が出てます」的に聞こえる。
※2:タイミングベルト系だとクランクシャフトの周期が基本になるので
アイドリングで1000rpmちょい回っているならそれか
カムシャフトなら数百Hzの音(440HzでA
4の音程だからね)が
基準にならないとおかしい。
次に同月25日頃だっけか、
ライフで美杉まで行く道中、宇陀から先の坂を登る際に
どうも水温がいつもより高くなりがちになり、
連れてさして大きくはないのだが異音が連続的に出るようになってきた。
この往復行程はなんとか家まで帰着できたが、
家に到着する直前は水温計の針が
Hのメモリから針幅1本分下まで上がる様子。
通常はゲージのほぼ中央、
ガイド線が通常可動を示す太線になってすぐ上くらいのところを
ビミョウに上がり下がりする程度なので、明らかに冷却不良が発生している。
当面、異音の問題が先行していたことから、
ウオーターポンプの吐出量不良だと思い込み、
新品など当然ないウォーターポンプについては
もう一台ステップバンを譲り受けてきてそのエンジン(同じEA型)から外して
流用できないか、と画策。
思い当たるステップバンは気前よく譲っていただくことが出来、
同時にパッキンなどの交換に要する部品を発注し、
9月は初頭からライフは休眠状態に入る。
因みにうちにあるのは2機は初期ホンダ4輪の「水冷」エンジンだが、
両方共基本的に
「冷え性」
傾向設計のエンジンであり、本年7月下旬のような酷暑でも
正常に可動しておれば、公道ごときの高速運転や
渋滞にはまってもまずオーバーヒートの気配が見られることはない。
「気分だけレーサー」的な輩がやたらと冷却したがる改造様相を見せるが
笑止なことで寧ろ真冬にオーバークールの危険もあり100害0利である。
上述の通り
異音の問題からウオーターポンプ不良だと思い込んでいるので
だましだましの低負荷で家の近所を10km程度なら
あまりに止めたままだとオイルも下がるし
対流水流でも動かせるかと思って10月9日にオイル潤滑目的で
外環をちょっと南下方向に。
これが第一トラブル。16:30頃。
右折車線で右折待ちをしていると、想定以上に水温計の針が上昇してゆき、
アイドリングでストンとエンストしたらもう再始動しない(苦笑)。
キャブ車だしねえ。直下からの過熱でパコってしまうのもあるだろうねえ。
無駄に再始動を試み続けるのはやめて、
すぐにイライラする後続車のクラクションを浴びながら
親切な1台のドライバさんの手を借りて
目の前にあった餃子の王将の駐車場に押してもらって避難。
外環の右折車線なので、第1+2通行帯を横切るのもナカナカ至難(苦笑)。
王将のフロアマネっぽい人にロードサービスまで置かせてと許可を得て
待つことなんと3時間(苦笑)。
保険会社の受付窓口が言うに「この日は格別依頼が多く」って
どんだけ事故・故障が集中したんだろうねえ?
まあ、なんとかそれでも主治医工場まで運び込んでもらい
この日、ライフの置物化休眠場所がうちから工場に変わった。
更に2週間ほどの置物状態期間を経て、
ウォーターポンプを外す前に冷却水漏れなどを確認せんとすれば
ラジエーターキャップを外してエンジンをかけても
全く水流が起こる気配がない。
上述の通り、普通は対流を動力源とした弱い水流くらいは観測できるが
全く水が動かない。でも、水温計は上がっていく。
あー、これってサーモスタットだねーって話。
※3:ライフのサーモスタットは故障時閉止で固まるタイプ。
故障時に開いてしまうタイプなら良かったのだが…
異音が先立ったからウォーターポンプだろうと思いこんでいたが、
寧ろウォーターポンプはサーモスタットが閉じたままで水路が閉止しているのに
無理に圧送しようと回り続けてベアリングに負担がかかり
そもそも弱っている18年不動熟成後の旧車の部品を
一気に追い詰めたのではないかと邪推する。
実際、この時点でサーモスタットをとっぱらってしまうと、
異音さえ気にしなければ普通に走る状態には至ったのである。
これがまた運の尽き。
第二トラブルはかねてからエントリしてあった敦賀でのエコラン。
サーモスタットを取り払う処置が10月26日。
100kmや200kmでウォーターポンプがお亡くなりになることはないだろうとの
楽観的観測(主治医はあくまでも家の近所の都市部交通状況下を想定)
翌27日、早朝からエコラン参加に出向いてしまった。
いやー、参ったね。自分の安直さに。
家から約150km。
スタート前集合地点まであと1km強の敦賀市内国道27号バイパス。
なんか砂利トラがバンバン走っている交通状況の路上で
いきなり、
「キューン」
と摩擦抵抗の音とともに強烈なエンブレで不意の減速。
始動前にしか点灯を見ないチャージランプが点いているのを確認し
クランクシャフト自体が回っていない様子を知覚。
思わずクラッチを踏んで惰性を確保し、
一瞬の急減速だけであとは緩やかに進みつつ路肩に寄せて停止。
試しにセルを回してみたが、
ものすごい排気量のでかいエンジンに換装されたような抵抗感で
「うにゅん…うにゅん…」
と苦しそうに音が出るだけ。
あ、こりゃどうもならんわ(泣)。
故障場所が不幸中の幸いにも某自動車販売店の軒先だったので
そこの駐車場に一時退避で押して貰う。
最初の懸案のウォーターポンプのベアリングが突然内部で崩壊した様子。
噛み込んで回らないので、
ファンベルトがかかっているクランクシャフトも
プーリー上をベルトが滑る抵抗を受けてまともに回らなくなったわけね。
ファンベルトを外したらともがけされている発電機も回らないし、
発電機だけ回す短いファンベルトを調達できたとして
150kmを冷却水圧送なしに自走できるとも思えず。
結局、競技は出走以前にリタイアだし、
今回も保険のロードサービスはやたら言葉態度の悪くて
固定箇所の知識もイマドキ車に関するものしかもたない程度のレベル。
お前のトラブルに時間割かなくても次の依頼があるので
よくワカランなら放置して次に行く、的な態度も。
一瞬
「そう言うなら行けば?」
で好きにさせて、保険屋に委託業者の積極的怠慢の態度を報じて
責任を問い詰めようかとも思ったが、
この場合、時間のほうが優先要件なので
「はいはい、なんとか3分待ってね。ロープポイントを主治医に電話で訊くから~」
とヘラヘラ愛想笑いでご機嫌取りつつ、内心イラつき沸騰で対応。
電話の向こうの主治医は
「なんぼなんでもレッカー屋が牽引フックのない車をよう固定できんとは(呆)。
そんな低レベルのレッカー屋もおんねんなあ。」
と呆れていたしな。
来た担当者もまあまあ年配っぽくて、年代的に
「そら知らんでもしゃーないわ」
と諦めのつくような感じでもなく。
まあ、需要と供給の綱引きで、需要過多の市場にはあっても不自然ではないが。
更に、最初は親切そうだった敦賀のとあるレッカー屋は
やたらと保険経由での依頼にこだわって話が進まないし、
主治医は
「いきなり聞いても敦賀まで行けん。
数日は都合よく置いとけるところを探せ。
あるいは無料搬送限界まで保険屋に運ばせろ」
とは言うが、その無料限界がどんな状況なのかも予見できないし
そもそも保険屋には
「具体的な目的地指定がますありきのサービスであり、
距離条件だけでどこでもという指定では受けられない」
で突っぱねられ、条件の板挟み。
某自動車販売店は
「『このまま置いとく』はないで」
というプレッシャーを醸し出しているし、
とりあえず保険のロードサービスでエコラン競技のスタート地点にまで運ばせ
そこでまた検討を続ける。
エコラン競技は自動差整備振興会主催だが、
あくまでもエコラン目的でクラシックカー前提ではないため
積車で故障車を搬送することなんて想定していないから頼りに出来ない。
他のレッカー屋の選択肢も無きにしもあらずだったが、
上述のこだわるレッカー屋との延々やりとりで疲弊しまくったし、
その裏で以前「故障したら運びに行ったるで」と言ってくれていたのに期待して
朝に一度電話をかけてあったみん友さんに
ダメ元で再度電話してみたら、なんとか積車を借りて敦賀まで来てくれた。
ひとえに感謝。
流石に福井県というだけある夕暮れ後の寒さの敦賀で
気疲れしまくる交渉にアタマクラクラしつつも事なきを得た。
氏の助力を借り、無防備に車を放置して一旦帰宅することもなく、
結果的になんとか同日日が変わる直前に主治医工場まで運び込む。
翌週、
ステップバンのウォーターポンプは
固着してしまっていて使えないとの主治医連絡に、

