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2007年11月29日 イイね!

ストリートVerとサーキットVerのサスペンションの違いその1

ストリートVerとサーキットVerのサスペンションの違いその1さてお待たせいたしました
ストリートVerとサーキットVerの違いは何か?
これは他社の車高調キットと当社キットが何処が違うの?と言う質問と
似ているのです。
例えばバネレートが違うというのもそうですし、
減衰力設定が違うと言うのも一つです
一般のユーザーさんはバネレート等の表面的な情報で脚の良し悪しを
判断しがちですがので、他社と同じばねレートなら価格の安い方が
良いんでは?と思うのも事実です
私も正直思います
同じ性能なら安い方が良いに決まってます
でも実際は目に見えないレベルなど色んな処に違いがあります

その一つが減衰力の特性なのです

わかり易く図を掲載しました

この写真の減衰力のグラフは当社から先日発売したMINI用オリジナル
アアゴスタと現在開発・テスト中のサーキットVerの減衰力を比較
したものです

減衰力とはショックアブソーバーの衝撃の吸収出来る強さの事です
路面からの入力やスポーツ走行時の荷重をコントロールするものです
この減衰力は固すぎても駄目で、柔らかすぎても駄目です
タイヤと路面の摩擦係数とのバランスを取る必要があります
具体的な例で言うと
普通の消しゴムを用意してください
この消しゴムをタイヤと考えて下さい
この消しゴムを机に押し当てて力を加えて行くと、ある一定以上の
力を加えるとツルっと滑ってしまいますよね。
滑ってしまった時が所謂消しゴムのグリップ限界であり
この加えた力が、コーナリングやブレーキング時の最大荷重だと考えてください
これらの荷重の強さは車速と質量(車重)によって決まってきますので
タイヤがラジアルとハイグリップタイヤで比較しても同じ速度で
コーナーを曲がろうとすればタイヤのグリップ限界を超えれば
どちらにしても滑ってしまいますから、タイヤのグリップレベルの差というのは
元々のタイヤの限界の数%レベルであって、サスペンションを変えたからと
いってコーナーを倍のスピードで走れるようになる訳ではありません
あくまでもサスペンションを変えても物理的限界は変わりません
物理的限界が変わらないからこそ、ノーマルショックと社外ショックを
比べてプロドライバーが乗れば、ノーマルでも限界を引き出して走る
事が出来ますので、素人がどんなに良い脚を組んでも負ける事があるのです

では何の為に社外ショックに変えるのか?
また、なぜ?社外ショックに変えると速く走れる様になるのか?

こう言った疑問が湧いて当たり前ですし、「BMWの脚は良く出来ているから
ノーマルでも速く走れるよ」と言う貴方は相当な乗り手のはず
でも私を含めて殆どの方はノーマルでは速く走らせる事が出来ません
それはなぜか?

まず「消しゴム」と「力を加える手」の間にダンパーを付けたと
仮定して考えてください
同じ力で押すとしても、直接伝えるのではなく間にダンパーを
入れる事で、加えた力をダンパーの力でコントロールしてやる事が出来ます
急激に荷重を掛けるとすぐ滑りますが、ジワーっと荷重を掛けてやる事で
意外にも結構踏ん張ります
この消しゴムと力の入力の間にかませたダンパーが
押しつける力に対して硬すぎる(なかなか縮まない)と吸収しきれず
滑ってしまいます
逆に柔らかすぎる(縮みすぎてしまう)と同じように吸収しきれず
滑ってしまいます
この滑った時に消しゴムに伝えた力は同じ筈なのです
これは所謂物理的限界というものです
丁度、綱引きの要領と同じでどちらかが強すぎるとどちらかが負けてしまいます

ダンパーというのはその限界点までの過程をコントロールするものです
同じコーナーを同じスピードで曲がろうとする事はある程度誰でも
出来るでしょ?
同じスピードで同じRのコーナーを走れば当然同じ物理的な限界があるわけです
ただ、同じスピードで同じRのコーナーに進入しても、車の場合乗り手に
よって第三の要素が加わってしまいます
ステアリングを切る角度、ブレーキでフロントに荷重を掛けるタイミング
コーナーを抜けるライン、これらは乗り手によって変動的な要素です
すなわち、この第三の要素による同じ荷重をタイヤに掛けた時の荷重の
吸収のしかたが、問題なのです

消しゴムと同じで、急激にハンドルを切ったりして荷重を掛ければ
グリップを失います。
そこでこの荷重をジワーっとタイヤの限界点までダンパーがコントロール
してくれる事で、タイヤの物理的限界まで使い切る事が出来るのです

