
WALL STREET JOURNALの記事
「W杯イングランド代表、躍進の裏にNBAの戦術」
と思っていたら、すでに有料記事になっていたので、
要約すると、イングランドのセットプレーの成功の影に、
監督もサウスゲートはNBAで学びながら、
セットプレーにピック&ロールなどを取り入れている。
ところがイングランドの記者にNBAの話をしてもちんぷんかんぶん。
パナマ戦の1点目はまさにそうしたプレーだったと。
NBAから学ぶところはパルサのグアルディオラも同じで、
さらにフットサルやハンドボール等からも学んでいると。
そんな感じ。
実は昨日、友達とほぼ同じような話をしていた。
ENG vs PANAMAのストーンズの1点目。
明らかにデザインされたプレーで、
逆にサッカーもここまで来たのかと思ったくらい。
ここ数年、サッカーのCKでもスクリーンを利用したプレーは見受けられたけど。
団体球技は、野球をのぞいて戦い方の基本はそんなに変わらない。
特にバスケは選手感の距離が近く、コートも狭いので、
選手の動きがかなりシステマチック。
かつてイタリアのサッキがNBAからゾーンプレスを学んで、
それを加茂周が日本でも応用して一斉を風靡したけれど、
バスケのスペースやミスマッチを意図的に作りだす動きは、
いろいろなスポーツで応用しやすいし、
サッカーのセットプレーでなぜそれを使わない?と、
それこそドーハの悲劇と言われた頃から思っていた。
記事中のピック&ロールとは2対2でフリーを作る基本的な動きで、
ピックとはスクリーンのこと。
黄色の→がボールの動き。
コーナキック(ストレート)に対して、
赤→の選手(ストーンズ)がヘディングでゴールするのだけれど、
白丸のスペースを作るために、周りの白→選手が動く。
特に左下の2人が交差してクロススクリーンをしていることがわかる。
さらに、ボールがこぼれたときのオプションとして、
ゴールの詰める動きまでデザインされているのだろう。
それにしても、あれだけ完璧なスペースが生まれるとは!
インドランドの戦いはいまいちな上、
相手も伝統的に守りの強いスウェーデン。
試合がおもしろいかといえば多分のNo(笑)。
それでもイングランドのセットプレーの位置取りと動きに注目すべき。
他方、日本でのFIFAワールドカップの報道を見ると、
ひな壇芸人のごとく元選手を並べて、
こうすれば勝てる的な座談会やっても、
それがなんかなるわけ?
感動のドラマ探しや相手国の料理を食べ尽くすと言われても…。
スポーツの戦い方、見方もどんどん変化しているのに、
伝える方もドーハの悲劇の時代のまま止まってる気が(笑)。
Posted at 2018/07/05 09:07:52 | |
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