本来は外した故障品の引取交換で買えるリビルト品を
部品屋さんの好意で先に渡してもらい

そちらを持ち込んで装着し、
同時に素通しだったサーモスタットケースに新品をはめ込んで

注水・エア抜きを行ってもらい、復活、、、
、、、したかと思ったら、
今度はその場で燃料ポンプから燃料がポタポタが見られ(困)。
燃料ポンプの吐出口がある底の皿状の樹脂部品に亀裂が入り
ガソリンがポタポタ。
燃料ポンプはエンジンのベルト側の狭い空間にあるので
ウォーターポンプ作業中にレンチ類などコンコン当たったりするし
そもそも樹脂の長期間経年劣化や熱ショックを受け続けて
割れる直前だったのだろうなあ。
こちらはステップバンの燃料ポンプを外して
その底皿部分だけを流用して交換し、
なんとか比較的すぐに対処できたので良かった。
因みにステップバンの燃料ポンプは
ウォーターポンプの固着の前例を見ているので
すんなり付ける前に念のために開いてみたら
ダイアフラムがサビサビでまともに動作するように見えず(苦笑)。
なので、底皿部分だけを外して流用。
ほぼ同型のポンプ(三菱製)が使われていて助かった。
ていうか、
ライフの燃料ポンプはよく18年放置後にもあっさり動いたものだな(笑)。
で、こないだの日曜は
雨の中を津まで片道100kmの往復は問題なくこなし、
当面、異音や故障の気配を感じさせる明らかな兆候はなく
まあまあ「快調」と言える状態に復帰。
今、最後に残っている懸案事項は
なんか減りが早くなったような気がするエンジンオイルの件ね。
まあ、どうなることやら…
いつまで路上に居させてやれることかなあ。