今日から琉球ゴールデンキングスの
HCの桶谷氏が率いる男子バスケ日本代表が
初陣を飾ります。
トム・ホーバスHCとの契約を更新せず。
ということでいろいろ話題にもなりましたが、
前回のアジアでいい結果を出せず、
目指すファイブアウトのバスケを表現できなかったかこともあり、
今回の交代劇につながったのでしょう。
噂されている八村問題については、
彼に合わせたというわけではなく、
そもそもNBA選手自体、予選に出てくる例は少なく、
当時レイカーズでレギュラーが取れるかどうかという選手を呼び出して、
将来的な出場機会を失わせることがないように気を使っていたもののを、
八村自身が勘違いした上で、エージェントからなにか吹き込まれたのかな!?
という感はあり、トムが誤解されるのはとても気の毒でした。
契約に関してどのような話があったかはわかりませんが、
目指すバスケに対して個々の3P%が上がらず、
スタイルと現実とのギャプに行き詰まり感はあったと思います。
で、桶谷氏。
琉球で結果も出していて ACに三河HCのリッチマン、
吉本泰輔さんが入りました。
まず考えるべきは、
代表監督のHCが選任であるべきか?
リーグの結果を残している人から選ぶべきか?
という問題です。
ここに踏み込んだのは、
バスケのみならず日本のスポーツにとって大きな進化だったと思います。
WBC野球、ワールドカップを控えるサッカー、ラグビーも
見直しはあれど基本4年間を前提にした長期で務めます。
ただラグビーは代表活動がリーグより優先される競技でちょっと特殊です。
基本的な知識として、協会や連盟、プロのリーグとは半目し合う存在です。
プロリーグがなくても、フィギュアスケートのような、
コーチが選手を代表に貸し出すような個人スポーツでもそう。
また、代表監督の契約時期は別として、
かつてバスケなどが典型ですが、
年度ごと代表選手30人を先に選んでおいて、
大会ごと出場選手を選ぶのが通例でした。
年度ごとの契約期間で、大会ごとだと事務手続きも大変だし、
リーグや選手もそこまで力もなかったりという理由かなと思います(笑)
どのスポーツにおいても代表監督は
日本的年功序列の名誉職的な意味合いが濃い場合が多い上
協会や連盟は、学閥、企業閥(スポンサー、オーナー企業)、
強かった選手関連の派閥みたいな人たちの天下り先になりがち。
あとは代理店系の出向もいたり。
事務方は学連上がりなどが過去には多かったので、
どこの派にも問題がないよう事なかれ主義ですが、
バスケ協会自体のダイナミックに変化しているのはすごく感じます。
4年後の世界的な大会で、必ず結果を出せるという点においては
誰もが納得する代表監督というのはなかなかいません。
また、バスケに限らず、外国人の有名HCを連れてきたことがありますが、
日本人の能力の低さを見限って外国籍だよりという例もけっこうあります。
今回、リーグでHCをしている中から代表HCを選ぶというのは、
今回のミラノ五輪アイスホッケーやバスケのNBAでは
当たり前の話になっているわけですが、日本ではかなりレアケースです。
今回、リーグHCを選んだの理由の1つが、
リーグでのトレンドを取り入れつつ、
活躍している選手を引っ張り上げる効率性があります。
選任監督が上から見て選ぶ以上に、
肌感覚で新戦力を見出すことはできるでしょう。
また、リッチマンに加え、海外に精通する吉本氏もおり、
もし桶谷氏がNGだった場合でも、
すぐにリッチマンが率いることができますし、
吉本氏も含めて客観的な判断もできますから、
悪い体制ではないと思います。
ただ、リーグでの成績が悪くなった場合、
最下位のクラブのHCが代表HCでは納得されづらく、
そういう場合、どうなるのか!?とは思います。
正直、桶谷氏は意外な人選でしたが、実績としては十分。
ただ、個人的にリーグHCを推すとしたら、
三遠ネオフェニックスの大野HCが適任だったように思います。
いずれにしろ、桶谷氏はかつてのバスケ協会だったら
絶対に代表HCに選ばれることのない経歴です。
選手としての実績はまったくなく、
指導者のキャリアのスタートがbj.から。
当時で言えば2つに分かれていた時代の反主流側です。
それが代表HCというストーリーは、
そもそも選手としての知名度がない時点で、
侍ジャパンでは絶対に考えられないでしょう(笑)。
もっとも、WBCを率いる井端監督も、
NPBでの監督経験はなく、侍ジャパンのいわば
アンダーの監督や編成など裏方的なところからここに至っています。
そういうところに、旧態依然の野球界からの進化も感じます。
とはいえ、どんな名HCを呼んだとしても、
日本が急激に金メダルなり世界王者にいけるほどあまくはありません。
今ですらアジア予選突破すら難しいレベル。
サッカーと比べて、レベルが低いと勘違いされがちですが、
富樫や河村など低身長で素晴しい選手がいくらいても
かなりの部分で身長がものを言うスポーツではあります。
自分の身長が185cm。会う度にデカいと言われがちですが(笑)、
Bリーグのバスケのコートに行けば小さい方です。
日本において学生時代からここまで、
210cmとか225cmとか会ったことあります?
当時のバスケでも、富永選手のお父さんは211cm、
山崎選手が216cm、ましてや中国代表だったヤオ・ミンは230cm。
隣に並んだとき、デカすぎて衝撃を受けました(笑)。

