
FIFAワールドカップでは
日本もスペインもPK負け
ラグビーではエディー・ジョーンズが
イングランドHC解任…
いろいろありすぎ!
そして、バスケでは
ステファン・カリーの遊びのプレー動画が話題に(笑)

普通に見ればフェイク動画のレベルですが、
カリーならできるでしょ、このぐらい!
にしても五投目なんて投げた瞬間入るのを確信してる!
もう神業というしかありません…
FIFAワールドカップ決勝トーナメント
日本vsクロチアサッカーにおけるPK戦、
それまで作り上げてきた試合とはまったく別のもので、
その勝ち負けは運とメンタリティが五分五分。
ただし、今回の日本vs.クロアチアのPK戦については、
日本は細かい精度で狙う技術はありますが、
シンプルに強く速いボールを蹴る技術という点で、
クロアチアの方が上だったかなと。
そこは今後の日本の課題です。
大きなサイドチェンジなども含めて、強く、速く。
サッカーにも大谷選手レベルが欲しいですね。
それまでの120分の戦い内容は戦った4戦ではベスト。
しっかりと自分たちの意図を持って試合でも表現できていたと思います。
守りでは危ないシーンも何度かありましたが、合格点でしょう。
敗因と考えるとすれば1つは失点のシーン。
高さがない日本の弱点を一発で突かれたということ。
これまでの森保ジャパン、セットプレーの弱さは再三言われてきたのですが、
それに近い形のペリシッチのゴールでした。
一方で、あれをヘディングで決めた方も素晴らしく、
日本がリードした形でゲームを進めていましたが、
もともと1失点はしても挽回できるよう臨んでいたと思います。
テストマッチではなかなか結果を出せなかった森保ジャパンでしたが、
その間にいろいろ試しながら選手のそれぞれの特性を把握し、
ワールドカップ本番でしっかりと噛み合ってチームとして機能する戦いをした。
それができれば世界でも高いレベルのサッカーができる。
そして、近い将来ワールドカップ優勝にも届く可能性が十分ある。
そう思わせてくれた今回の日本代表でした。
ここから本題に入りますが、映画『THE FIRST SLAM DUNK』
まずファーストというタイトルは、一体どこにかかるのでしょう?
原作連載世代としてはすべてのシーンを覚えており
まったくファースト体験ではありません。
おそらく、コミック世代でもアニメ世代でもない、
初めて「スラムダンク」を体験する人も含めた
ファーストの意味が込められているのかと。
そして、原作にはない新しいサイドストーリーも入ったことで、
そこにもファーストがかかってきます。
この映画でもっともおもしろかったのは、
桜木花道は相変わらずアホだなと言うこと。
「スラムダンク」の主人公の花道はバスケ初心者。

バスケを初めてわずか4ヶ月で
全国大会の舞台までのストーリーです。
本人は天才だと思っているがゆえそのプレーっぷりが笑えるのです。
しかし、そのアホさこそ、アスリートにとっては絶対に必要なことです。
トップアスリートの試合に関する詳細な記憶力とロジカルな思考は、
まったく凡人とは違う。正直、見えてる世界が違いすぎる。
日本一を目指して戦う人たちはやはり特殊だとしか言いようがありません。
ただし、それを言葉で表現できる人とできない人が両極端。
将棋の騎士のように客観的に話せる人もいれば、
ネジ3本くらいハズレてる? ぐらいの人も確かにいます。
でも、そこがアスリートとしてのおもしろさです。
桜木花道はアスリートのアホさを体現したようなキャラクターです、
才能はあるけど、まったくのバスケど素人だから天才でもない。
ただ、初心者がゆえ1つ1つ地道な努力をしながら
試合を通して壁を超えることで才能が磨かれていく。
桜木花道のど素人がゆえの勘違いっぷりも含め、
努力の意味を精確にマンガにして楽しく見せたのが「スラムダンク」であり
桜木花道そのものなんあです。
もうひとつ、「スラムダンク」が描いていた世界観があります。
それは、チームケミストリーとはなにか?
今回のサッカー日本代表にも通じるものなのですが、
チーム競技における選手は多様性の集合体です。
代表ともなると、子供の頃から神童レベルが多く、
プライドもエゴも相当なものです。
決して仲良しグループでもなければ、
世代も違う人たちも合わさって1つのグループになるわけです。
それを短期間で1つにまとめていくことは本当に困難なのですが、
勝利というゴールに向かうと自然に1つにまとまっていき、
その瞬間生まれるコミュニケーションによって
個々の選手たちが有機的に結合し、信じられない化学反応が起きます。
「スラムダンク」に登場する湘北高校は、
もともと強豪校ではなく、選手としてはお互い半目しあい、
とても仲間とは言えない関係性でした。
ところが強力な相手を前にして、一人ひとりが自分の役割をこなし、
プレー1つでも信頼関係が生まれ、奇跡的なケミストリーを起こす。
それをマンガとして完璧に表現できたことが傑作たる所以なのです。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』もまた
原作に劣らず高いクオリティで
花道のアホさとチームケミストリーを描いています。
初めてのスラムダンク体験世代や初めてのバスケ体験の人には
高い評価を持って受け入れられるでしょう。
『THE FIRST SLAM DUNK』トレイラー
ただ、前々日にBリーグ 宇都宮ブレックスvs横浜ビー・コルセアーズを
生観戦していただけに、試合の感動と興奮と映画は別物。
シュートが入った瞬間立ち上がってハイタッチをしたくなる!絶叫したくなる!
といった試合の高揚感を、この映画で得られることはありませんでした(笑)。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』で感動したら、
その足でバスケの試合を観に行くと、きっともっと感動も興奮もできる。
という身も蓋もない感想になってしまいました(笑)。