タレントのフワちゃんが
プロレスに参戦しました。
彼女が本気で取り組む姿勢はとても評価されていました。
もともと運動能力も高い上、体のサイズもある。
その上、エネルギー過多なフワちゃん。確かに向いてるとは思います。
そのフワちゃんとタッグで対戦した一人は上谷沙弥選手。
ちなみに、今女子プロレスの環境が激変していて、
ある時期からセーラームーンやマーベルの影響を受けた人が増えて、
かっこよくて可愛くて強い女子に対する憧れがやがて女子プロレスラーを目指す！
という波が世界的に起きています。
スターダムは、そうした流れの本流にいる日本の団体で、
中でも上谷選手はかっこよくて可愛くて強い女子を体現している選手。
元バイトAKBでタレント活動をしていたというプロフィールを持っていますが、
とてもプロレスのセンスがあり、表情もスター性を感じます。
フワちゃんとの闘いでは最後に上谷選手の
ファイアーバードスプラッシュが炸裂！
さすがにフワちゃんが勝つことはなかったのですが、
ファイアーバードスプラッシュを受けたというか、
出させただけでも大したものです。
フワちゃん効果もあり世間的にも注目度が高まった上谷選手ですが、
10度目防衛をかけたワンダー・オブ・スターダムタイトル戦
（通称白いベルト ）が行われたました。
対戦相手は白川奈美選手は、青学英米文学科卒の才女。
一旦は仕事に付いたものの、タレントに転身。
グラビアなどをやっていたものの、あまり活躍できず…。
その後、プロレス好きが高じて自らプロレスラーになったという経歴の持ち主。
筋肉アイドルとしても有名で女子プロレスラーになった才木玲佳さんとほぼ同期。
ちなみにさんも慶應大卒の才女。
あえてプロレスの世界に飛び込まなくても…。
そんな風に思う人がいるかもしれませんが、
彼女たちのような人は、男性優位の社会に対して突破口を開く
ファーストペンギンとも言える存在だと思っています。
プロレスに限らず、女子アスリートが試合で魅せる輝きは、
性別の枠を超えてリスペクトされるべきと思っています。
アラサーからプロレスの世界に飛び込んだた白川選手は、
デビューは遅く、現在25歳の上谷選手とは10歳近く違います。
それぞれタレント活動をしていた2人ですが、
キャリア同様にその闘いはまったく対照的。
ハイフライムーブを繰り出す華麗なスタイルの上谷選手に対して、
高いアスリート力があるわけでないのですが、
昭和の男子プロレスラーのようなマインドを持って
気持ちを全面に出して闘うタイプ。
得意技の１つが4の時固めというのもそんな気質を表しているかもしれません。
上谷選手との王座戦に際して
言葉もノリも昭和のスポ根！（笑）。
そんな２人の闘い、ついにゴングが鳴り響きました。
と言っても実際に試合を見たわけではないのですが、
SNSで流れてくる動画をリアルタイムで確認しながら、
白川選手がかつてないほどアグレッシブな闘いをしていることはわかりました。
しかし、最後は上谷選手のフェニックス・スプラッシュの前にカウント３。
ちなみにフェニックス・スプラッシュを使う女子はほとんどいません。
ところがこの試合、上谷選手が３カウントは取ったものの、
実質的にレフリーストップで決着したとのこと。
フェニックス・スプラッシュが完全ではなく、
上谷選手の踵が白川選手の口に直撃。
白川選手がケガを負ったため、
白川選手がカウント3前に肩を上げたものの、
レフリーが最善策として試合を終了させたと。
試合後、白川選手がケガを負った状態で
バックステージのインタビューには応えたものの、
あまりに状態がひどく前歯が複数は折れている感じで、
顎もずれていると本人からその場でコメント発表が…。
そもそもこの状態でもコメントするというのがまず驚き！
その後、スターダムからの公式発表。
すると、すかさず白川選手が公式発表を受けて
さらにこう続けました。
すごいな、この人。
あれだけのケガを追ってなお、ここまで言い切れるとは！
一方、ケガをさせてしまった上谷選手。
すると、白川選手がふたたび…
リングの上でもリングの外でも魅せることに命を懸ける。
プロレスにはブックと呼ばれる闘い至るまでのストーリーがあっても、
リングの上はすべて選手のアドリブで創られています。
舞台や殺陣のように何度も何度も繰り返し練習して…、
というのとはまったく違い、
お互いその場で繰り出す技をしっかりと受け止めて闘わなければいけない。
そこに本物のプロフェッショナルの姿を見ることができます。
Posted at 2022/11/05 08:04:44 | |
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プロフェッショナルの世界！ 
