新型肺炎云々によるヒストリック系イベント中止で
日曜は暇になったのと、
2/10に乗って以来約3週間休眠の後
お出かけすることで油が回る予定だったS600を
別目的でも動かして潤滑させておく目的で、
レーザーディテクタの動作試験に(笑)。
先週だったか、なんとなーくネットで買ってしまった
セルスターの型番が
AL-01という製品。
大阪府警が昨年大詰め頃に大々的に
「移動式オービス導入」
を謳い神出鬼没の取締で脅しをかけている様子なのだが、
どうも導入品は測定方式がドップラーレーダーでは無さそうで
「レーザー式の探知機も試してみる機会があるかも?(笑)」
興味本位で買ってみた。
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S600には傾斜やGPSによる速度などの計測用補機として
既に同セルスターの少し古いAR-41GAという
従来の10.525GHz検出器(笑)を据え付けてある。
※その前はVA-240Gという製品を使っていたが
有機ELがヘタって表示がかなり暗くなって
見づらくなっていたのを置き換えた。
同社は先月に本体一体型でレーザー受光部を備えた
AR-46LAという製品を出したようだが、
市中売価が3万円ほどする。
どれだけ機能するか分からないレーザー受光機能に
ユニットでごっそり置き換えは
シャレで買うにはあまりにコストが見合わん。
そこで
昨年末に既存品の外部カメラ端子から電源を取って動く
おまけみたいなのが出ていたのでそちらを、と。
その「おまけみたいなの」が上記の
AL-01というやつね。
でもこれでも7000円程するんで
衝動買いにしては発注してから
「あー、無駄なもの買ったかなあ…」
と多少悩んでいた。
しかし、注文してしまったものは仕方がない。
数日経って納品され、
翌日にちゃちゃっと設置。
既設品と線をつないで小さな本体をダッシュに貼るだけなので

設置はなんてことはないのだが、
試してみないと「本当に検知するんか?」の疑問だらけ。
10.525GHzの発振源ならその辺にあるのでいくらでも試せるし
市中で充分こなれたこの手の製品で
イマドキ「機能しない」なんてこともまあ考えられないが
新物は疑いまくりなワケ。
反面、プリクラッシュ機能のための前走車検出に
赤外レーザーが用いられていて
対向車から出てくるレーザーに反応しまくりだとかいう
ネットゴシップもあるしな。
厳密には
「レーザーディテクタ」ではなく
「IRビームディテクタ」なんだろうしな。
コヒーレント性の検証までできるトランスデューサとも
思えん。
※センシングは光学フィルタと赤外の光電素子だけで
時間方向の特徴でふるいをかける演算を後段に設けて
全体でディテクタとして機能させているんだろうな。
ともあれ、実験してみないと、というわけ。
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件の新型移動式オービスはどこで運用されるかを
厳密に事前に知ることはちょっと難しい。
大枠(どこ署に貸し出されているか)はサイトに書かれているし
新聞などにおおまかな取締箇所の事前情報が出ることはあるが
それが新型運用なのかは行かないと分からない。
それじゃあガス代がもったいなさすぎるのだが、
これが大阪府内には
うってつけのテストベンチが設けられているんだよな。
従来型のオービスの速度測定機だけをレーザー式に置き換えた
固定設置の無人稼働器が2箇所も!(嬉)
1箇所は岬町の方なので結構行くのが面倒に感じるところだが、
もう一箇所は枚方-八幡の府-府境、旧道側の国道1号に。
https://goo.gl/maps/esPGytumCT2aQDxPA
まあ、移動式より背丈は高そうだし
同条件ではなかろうが少なくとも製品の不良品検査にはなるさ(笑)。
設置は京都から大阪向いての方向なので
ちょっと遠目の一旦京都側の八幡洞ヶ峠まで行ってR1に入る。
ここから当該地点までは2km程あるので
流石に反応するわけはない(笑)。
単に、バイパスができたとは言えあの使えねーR1バイパスで
結局交通量の多いままのR1旧道では
周囲にでかいトラックとかで試験にならないと困るから
そういう周囲環境の様子見と調整を走りながらするために
2kmほど手前に出たわけ。
ドップラーレーダーと違って遮蔽物を噛むと
全く事前受光の機会を持てなくなるかもしれないからね。
幸い、日曜ということもあろう、
砂利トラとか産廃運搬の壁も周囲になく、
キューブ、レガシー、ワゴンR、ノート、
キャリイ、タント、マークⅡ辺りだったか。
第一通行帯をやや前走車と距離をとりつつ
触れ込みでは200m手前でも、なんてことだったので
枚方市に入って招提の交差点くらいで反応し始めるかな?と
思っていたが、
招提の交差点は赤信号で2台目に停車したためか
遮蔽物で全く。
まあ、誇大広告品かなあ(苦笑)とか思いつつ
信号が変わって動き始めて50~100m程、ビープ音とともに
「レーザーを受信しました」
とのガイダンスが!
