
今年のモーターショーのテーマは、
BEYOND THE MOTOR。
そもそもMOTORは電動モーターのことかと思えるほどEVテイストが強く、
それを超えるどころか、
EV、AI、環境といったテーマに縛られすぎて、
各メーカーが本来持っていた技術を活かしきれず、
明確な未来を提示できていない。
個人的にもっとも退屈だったのEV VWバス。
新世代のデッドヘッズに向けたバスというよりも、
高齢者社会のおける巡回老人寄り合いバスといった感じ。

ロードムービーの顔となっていた世界観とは無縁の無機質さ。
いくら機能的であっても、
魅力がなさすぎて車を所有する必要性を見いだせず、
超高齢化社会とシェア社会を
先取りしているのかと思ってしまったほど。
正直、EVに関しては、もはやメーカーによるその性能差は出ず、
課題は蓄電池のみという現状。
それを考えると、同様の電子制御機能を持ちながら、
簡易操作性、自動運転、安全運転に関しては、
圧倒的にドローンの方が進んでおり、
輸送分野によっては確実に車の役割とリプレイスされるだろう。
しかもドローンに関しては、
日本にもその技術はあるはずなのに中国メーカーの独占状態。
車の需要の多い中国やインドは、
エネルギー排出量を減らすのは国際的な義務であり、
いまやヨーロッパのメーカーを買収するほど力を付けた新興メーカーが
こぞってEVを推進し、その機能を進化させるとなると、
日本メーカーの方向性が見いだせないんは当然かもしれないが…。
<<中国EVシフト、ツケは海外自動車メーカーに>>
個々のメーカーでは、
一部興味を惹かれたものもあったものの、

オレンジが印象的なメガーヌRS

車の楽しさをさらに拡大されたクロスビー

この際、ビークロスとか117とか復活して欲しい。

ヤマハの4輪。やればできる。

ダイハツのデザインのまとまり具合は好き。

いまや趣味性の高くなったバイクの方がおもしろいのかも。
それにしても、実車を見たことある車や
海外のSNS等でもすでに見た車も多く、
EV系のコンセプトも似たり寄ったり。
さらに各ブースのイベントもVR体験ばかり。
イベントコンパニオンのビジネスライクな笑顔同様、
みな同じでフレッシュさに欠けた。
全体の印象として
コネクテッド、スマートの行き過ぎた未来は、
車は家の付属品程度の価値となり、
そのうち、車は家とセットされて売り出される日も近いのでは?

家にEVスタンドとEVカーがセットになって、
AIでエネルギーは見える化されてます。
そんなスマート(笑)な未来…。
意外と早くて2020年頃には、登場しそう。
BEYOND THE MOTORに行き着く先がそれでは…。
この日、一番印象に残ったのはこれでした。

Posted at 2017/11/01 10:22:01 | |
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