※ちなみに隣の人(マイケル・ジョーダン)は198cmです
前回ワールドカップ前、この身長差が話題にもなりました。

世界的にも210cmを超える人材は不足しているわけで、
世界中の動けるデカい選手が集まるNBAと比較して、
日本のバスケのレベルが低いと言われても、
「お前、身長いくつだよ」と言うしかありません。
220cmを超えて動きも速くより高くジャンプができてスタミナもあって…。
かつての岡山さんも230cmあって、
よく東京駅で「すごいデカい人見た!」伝説があって、
電車よりも身長が高かったとか言う類の話、
その主がすべて岡山さんだったのを知っていますが、

バスケのコートで内においては、
引退前のジャイアント馬場さんに近いものがありました。
ちなみに私、仕事でジャイアント馬場さんに会ったことがあります。
現役を引退して何年か経った頃で、赤坂のホテルの部屋にお伺いしました。
あのジャイアント馬場さんですら、バスケ選手の大きい人と比べたら、
あんまり大きくないなと思ってしまいました。208cmですから。
身長を見る目がバグってます(笑)
代表に話を戻しましょう。
今回、発表されたバスケ日本代表ロスターで1つ大きな変更がありました。
中国戦はホーキンソンが外れ、カークがメンバー入りしました。
シェーファー・アヴィ、渡邉飛勇も入り、
トム時代のファイブアウトから多少の方向転換が見られます。
インサイドの軸は作った上で、
機動力と得点力を備えたガード陣、
馬場、渡邊雄太とディフェンス力の高いスモーフォワード、
金近選手はハマれば爆発的な得点力があります。
スピードと機敏性、インサイドの柱という、
現在の琉球に似たスタイルを感じます。
対戦する中国はでかいのが3人いるので、
その対策もあってカークというのもあります。
得点力のある韓国に対してはホーキンソンを戻すのかもしれません。
韓国は、長崎のイ・ヒョンジュンをはじめいい選手が揃っていて、
日本もこういうバスケをして!と思うぐらいのチーム。
いずれにしろ中国、韓国ともに日本が楽に勝てる相手ではありません。
アジアですら負けて当たり前だった日本のバスケ。
今では多くの人が期待を持って見るようになり、
しかも人気チーム琉球のHCが率いることで、
今後ますます注目度が高くなりそうです。
