NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」
舞台は岐阜のとある町からスタートしています。
ここ数年、夏に1度は岐阜に行く機会があるのですが、
今年は全体的に「半分、青い。」旅となりました(笑)。
ドラマの舞台となったむかしの町並み、とてもいいです。
大内宿や馬籠宿といったお土産屋しかないところや、
レトロだったはずの境港の景観が一気にいまいちになったのとは違い、
重伝建にふわさしい、趣を残したままの生きた町並みがありました。
意外に穴場すぎて、五平餅の美味しさくらい感動しました。
で、「半分、青い。」。
このお店、美味しい上に、
ビジュアルコンセプトもめちゃ気が効いてます。
すべてのスイーツがインスタ映えするといっていいでしょう。
郡上の鮎も忘れてはいけません。
全国には海なし県が八県あって、
だいたい山系の美味しいものというと、
似たようなグルメになりがですが、
岐阜·特に郡上には飛騨牛も、
明宝&明方ハムもけいちゃんもある。
そして、鮎。
水がいいからお米も美味しいし、
さらにスイーツも美味しい。
北海道は別格としても、
岐阜は本当に素材がよくて、
全国でも有数の美味しいものが地域だと思ってます。
ちなみにドラマの方は、
主人公の鈴愛がついに結婚!
主人公にダメンズの涼ちゃんがプロポーズするシーンが秀逸で、
朝ドラの予定調和を見事に壊す展開が最高(笑)。
かつてこれほどバカバカしいプロポーズシーンを見たことがありません。
誰もが「こいつはあかん」と思わせつつも愛すべきダメンズ男キャラ。
「ダメすぎても許される男は愛嬌、こんな男と結婚する女は度胸」的展開は、
ドラマとしてのさらなる期待感が…。
昭和の朝ドラテイストを採りながら、
アメリカのリアリティショーに出てくるアホ家族的な…。
初期コーエン兄弟の「赤ちゃん泥棒」みたいな、
ジョットコースター感覚でドラマが動いていきます。
もっとも、この作品自体の主テーマは、
創造の苦悩の果てに、アイディアが生まれ、
それが未来を切り開いていく。
そこに至るまでの様々な経験の蓄積があって、
「人生、ムダがない」というものです。
漫画家を挫折した主人公の描写の至るところに、
独自性があるけれど、創造性の欠如が描かれていました。
彼女に欠けているパーツがどう埋まっていくのか?
そこにはGirl meet Boys.もあり、
日本が抱えている草食男子化とか、
離婚、姑問題、シングルマザー、
やり直しが効かない現在の日本に対するメッセージを含んで、
突き進んでいくでしょう。
実際に、舞台となった商店街で育って、
漫画家になって失敗しようものなら、
一生帰りづらいだろうなぁとは思います。

そもそもあそこから漫画家が出ること自体、
当時だったら奇跡っぽい感じだし(笑)。
フィクションの中のリアリティを見ました。
ところで、「半分、青い。」ってタイトル。
実は陶器から採ったのでは?
ちょっとそんな風に思いました。
だって、あの辺り一体が陶芸の地で、
こんな素敵な茶碗もありました。
岐阜の清流のような、半分、青い抹茶茶碗。
人生、2つ目の抹茶茶碗です。
(1つは友達の陶芸家のもの)。
もちろん茶道はたしなみません(笑)。
とにかくとにかく、熱すぎて暑すぎる
岐阜の「半分、青い。」旅でした。

Posted at 2018/07/17 03:30:21 | |
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