地獄を見た!
と、言っても、映画のことです(笑)。
「地獄の黙示録 ファイナルカット」。
当時見てストーリーもシーンもほぼ鮮明には覚えているのですが、
同時に、やたら暗くて画面がよくわからない映画(笑)…。

というのもすごく記憶に残っています。
そんな「地獄の黙示録」がIMAXになって再上映。
しかもコッポラ自身が再編集し、新たなシーンも見られます。
ここ最近、スターウォーズのおかげで、
最新のシアターであるBESTIA、

IMAXデジタルシアターは体験済みですが、

BESTIAがいちばん見やすいけれど映像はやや平面的。
IMAXは、映像の奥行きはBESTIAより上。
音響のエフェクトがかかりすぎて違和感があるシーンもあるけれど、迫力は出る。
そんな印象です。
で、今回の「地獄の黙示録 ファイナルカット」は
IMXデジタルシアターでした。
最新のテクノロジーでよみがえった映画の感想はと言うと、
見てよかった!
もともとやたら暗い画面の映画だったのが、IMAXでも暗い(笑)。
でも、しっかりと理解できるレベルです。
以前は生首や死体など残虐すぎて
かなりカットされていたのかもしれませんが、
(記憶の中では…)
今回はそうしたシーンも含めて、はっきりと見えます。
特に最後のクライマックスのカーツ大佐vsウィラードのシーンは、
IMAXになったことで、より深い理解につながります。
「地獄の黙示録」のセットで見るべき、
コッポラのドキュメント映画もすごかったのですが、

とにかく、監督も含めた狂気と情熱と混乱が混沌とした世界は、
ベトナム戦争が生み出した地獄そのものです。
攻撃ヘリでワグナーのワルキューレを流しながらベトコンの村を急襲し、
戦闘機でナパーム弾をジャングルを爆撃するシーンは、
SFXの発達した今なお超えることはできません。
IMAXの音響のおかげで、以前より1~2割増しといった感じで楽しめます。
そして、映画のカオスとリンクするドアーズのThe END。
IMAXのおかげで
なにもかもが狂ってる映画ということだけは、
何十年ぶりに見て再確認できました(笑)。
破産してまでもあの映画を撮ろうとしたコッポラの狂気と情熱も含め、
歴史に残る常軌を逸した映画なのです。
Posted at 2020/03/19 16:35:18 | |
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