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2022年10月30日

日本vs.オールブラックス

日本vs.オールブラックス
ラグビー日本代表、秋のテストマッチ初戦が
東京国立競技場で行われました。
相手はオールブラックス。
ニュージーランド代表です。







ただ、今年のオールブラックスは前半、
アイルランド、アルゼンチン、南アフリカに負け、
かなり苦しんでいたチームでした。
 

理由はいろいろあります。
まず、世界的にラグビーが進化しており、
国ごとの強化が進んでいること。

日本もその1つで、かつて日本のラグビーなんて、
世界的に見れば鼻で笑われるようなレベル。
その象徴が1995年ワールドカップで、
オールブラックスを相手に17-145の大敗。
正直、世界の舞台に出ちゃいけないのでは?!
そうとまで思われていた日本が、
25年後の2019年にはベスト8まで勝ち進めるまでに。

また、世界のラグビー地図が塗り替わってきた理由として、
コロナによる世界的な停滞も挙げられます。
テストマッチ数が極端に減り、ヨーロッパが中心のラグビーの中で、
日本やNZ,オーストラリアのような島国は、
テストマッチ不足の影響をもの受けてしまった感も。

とはいえ、やっぱりオールブラックス。
日本出発前にワラビーズに連勝し、上り調子で日本にやってきました。
ボーデン兄弟が身内の不幸でチーム合流が遅れたのと、
イオアネ兄弟、アーディ・サヴェアが離脱。
それ以外はほぼベストメンバーでのスコッドです。

11月にヨーロッパ遠征に出かける日本にとってこの試合の課題は、
個人の身体能力とテクニックにすぐれるオールブラックスに対して、
どれだけ組織的に守れるか?! です。
 

改めてこの日のオールブラックスのトライシーンをチェックしてみると、



まずファーストトライ(動画2:26)から。


9番の選手がすぐ隣にパス。
2番のタウケイアホ(赤丸の手前)がその横をトップスピードで走り抜けます。

一方で大外の赤丸の選手レタリックは、
日本ディフェンスの視線がボールに集中しているのを横目に、
リーチの横をするっとすり抜けてフリーの状態になります。


ボールを持っているフリゼルが後を向きながらのパス。

トップスピードでストレートに突っ込んでくるタウケイアホと、
パスを出した後、横に流れる動きをする9番のクリスティ。


守っている方とすればクロスした一瞬、どちらにマークに行くか迷うわけです。


その瞬間的な迷いが対応の遅れを生みます。


タウケイアホはあえて2人のディフェンスの狭い間を突破することで、
さらにタックルにくるはずのディフェンスに混乱を生じさせ、
4番ワーナーのタックルがほんの少し遅れました。

6番の選手も稲垣選手にスクリーンをかけてタックルにいけなくしています。

再度別角度から見ると、こんな感じで、
混乱のスキに乗じて、フリーのままトライをしたのはレタリックでした。


圧倒的に人数が多い日本に対して、
タウケイアホ、フリゼル、クリスティ、レタリックの4人で
トライに持っていけるところがさすがオールブラックスですね。

次のトライ(動画4:55)は、
ボールを持ったリッチー・モウンガがタックルされた後、

12番のロジャー・トゥイヴァサ=シェックへのオフロードパスをつなぎ、 
さらにオフロードパスを連発してトライにつなげました。

これを別角度から見てみると、
12番の選手は→のところからトップスピードで突っ込んできます。


ロジャー・トゥイヴァサ=シェックは13人制ラグビーの人気選手で、
圧倒的な身体能力を誇っています。


彼をマークしていた日本の12番中村も、この場面では振り切られてます。


中村、逆サイドから止めに来た11番のフィフィタの2人がかりで
トゥイヴァサ=シェックを止めることはできたのですが、
さらにその奥から別の選手が走り込み、パスをつなぎます。



