
女子バスケ決勝。
日本と対戦するアメリカにはGOATがいます。
GOAT=Greatest of al timeと呼ばれる選手。
マイケル・ジョーダンとか、その類の人です。
今回のアメリカ女子バスケ代表にはGOAT的存在が2人。
2000年のアテネから5大会連続で出場している
スー・バード選手とダイアナ・トーラシ選手。
なかでもスー・バード選手は
今大会の開会式旗手を努め、
アメリカのバスケ史上に残る選手です。
また、すべての試合で得点源となっている
ダンクもできちゃうグライナー選手、
ウイルソン選手、
グレイ選手、
スチュワート選手など、
現時点で将来のWNBA殿堂入りレベルの選手が多数。
まさに
アメリカ女子バスケ=ドリームチームです。
そもそも女子のプロリーグがある時点で、
世界中から選手が集まり切磋琢磨している中にあっても、
スーパースター軍団なわけで…。金メダル以外は許されません。
一方で日本代表。
長年、チームの顔であり続けた渡嘉敷選手がいません。
2018年の代表候補ですが、かなりメンバーは入れ替わっており、
3Pで活躍した林選手も、この当時は合宿に呼ばれたものの、
最終的にメンバー入りはできませんでした。

それまでの女子の日本代表を知っていると、
渡嘉敷選手不在も含めて想定外と思うかもしれませんが、
さまざまな戦いを経て選ばれてきたのが今回のメンバーです。
PG町田選手にしても、
Wリーグではトッププレーヤーですが、
ケガをして復帰した本橋選手の方がスタメンの可能性が高かったもしれません。
そういう中にあっても、トム・ホーバス監督は、
しっかりとチームを作っていきました。
JBL時代のプレーヤーとしてのトムはよく知っていますが、
印象として現在の川崎のニック・ファジーカスに近いイメージです。
これまでの日本の女子バスケは、渡嘉敷選手とともに、
大神、吉田という2人のカリスマPGがチームをリードしてきました。
その後を担い現在のチームの大黒柱となっているのが高田選手。
選手にして
社長業も務める彼女、

強いリーダーシップというよりも、
自らがんばることでチームを引っ張り、
毎試合チームのムードをしっかり作っています。
ここまでの彼女のプレータイムの長さとクオリティ、
個人的にはMVP的活躍です。
必ずアメリカ戦でも発揮されるでしょう。
若手の赤穂ひまわり選手は毎試合成長していて、
エブリン選手、モニカ選手はまだ若さがときに出るものの、
高田選手のいない時間を埋めるだけのプレーができています。
今大会予選で敗れたアメリカとの試合、
日本の武器である3Pがこなかった間に、
グライナー、グレイ、スチュワートらに
次々とインサイドでやれてしまいました。
ただ、あの試合に日本の悪い部分が全部出たおかげで、
それ以降の試合はすべて修正した上で、
ナイジェリア、ベルギー、フランスと勝ってきました。
アメリカは間違いなく強いですが、
GOAT級のスー選手は40歳、トーラシ選手も39歳。
また、Cで212cmのファウルス選手も35歳。
彼女たちのプレーのクオリティは高くても、
以前のようなカリスマ性は感じません。
アメリカのバスケは個人の能力が高すぎるゆえ、
チームプレーがあまり得意ではなく、
スピードで上回る日本にはそこに付け入るスキがありそうです。
まもなくTIP OFFが迫ってきたバスケ女子決勝 日本vsアメリカ。
日本がアメリカに勝つようなことがあれば、
東京2020のもっとも衝撃的な出来事としして、
オリンピック史上に残る出来事になるでしょう。
でも、それが可能だと思えるほど、
今の日本女子バスケは素晴らしい戦いぶり、
アメリカを倒すに十分な力を持ち、
金メダルにふさわしいチームになっています。
東京2020の最後の最後で、最高の試合を期待しています。
Posted at 2021/08/08 09:42:56 | |
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