これまでスポーツ選手や
芸能人と呼ばれる方に
それなりに会った経験があるのですが、
その中で本当にオーラを感じた人が2人だけいます。
一人は長嶋茂雄氏。
以前、長嶋さんに会った方が
オーラがあると言っていたのですが、
長嶋さんの現役時代は全く知りませんし、
巨人ファンでもありません。
むしろ、巨人好きのメディアに
持ち上げられすぎ?ぐらいの感覚でしたが、
まったく違いました。
あー、この人が多くの人を引き付けるのはわかる。
そして、自分もものすごく好きになりました(笑)。
その話はまた今度にして、
もう一人が浅田真央さんです。
アイドルや女優さんもそこそこ会ったことがありますが、
特に15歳くらいのときはほんとに驚きました。
ちなみに始めて滑りを見たのは小学6年生の時。
お姉さんと一緒に滑ったのですが、
確かにスター性あるなとは感じてました。
そんな浅田真央さんも33歳に。
未だに真央ちゃんと言ってしまいそうな初々しさがありますが、
今や座長として若いスケーターをリードしながら
前例のないショーを作っています。
先日、立川ガーデンステージで行われた
『Everlasting33』に行ってきました。

コンサートホールにオーケストラピットを入れて、
特設のリンクを作るというもので、

一体どんなショーになるのか予測不可のまま、
会場内に足を踏み入れました。
サイドに設けられたローズシートではありませんが、

ステージの最前列で、オーケストラピットの演奏者の表情や指使いまで見られる距離。
大相撲でいえば砂かぶり。歌舞伎でいえばかぶりつきです(笑)
それまでのツアーと比べて客席も限られているので、
値段はそれなりに高いけれど、
それでもフィギュアスケートのショーとしたら、
普通よりは安いぐらいです。
これまで浅田真央さんのショーは、
現役引退後に行ったサンクスツアー。

これは試合で使っていた演目や衣装をそのままショーにアレンジして、
彼女の歴史を体感できるもので、
全国を回り、ファンに笑顔を届けました。
普通ならこれでも十分満足できる内容ですが、
昨年行われたBEYONDツアーは、
曲こそかつての曲を取り入れたものもありましたが、
真央さんを中心に、キャスト全員で作り上げる
まったく異次元のショーで、
それは既存のアイスショーをはるかに超えるものでした。
まさに
BEYONDです。
BEYONDツアーは値段も1番いい席で12000円。
3万円超えが当たり前の世界で、
最前列の手の届くような席で
真央さんの滑りが見られるのですから。
それまでのアイスショーといえば悪く言えばエキシビションの寄せ集め…。
といった感じで、有名選手を集めて、順番に見せていくというものでした。
そういったものとは異次元のBEYONDツアーを経て、
今回の『Everlasting33』。
キャストはすべて前回と同じ。
さらにダンサーのSeishiroさんと、
タップダンサーのHideboHさん、
オーケストラを加えての編成です。
細かい内容は16日にある配信でも見ていただくとして、
序盤はキャスト一人ひとりの個性を生かしたショーが展開されます。

バレエなら当然で演技であっても、
氷の上で滑りながらここまでできるのか!
という芸術とスポーツの両方を併せ持つ舞台表現。
そこにウエスト・サイド・ストーリーや
ゴッドファーザーなどポピュラーな演目を取り入れるなど、
わかりやすさを加えて、誰もが楽しめる内容に。
そういうところが真央さんのセンスなのでしょう。
席がかぶりつきなので、改めてフィギュアスケートのスキルを
目線の高さで見られるところも、
真央さんのスケート愛が感じられました。
4回転や3回転+3回転といった派手な技術はありませんが、
狭いリンクの中で滑るので、
確かなスケーティングスキルが求められます。
さらに表現力、演技力等、
キャストたちにはかなり高いクオリティが求められます。
フィギュアスケートは、滑りながら、跳ぶ、回る、跳ねる、
ステップする、止まるなど、
様々な動作を組み合わせたスポーツです。
それを生演奏で、ドンピシャのタイミングで
合わせることの大変さ。
一瞬でもタイミングがずれたり転びようものなら、
演目そのものがダメになるリスクがあるわけです。
特に指揮者や演奏者も時々目に入りますから、
どっちを見るか迷うときもありますが、
最後のキメの音とポーズがシンクロしたときの快感。
真央さんが追い求めていた世界観がそこに集約されている気がしました。
フィギュアスケートで、
完璧なまでにエンターテイメントのショーとして作り上げる力。
座長とキャストをひっぱり、演出の細部まで詰めていく。
もはや一流のプロデューサーと言っていいでしょう。
しかし、このショーがわずか10数回で終わってしまうことの残念さ。
正直、このショーがラスヴェガスの一流ホテルで
ロングランすると言われてもなんら不思議はありません。
それでも見た目の印象や誰にでも愛されるキャラクターは、
初めてリンクで見た小学6年生のとき、
リンク外で会った14歳ころとまったく変わっていないのです。
ほんと、奇跡の人です(笑)
ちなみに16日の千穐楽公演は
ライブ配信があります。
値段はそれなりにしますが、あのショーを再度やるのは、
劇場でのリンクづくりとオーケストラ編成をしなければいけないので、
おそらく見られるのは今回限りでしょう。
もちろん、購入しました!
(※アフリエイトじゃないですよw)
Posted at 2024/06/12 18:59:39 | |
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