今、隔週程度でスペイン語を習っています。
市民講座なので会話の一歩目ぐらいの人ばかり。
その講座で、ある対立が生まれました。
来年3月に発表会をするのに、なにをやるか?
です(笑)。
ちなみにスペイン語の講座はマドリッド出身の女性の先生と、
外国語学科出身で高齢の日本人の男性コーディネーターがいます。
過去の発表会は歌を4曲程度歌を歌うのが通例ということで、
キサス・キサス・キサスとか
ベサメ・ムーチョとか。
歌のクラスなら別ですが、あくまでも語学クラス。
正直、スペイン語の歌を覚えてステージで歌うのは、
極めてハードルが高いと感じています。
が、
コーディネーターの方は、歌で文法、歌の背景や文化を教えたい!
その歌を歌えれば世界中どこでも通用するから覚えておくべき。
の二点張りです。
それを元に、10曲入ったCDを配布。
ベサメ・ムーチョとか、コーヒールンバとか、
キサス・キサス・キサスとか、
マカレナとか…。
選んできた10曲は今どきのラテンというよりも、
昭和ムード歌謡といった趣。
歌自体Noではなく、ほぼ有名な曲ではあるのですが、
自分が提案したのは、
生徒が自分の興味があるものに対して、
1分ほどのフォトムービーを作り、
録音なりライブ音声で発表。
その合間に、歌や踊り的なものを入れる。
映像を軸に進行していけば、
タイムキーパー代わりとなり、
ステージでグタグタすることはなくなります。
練習時間もあってないようなものだそうなので。
もちろん動画制作や写真手配(フリーフォト等)は
すべてこちらで責任を持って行う。
動画を作ることによって、調べる・学ぶ→言葉にする→話す
のサイクルによって語学学習につなげる。
歌や踊りはあくまでもつなぎで、
できればワンコーラスやワンフレーズ程度。
それを、進行台本のような15ページ程度の
誰が見てもわかるレベルのスペイン語の資料を作って説明したわけです。
仕事でもないのに(笑)。
前回、そこまでやったにもかかわらず、
今回、コーディネーターが選んだ10曲からどの曲にするか
という話をし始めてしまい…。
仕方なく異議あり!と手をあげました。
まず歌について、
映画「COCO」のエンディングソングにしてはどうか?
実はちょっと前にマーク・アンソニー(ラテンNo.1シンガー)の
代表曲はどうかと提案したのですが、ほぼ無視。
なので、今回の提案のために、
事前にクラスメート分のスペイン語歌詞に英語の訳まで付けて準備し配布。
「COCO」は、アカデミー長編アニメ賞も獲った作品で、
エンディング曲はアカデミー楽曲賞の歌ではないけれど、
映画の中でも最重要ソングの1つです。
カラオケver.もあるし、歌詞の繰り返しが多く、
全フレーズを覚えなくても、映像ならサビの部分だけの編集も効きます。
ちなみに映画「COCO」、日本人コーディネーターの方は知らずとも、
スペイン人の先生は当然知っています。
しかし、コーディネーターは、これから曲を決めましょう!と言いつも、
自分の選んだ歌は世界中どこでも通用する。
最近の流行り歌など覚えても仕方ない的なことを言うわけです。
それを言うなら、ラ・バンバや
映画「ブエナビスタソシアルクラブ」の
チャンチャンでしょ。
ナット・キング・コールがキサス・キサス・キサスを歌っていたとはいえ、
現代のPOPカルチャーの文脈から言えば、
圧倒的にラ・バンバでありチャンチャンなわけです。
それにこの年齢になるとラ・バンバぐらいしかすぐには覚えられません。
3コードロックの偉大さは誰もが知っているでしょう。
そこへいくとマカレナ。
自分たちはマカレナ世代なので相当な数聴いてきたと思いますが、
あれ、歌える人います?
踊れますが、歌詞を見ても歌えないと思います。
これ、歌詞を覚えたところで、会話や語学学習に役に立つの?
という根本的な疑問の方が圧倒的に大きいわけです。
昭和ムード歌謡vs.最近のディズニーソング。
歌が目的じゃないのにそこが対立の基軸になってしまっています(笑)。
他のクラスメートに対してはLINEグループを作り、
事前にこちらの意図を伝えて理解は得ていますが、
実際その場になると、一応コーディネーターも立てなければ…
という空気にはなります。
とはいえ、コーディネーターとケンカをしたり
大揉めになっているというわけでもありません。
ある種のジェネレーションGAPが生じているという言うしかありません(笑)。
それでは今日の1曲。
ラ・バンバを歌っていたリッチー・ヴァレンスは
全盛期のときに飛行機事故で死んだのですが、

その時同乗していたバディー・ホリー、
とBIG ポッパーも一緒に亡くなり。
その日はTHE DAY THE MUSIC DIEDと言われました。
THE DAY THE MUSIC DIEDといえばドン・マクリーンの♪アメリカンパイ
もっともアメリカンパイは、THE DAY MUSIC DIEDのことだけでなく、
60年代から70年代にかけて、同等の衝撃を受けた出来事を
象徴的に盛り込んでいる内容になっています。
Posted at 2022/09/10 23:29:40 | |
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