ノーマルショックと言うのは装着するタイヤを予め決めて作っています
また、誰もが扱える様に、さらに乗り心地や、走行安定性などアリと
あらゆる要素を含めて作ってあります
限界を高め過ぎると言う事はよっぽどのスポーツカーでない限りは
あくまでも一般公道での使用を想定している以上はしてません。
50kmでグリップを失うよりも60kmでグリップを失った時の方が
危ないですよね。質量は速度に応じて自乗式に膨れ上がりますから
ある程度のところで意図的に限界を落とすことで免許取り立ての
ドライバーでも走れる様にしていると言う事ですね
荷重移動もしやすく、タイヤの限界も解り易くメーカー純正というのは
本当によく出来ていると言えると思います
ただこのノーマルショックの場合は、乗り心地や全世界の何処を走っても
ある程度大丈夫というのが前提のものですので、自分自身の使用目的と
照らし合わせて考えると無駄な部分が多いのです
「柔らかすぎる・ロールしすぎる」
これはスポーツ走行する上で多くのドライバーさんは恐怖感につながって
しまい、結果アクセルを緩めてしまいます
車高を落としたり、サスペンションを固める事でこれらの不安要素が
軽減されて車とタイヤ本来の限界まで走らせる事が出来る様になるのですね
だから硬いバネを組んでロールしなくなったから速く走れる様に
なったというのは半分正解で半分間違いです
車高が低くなり重心が低くなればコーナーを速く駆け抜けられる
要素にはなりますが、それだけでは駄目です
そこの速くなったコーナリングの荷重を受け止められるダンパーが必要です
殆どの場合ロールしなくなった事で不安感が減り、いつもよりもアクセルを
踏んでいるから速くなるだけです
実際には柔らかい脚でも気合で走らせれば殆ど車速は変わりません


ノーマルはあくまでもノーマルタイヤ装着を前提にしていますから
これをハイグリップタイヤに交換してしまうと、ダンパーが入力を
受け止めきれず先ほど消しゴムの例で挙げたように限界を超えやすく
なってしまいます
ですのでタイヤを変える場合はそのタイヤの特性に見合ったショック
が必要になってきます
とは言ってもスポーツ走行好きの殆どの方は、純正タイヤのみの使用ではなく、
ハイグリップタイヤに変えたり、また戻したりとしますよね。
(最近の純正タイヤはRFT主流で高いので余計ですよね)
タイヤには、タイヤの特性がありそのタイヤの特性に合ったダンパーの特性を
与えてやる事でタイヤの限界まで引き出すことが出来るのですから
そのつど減衰力を調整してやらなければなりません。
さらにドライバーの乗り方や、コーナーのRやチューニングレベルに合わせた
車速の違いなどの変動的要素に合わせてもダンパー特性は変わってきます
そう言った意味でショックアブソーバーは調整式のものが必要なのです


さて長々と書いてしまいました・・・理論はさて置き

実際のモデルを見て行きましょう
先日リリースしたMINIストリートVerは
純正タイヤ+@レベルまでの装着を前提としています
+@というのはRE01R迄ですね。
ハイグリップラジアルの最高峰までなら減衰力の調整で賄えます
基本は純正タイヤ同等の特性で最大限のメカニカルグリップも稼げて
乗り心地も確保していますし、何より万人がMINI本来のポテンシャルを
最大限発揮出来るように扱いやすい仕様に仕上げています
ちなみに、FSWのテストではこのサスペンションキットに
純正タイヤとRE01Rそれぞれ装着して、最大限のセットアップを
施した結果1秒ほどの違いレベルに抑えてありますので
このサスペンションにSタイヤを装着してもむしろ逆効果です
ハイグリップラジアルでもRE01Rでギリギリというレベルです
DNA GPやRE050、ルマン、パイロットスポーツ辺りの
タイヤが最も適しています


現在開発中のサーキットVerは
RE01R以上Sタイヤまでの装着を前提としています
スポーツ走行ユーザーの支持を受けているネオバやRE01Rから
RE55SやA048相当までカバーしています
これらのメカニカルグリップに合わせた減衰力特性に変更してありますので
最大限のグリップを手に入れる事が出来ます
通常RE01Rでノーマルタイヤ時より1秒~2秒
Sタイヤ装着で2秒から4秒近くタイム短縮が目標です

ちなみにサーキットVerというのは乗り心地が多少悪化します
とは言え、これはバネレートが高くなるからと言う事だけが
原因ではありません。
むしろバネレートが高くてもそれに合わせたショックの特性があれば
極端な乗り心地悪化にはつながりません
むしろダンパーの減衰力の特性が大きな要因とります
それを具体的にしたのが、今回掲載したグラフの注釈です