松島選手がその選手を止めたのですが、

後ろから回り込んできた金髪のソトゥトゥにパスをつないで…



流れるようなオフロードパスの連動性こそ
オールブラックスの強さの要因の1つです。

3本目のトライ(動画6:00)は、
1本目のトライで活躍したタウケイアホとトゥイヴァサ=シェックの
2人の連携です。

ラインアウトのスローインをするのはタウケイアホ。
本来なら、薄い色の円の辺りでごちゃごちゃやっている場所で、
あれはフォーメーションプレーなのですが、
この時はその上は遥かに通り越して、
やはりトップスピードで走り込んだトゥイヴァサ=シェックへの
ロングパスになっています。


サッカーで言えばゴールライン付近のスローインで、
ファーサイドまで飛ばしてヘディングでゴールみたいな感覚です。
そんな風にスローインを飛ばせること自体、想定外のプレー。


オールブラックスの4トライめ(動画9:22)は、後半頭。
モールの後、薄い赤丸の中にいる日本人の数に対して、
すでにオールブラックス側攻撃のセットを完了。
薄い黒い丸の人数に対して、対面の日本選手は完全に数的不利に。


オールブラックスは楽に日本のディフェンスラインを突破しトライ。
こうした状況を作らせないためには、
相互コミュニケーションを高めて個々のリスタートを早めることが重要です。
 
最後に取られたトライ(動画12:17)は、
新鋭のNo.8ソトゥトゥのスーパーテクニックが炸裂。

タックルをスピンムーブで交わしてトライ。



オールブラックスは、トゥイヴァサ=シェック、ソトゥトゥという新戦力が、
しっかりと自分の役割をこなして結果を出してきました。

トゥイヴァサ=シェックは本来なら自分でもトライを取り切れるだけの
スピードとステップワークを持っていますが、
今回はフィニッシャーへのつなぎに徹した感はあります。
そうであってもポテンシャルの高さは十分見せました。


一方、終盤、単調になったオールブラックスの攻撃に対して、
日本のディフェンスは安心して見ていられました。
後半出てきた選手もいいプレーを見せ、
竹内、下川選手など日本人FWの層の厚さも出てきました。

今後の課題は、素人目に見てドライビングモールかなと思います。
かなり押し込まれるシーンが多かったので。

攻撃では、松島、姫野、中村が戻り、山中も好調を維持しています。
また、この日先発したSO山沢のキックも印象に残りました。
ワイドな視野でスペースを突くもので、新たな得点の可能性を感じさせました。
SOは伸び盛りの李もおり今はメンバーに入っていませんが田村もいます。


オールブラックスに勝ちきれなかったのは残念なところもありますが、
今はテストマッチをしながら結果から見えてきた課題を1つずつ改善し、
2023年のワールドカップにつなげていく段階です。

そんなことを踏まえて、もう1度試合のハイライトの映像を(笑)。


次は11月、ヨーロッパでフランス、イングランドと戦います。
フランスはワールドカップ開催国であり世界ランキングで2位。
また、イングランドは
かつて日本を率いたエディー・ジョーンズが監督を務めています。
そしてワールドカップでの対戦も決まっています。

このテストマッチの結果を踏まえて日本がどう改善するのか?
個人の能力を活かしながら、ギャップを意図的に作り、
相手のミスや混乱を誘うプレーに対しても対応していかなければいけません。

そんなところを見てると、
ラグビーがより楽しめるのかなと思っています。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2022/10/30 18:38:46

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この記事へのコメント

2022年11月1日 12:47
見に行きたかったのですが倍率が

後半すぐのトライされたのがもったいなかったです

いまだ若干のパワー不足は否めないので組織で頑張って欲しいです
コメントへの返答
2022年11月1日 16:17
タタフやフィフィタ、マキシに加えて、ヴィンピー、ラピース、ワクァ、松田も選手層に入ってくるので、個々のパワー面も改善されていくと思います。とはいえ、世界レベルはまたレベルが違いますからね。

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