パラリンピックの陸上や水泳、
クラスの見方ぐらいはわかっているものの、
あまりに多彩すぎて、
見ている方としては、
ハンディキャップという言葉が不要に。
クラス分けにしても、
一番重度の視覚障害の部門T11で、
ガイドランナーとともに100m10秒台を出してきちゃうので、
なにが重度でなにが軽度なのか、もはやそこはどうでもよくなってきます。

T=Track(トラック競技) F=Field(投てき、幅跳び、高跳び)
ただ、どの競技も、フォームや記録、戦い方を見れば、
そこにたどり着くまでどれだけ努力してきたか、ひと目でわかります。
世界を戦うアスリートに対してのリスペクトしかありません。

(ポルトガルのボッチャ ラモス選手。ボールに足を乗せて飛ばす)
「オリンピックとパラリンピックを分けること自体差別だ!一緒にやるべき!」
というような、上っ面の平等を語る方がいますが、
スポーツの観点から言わせれば、
ソフトボールと野球を一緒にやれば? とか、テコンドーと空手を戦わせろ!
と言う人と同じレベル。
パラリンピックは、福祉的平等を訴求する大会ではなく、
スポーツ競技としての公平性をルール化した結果、
オリンピックと分かれているだけの話。
また、組織としてIOCとIPC、JOCとJPA、
テニス協会以外は障害者競技を統括する団体も違うので、
(そもそも起源や目的も違っていたため)
大会運営上で課題が出てきてしまうわけです。
そんなことはどうでもいいのですが、
大会の区分けやハンディキャップの常識の壁を壊すプレーヤーがいます。
本日登場のマルクス選手もその一人。
自己最高記録は、今大会のオリンピックの優勝記録を上回っています。
かつて隻腕でメジャーリーガーになったジム・アボットさん。

彼が子どもの頃アメフトでもTDパスを決めまくっていたエピソードを聞いて、
彼ならNFLも可能かなと当時思いました。
最近、高校バスケのハンセル・エマニュエル選手が話題に。
隻腕のバスケプレーヤーと聞いて、
すぐにはプレーがイメージできなかったけれど…
ダンク、3P、パス、ドリブル、シュート…。
プレーヤーとしてのセンス抜群!
会場で見ている人たちが熱狂するのもわかる!
たった一人の選手のプレーで、
偏見も、それまでの環境もすべて変えてしまうことができる。
スポーツの力があるとすれば、そういうところかなと思います。
Posted at 2021/09/01 17:44:51 | |
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