「卓球選手は必ずしも
動体視力がいいわけではない」
そう言われたのは、
以前、福原愛さんがいた時代の卓球オリンピック代表チームの
JISSで行われたアイビジョントレーニングに同席する機会があって、
その時の講師が最初に言った言葉です。
動体視力に関して、卓球や野球選手が必ずしも卓越したデータを
出しているわけではないそう。
今は動体視力ではなくスポーツビジョンと呼ばれていますが、
KVA動体視力:遠くから近くへ直前的に近づいてくる目標を見極める能力。
DVA動体視力:横に移動する目標を視る能力。
眼と手の協応動作:眼で見たものに正確に反応し手と連動させる能力。
眼球運動:静止した目標間に視線を移す能力
瞬間視:一瞬のうちに、どれだけの情報を把握できるかの能力。
深視力:複数の目標物の位置関係を把握する立体視能力。
周辺視:周囲の状況を認識するために必要な能力。
リアクション反応:眼で見たものに対して素早く反応する能力。
卓球は、眼と手の協応動作や瞬間視、周辺視、リアクション反応など、
相手の動きやボールに対してどう反応して体を動かす力が重要で、
相手のバランスを崩すことが得点や勝利につながると。
確かに体バランスを崩すというのは
あらゆる対戦するスポーツにおいては重要です。
例えば野球の投手。
緩急さやコースを付くことは、
突っ込ませたり、体側を開かせたり、
バッターの体バランスを崩すことでもあります。
バスケやサッカーの1対1もそうだし、
柔道に至ってはバランスを崩すことで、
相手をうまく投げることができるわけです。
卓球、テニス、バドンミントも
相手のバランスを崩してこそなのですが、
前陣速攻強打連発しかできない
旧人類の卓球しかできない人からすれば、
とにかく速さと強さを求めてしまいがちで、
バランスを崩して戦うなどというところまで行き着かないのですw
ちなみにビジョントレーニング、
ゲームセンターにあるようなものから始まって

半円のバランスボールの上に立って、
ランダムなボードに書かれている
数字や文字を順番にたどったり。
バランスを崩すという視点で卓球を見てみると、
ツッツキ、フリック、チキータ、プッシュ…
複雑な回転をかけて前後左右に揺さぶりながら、
反応できない方向に誘っていく動きということがわかります。
もちろん反応速度で追いつけないパワースマッシュもありますが、
前後左右のステップワーク、ボディバランスに目が行きます。
相手の打ち方で回転を判断し、
相手のボディバランスを崩せるように
スペースに打ちながらラリーを続け、決定打を出していく。
あの一瞬で判断、反応をして打っていくのだから、
超一流のアスリートってほんとすごい。
アイビジョントレーニングの練習を見て以来、
卓球を見る際には、体捌きやフットワーク、
膝の使い方に目がいくようになりました。
膝については、映像分析のプロが、
スポーツのプロと素人の違いは
膝の使い方の違うと言っていて、
確かにスローや連続写真で見ると、
膝の使い方の違いがわかります。
ちなみに、
みんカラバスケ部オフ会のとき、
試合会場で輪投げがあったのですが、
自分の投げ方を見て担当の方が「膝の使い方が違う」と言われました。
輪投げ程度でも無意識に膝の使い方が出るのかなと、その時思いました。
だからといって入ったとか運動神経がめちゃいいわけじゃないですが(笑)
ゴルフや野球などスイング系、
投球やシュート、サーブ、アタックなど
腕を振る系のスポーツの場合は、
つい膝の動きを見てしまいます。
いよいよオリンピックはこれから後半に入ります。
卓球団体戦。男子は厳しそうですが、
女子はいちばん高いところまで行ける可能性もなくはない。
それも彼女の成長次第ですが。
チーム球技はここからが本番です。
個人的には、陸上も含めて、
ここからがオリンピックを本当に楽しむ感じですね(笑)
バスケを見に行った姉は、ブラジル戦の見た後、すでに帰国。
フランスで会ったホーキンソン選手やヒュー選手など
バスケ日本代表の家族や、
Bリーグの島田チェアマンや長崎ヴェルカの社長、
他競技のフランス人メダリストなど、
2ショット写真を撮りまくっていて、
パリではなくリールのゆるい雰囲気や楽しさを伝えてくれました。
写真はアデトクンボ・ブラザース!
現地観戦、ちょっとうらやましいw
Posted at 2024/08/06 07:52:59 | |
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