
今日、北京オリンピックが閉幕します。
いろいろな話題がありましたが、
やっぱり冬のオリンピック競技って、
どれも遊びの延長なんです。
スポーツ自体がそもそも遊びですが、
氷と雪の上でやるスポーツですから、
転んで失敗するのは当たり前の世界で、
どれだけチャレンジできるかが大事なんです。
氷や雪の状態、風も含めて、
いくら人工的に会場を作っても、
自然の条件は違うわけです。
時には勝負すら左右することも。
それよりも大事なのは、
より速く、より高く、より強く、
より美しく、よりかっこよく!
いかに自分らしく、スタイルを極めるかです。
遊びをどんどん進化させて、
新しい技をクリエイトすることが
冬スポーツ最大の醍醐味と言えます。
以前、モーグル代表経験者の方がこんなことを話してくれました。
モーグルはエアだけじゃなくてスピードを競う競技だけど、

本当にスピードを競うのだったら、
あんなダブダブのウエアじゃなくて、
アルペンみたいなボディスーツを着るでしょ?

でも、それをしないのはかっこ悪いから。
モーグルのスタイルではないんです。
その話を聞いて以来、冬のオリンピック競技は、
遊びをとことんまで突き詰められることが大事だと理解しました。
スノボだって、確かにフリースタイル系の競技はダブダブのウエアです。
以前、国母選手のスーツの着こなしが問題になりましたが、それもスタイルです。

フリースタイルだって
空気抵抗を考えたらボディスーツみたいなのを着た方がより跳べそうですが、
それもまたスタイルじゃないんです。
冬のオリンピック選手は、
夏のアスリートのように燃え尽きたりすることはありません。
何歳になっても4年後、8年後を目指します。
遊びだから引退なんてことはないんです。
しかもアスリート同士がみんな小さい頃の遊び仲間。
選手たちはメダルを獲ろうと獲らなかろうと、
失敗して当たり前の世界で
何度もチャレンジしながら進化する姿を見せてくれました。
子供の頃からの遊びを極めながら、
何歳になっても笑顔で競技を続けられる。
冬のオリンピックはスポーツでもっとも大切なことを見せてくれます。

Posted at 2022/02/20 19:21:51 | |
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