ラグビー日本代表HCが
エディー・ジョーンズ氏に
決まりました。
賛否があるようですが、エディーさんとも
前監督のジェイミー・ジェセフ氏にも
会ったことがある経験から言うと、
プランナー、スポークスマンとしてのエディーさんは超一流。
一方、ジェイミーさんは多くは語らないけれど、
チームをまとめ上げる手腕は超一流と感じています。
今回、ラグビー協会がHCをエディーさんに決めた理由の1つに、
今後のビジョンのプレゼンテーションが決めてとありましたが、
確かに彼のプレゼン能力はとても高いと思います。
メディアに対してしゃべるのも大好き。
ユーモアもあり、かつての故野村克也氏的な要素が多分にあります。
メディア等にしゃべることで選手のモチベーションを与える手法などは、
まさにそれ。計画性とそれを実行する能力も高いです。
ただ、そこで喋りすぎて、求心力を失うこともしばしば。
一方、ジェイミーさんは、ほぼメディアに出る機会は少なく、
喋る言葉もあまり多くはありません。
戦術もトニー・ブラウン氏がメインで逆に彼はとても饒舌で情熱的です。
そうした人の使い分けも含め、
口数は多くなくとも組織マネジメント能力は高いです。
2019年のラグビーワールドカップ以降、
日本ラグビーはコロナの影響で相当な下降線をたどりました。
強豪国とのテストマッチでもほぼ敗戦が続き、
2023本戦での予選リーグ敗退も想定内のことでした。
それまでの敗戦の連続、私生活がほぼないような厳しい練習の連続。
本来ならモチベーションがだだ下がりで不満や不平があふれそうな中
選手たちの勝利に対する求心力は下がることなく、
最高のメンタルの状態で本戦に入っていったとは感じています。
やるべきことはすべてやったであろうチームが、
さらに勝つための上積みをするとなると、
代表期間だけでなく、あらゆる年代を通して、
選手個々のファンダメンタルズやスキルを
国際レベルにあげる必要があります。
そうなると、リーグワンだけでなく、大学、高校、その下まで、
組織や運営、大会のあり方など
協会のシステムそのものを変えていく必要が出てくるでしょう。
その点では、エディーさんはベストチョイスの一人ではあります。
正解はどこにもないわけですが、
4年間という期間は長いようで短く、
しかもそこでのラグビーの進化と進歩は予想を超えていくものです。
その進化や進歩にどう対応していくか、
組織としてのフレキシビリティさが
今後の日本ラグビー全般に求められるでしょう。
Posted at 2023/12/14 11:05:10 | |
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