おー、ちゃんと機能してるやん(笑)。
路肩の光源ボックスまで150mあるかな?って距離。
まあ、200mは大風呂敷と言うか
もっと理想環境下だとしても、
まずまずではないか?
しかも日曜の全行程で
対向車のアンチコリジョン用赤外光測距を誤認識することは
1度もなかった。
イマドキあれだけ多数の赤外レーザー測距に依る
自動ブレーキ車が販売されていても、である。
これは後段演算フィルタのプログラミングを褒めるべきだろうな。
もしかしたら波長が明らかに違うだけかも知れんが(笑)。
(=つまり光学フィルタが違うだけ)
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しかし、やはり前走車の影になるんだろうな。
車体中心から2.5mの路肩で30m先の対象物を
効率よく測定するには
ビームの角度は車線に対して約5度傾く。
左右にスキャンして振っているのかも知れんが、
精度のためにもし測定レンジがさほどとられていないなら
ビームの受光強度もこの幅から逸れると
主として測ることができるのは大気散乱光になるだろうて
急激に減衰するだろうし。
そうでなく、左右スキャンするメインビームを捉えたとして
時速50kmで停止距離25~30mの充分車間があたっとして
幅1.8m、つまり均等割りして中心より0.9m左右に
幅のある前走車により前方左右2度程は常に死角ができる。
この2度の影から中心線から2.5mの路肩が顔を出すのは
70m前後に近づいてから。
純粋に機械製品性能として評価する場合、
交通量がある場所で150m弱の位置で検出できたら
御の字ではないか?
まあ、本当に違反車がこの検知器をあてにして
速度超過をしていたとして、
30kmの超過を落とすのに急ブレーキくらいのハード制動でも
15~20m程必要なのだ
マジの違反はピーピーなってからではかなり難しいのでは?
70mで気づいて測定点30mまで
40mも余裕があると言うかも知れんが、
本当に上記のような限界の制動をかけたら
間違いなく後続車に突っ込まれて別の事故に至るし、
むしろイマドキそこまでのマジブレーキの踏める運転者が
どれだけ居るんだろうかという疑問のほうが大きいな(嗤)。
実際の走行中車両の車間はもっと短い。
因みに極端なところでは
3~4mの車間で停車する際には左右15度は前走車の影。
回折などで見通し外でも事前受信できる
10.525GHzとは全く別もの意識で使わないと
このレーザーディテクタは役立てられないだろうな。
今回のような交通量の多い路線での取締ではなく
ゾーン30など住宅地内でやるぞと謳われているケースでは
前走車が寧ろ稀で、
そういったところでは延々と見通せる中で
150m手前での警報があれば
仮に30km/hの速度超過をしていたとして充分対処できる、と
考えられるだろう。
※あまりに通行が稀だと
測定がワンショットで起動させるような方式を取られるだろうが、
そうすると警察側も検挙効率が極めて低下するしな。
前走車が見える範囲に1台2台というくらいが
一番ディテクタが効果的に使える機能する?ってことになるかも。
警察もやはり取締は交通量の多い速度の乗る路線で
この方式の機械を活用したほうが効果的なのでは?とか
考察してしまったわ。