ガソリンの成分って何？

自動車はガソリンで走るのだけど、ガソリンの成分がなんなのか知らない人は多い。
で、そう言うときはガソリン大手のサイトにMSDSがあるので、そちらを参照して下さい。

出光
https://cgi.idemitsu.co.jp/contents/energy/manufactures/msds.html

エネオス
http://www.eneos.co.jp/business/msds/gasoline/index.html

JOMO
http://www.j-energy.co.jp/cgi-bin/business/lube/msds/index.cgi

シェル
http://www.showa-shell.co.jp/products/msds/index.html

検索サイトで「メーカー名」と「MSDS」と入れるとたいていは出てきます。

で、成分は項目の「3. 組成及び成分情報」に出てきます。

エネオスのヴィーゴの例
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3. 組成及び成分情報

単一製品・混合物の区別：混合物

化学名又は一般名：石油系炭化水素、エチルターシャリーブチルエーテル（ＥＴＢＥ）
〔又は2-エトキシ-2-メチルプロパン、2-エトキシ-2,2-ジメチルエタン〕

別名：Motor gasoline（Petroleum hydorcarbons）

成分及び含有量：主にＣ４～Ｃ１２の範囲の石油系炭化水素及び添加剤（９２～１００％）、ＥＴＢＥ（０～８％）

化学特性 (化学式：)特定できない

官報公示整理番号：[ガソリン]（９）－１６９４、（９）－１６９８、（９）－１６９９、
(化審法･安衛法)　（９）－２５７８、（９）－２６０２（化審法）　[ＥＴＢＥ]（２）－４０５８（化審法）、２－（１２）－１８６（安衛法）

ＣＡＳ Ｎｏ． ：[ガソリン]８６２９０－８１－５、[ＥＴＢＥ]６３７－９２－３

ＵＮ Ｎｏ． ：１２０３
化学物質管理促進法◎以下の情報は２００９年９月末まで有効です。２００９年度分までの排出・移動量の把握および届出は、以下の情報に基づき実施ください。
特定第一種指定化学物質 政令番号 第２９９号 ベンゼン（0.53%）
第一種指定化学物質 政令番号 第４０号 エチルベンゼン（1.7%）
第一種指定化学物質 政令番号 第６３号 キシレン（7.3%）
第一種指定化学物質 政令番号 第２２４号 １，３，５－トリメチルベンゼン（1.1%）
第一種指定化学物質 政令番号 第２２７号 トルエン（23%）

◎以下の情報は２００９年１０月より有効です。２０１０年度分からの排出・移動量の把握および
届出は、以下の情報に基づき実施ください。（２００８年政令改正対応）。
特定第一種指定化学物質 政令番号 第４００号 ベンゼン（0.53%）
第一種指定化学物質 政令番号 第５３号 エチルベンゼン（1.7%）
第一種指定化学物質 政令番号 第８０号 キシレン（7.3%）
第一種指定化学物質 政令番号 第２９６号 １，２，４－トリメチルベンゼン（1.5%）
第一種指定化学物質 政令番号 第２９７号 １，３，５－トリメチルベンゼン（1.1%）
第一種指定化学物質 政令番号 第３００号 トルエン（23%）
第一種指定化学物質 政令番号 第３９２号 ノルマルヘキサン（1.0%）
化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律
第二種監視化学物質 2-エトキシ-2-メチルプロパン
労働安全衛生法 第５７条 表示対象物 ベンゼン、キシレン、トルエン、ノルマルヘキサン
労働安全衛生法 第５７条の２ 通知対象物
ガソリン（９２～１００％）、2-エトキシ-2,2-ジメチルエタン（０～８％）
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と言うのが出てきます。

ベンゼン、トルエン、キシレンなどは芳香族ですねー。直鎖じゃないのでオクタン価が向上します。
ETBEもオクタン価向上剤です。昔はMTBEだったんですが、環境問題でETBEに変わりました。
で、オクタン価を上げる成分は比較的揮発し易いので、腐ったハイオクってのは、これらの成分が飛んだ残り、って事です。

ETBEってエタノールを原料にして作るので、バイオマスから作ったものを混ぜるとバイオガソリンと言う商品になりますけど、化学合成したものの方が安いです。

成分のところで、他の成分が十把一絡げなのに対して、ETBEだけが特に記載されていると言うのは、たぶん最終オクタン価調整で意図的な混合作業を行っているからでしょうかね。
他の成分は装置任せで出来たなりなのかも知れません。と言っても装置自体は精密制御してるでしょうけど。

その昔のガイアックスと言う燃料はMTBEが主成分で他にアルコール分を混ぜてました。
すべてが酸素が結合している成分なので、法的に課税対象ではないと言う主張で、それは正しいのですが、アルコールの濃度が高いとアルミ配管などが腐食することがあるので、当時の腐食対策が不十分な車では危険でした。
最近の車は海外で嫌でもE5～E10くらいは使わなくちゃならないので対策されてて大丈夫。（国内専用モデルはちょっと要注意かも。）

さらに昔はシェルのスパークエイダーとかありましたけど、あれは成分はなんだったのだろう？
ケトンを入れているメーカーも以前はありましたねー。どう言う意味があったのだろう？
でもニトロメタンを入れているメーカーはさすがにありません。（笑）