当社の言うサーキット仕様とは、単に硬くしたと言う訳ではなく
ストリートVerに比べると、初期のステアリングレスポンスの向上
コーナリング時のメカニカルグリップの向上、荷重や姿勢変化に
合わせたセッティングの汎用性などをストリートVerに比べて
変更してあると言う事です
ストリートでの仕様はある一定以上の荷重が掛かる領域では
意図的にグリップが低下する様にしてあります
サーキット走行を前提とする場合は限界域まで攻め込んでも
リスクが少ないのでショック自体の性能を使いきれる様にセットしています
ですので、今回のサーキットVerは一般道や高速道路で乗ると
ノーマルやストリートVerに比べると非常に高いスタビリティや
グリップを手に入れる事が出来ますが、通常使用では限界域が
解らないほどコーナリング速度を上げてしまう事が出来ますので
限界のわからない初心者クラスの方が乗り方を間違えると
大事故に繋がりかねません
もちろんタイヤが純正の場合は想定したメカニカルグリップは稼げません
ので逆効果です

安全なサーキットでの使用や走りなれた中級者以上
の方を対象にしていると言う意味でサーキットVerなのです
当然タイヤのメカニカルグリップを稼げると言う事で
タイムも大きく向上します
前回のMINIのレースでも証明した様に、こう言った煮詰めを
きちんとすればパワーに頼らなくても、ラジアルタイヤでも
ある程度のポテンシャルを発揮できますし、Sタイヤに合わない
ダンパーの車両よりも速いコーナリングが可能になります

こう言った減衰力の特性意外にも色んな変更(ショックのストローク量や
使用するタイヤやグリップ限界が上がる事による荷重の増加に合わせた
バネレートの変更など)を行っています



今回は非常に長くなりましたが、解り易く説明出来ているでしょうか?
ご不明点はまた直接質問してください。

皆さんちゃんと用途に合った車高調組んでいますか??


Posted at 2007/11/29 22:36:51 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2007年11月29日 イイね!

開発中の商品途中経過報告その2

開発中の商品途中経過報告その2こちらも現在積極的にテストを行っている
NEW MINI専用オリジナルアラゴスタ車高調キットです
R50~R56まで今までの既存のMINIのサスペンションの
あり方を大幅に見直しています

昨今の欧州車のFF車は大幅なトルク&パワーの拡大で
コーナリング中のプッシングアンダーに悩まされがちです
多くのスポーツ走行ユーザー様が曲がらないと
表現される多くがこのアンダーステアによるものです

曲がらないから立ち上がりが遅い
曲がらないからめい一杯減速しないと曲がれない

曲がらないからサーキットでのタイムを稼ごうと
思うと???

①ストレートで稼ぎたいのでパワーアップする
パワーアップの前提はまずノーマルパワーでもきっちり
曲げる事が出来る車である事です
ノーマルパワーでもアンダーステアがキツイ車に
パワーを上げてもストレートは稼げても結局
コーナーで踏めない車になってしまいますので
インフィールドの多いミニサーキットやジムカーナーでは
むしろタイムダウンの原因になってしまいます

②インリフトを抑えようとする
FF車の弱点でコーナリング中のインリフトによる
トラクション抜けを改善する為に
硬いスプリングを組んだり、スタビライザーを
組んでロールを抑えるという対策を施す
これはこれでアリなのですが、ハイレートのスプリングの
場合は乗り心地の悪化や、脚が突っ張ってしまい
トラクションが逃げる原因になってしまいます

③機械式LSDやキャンバー角、ハイグリップタイヤに頼る
これらもチューンのレベルや狙いたいタイムによっては
当然必要になってきますが、初期の段階からこれらに
頼りすぎてしまってはタイム向上は見込めません
LSDもコーナーの進入時にある程度向きを
変え切れていないとアンダーの原因になってしまいますし
キャンバー角も付け過ぎは日常使用を考えると
編摩耗の原因や轍に取られやすくなるなどの弊害は
あります
ハイグリップタイヤに頼りすぎると一発のタイムは
出てもタイヤが垂れ始めると安定したタイムが出ません


これらの①②③はあくまでも理想通り曲がると言う事が
条件であり、チューニングの第二、第三段階であります
最近の当社オリジナルパーツはこういったまず
走る・曲がる・止まるの三要素をまず曲がる・止まるから
ステップさせて行ってます
特にサスペンション開発時は、まずフルノーマル(タイヤもノーマル)
の状態でサスペンションだけ組んでサーキットなどで
テストを行います
そうしないと、先にパワー等を変えてしまうと車の特性が
変わってしまい、ユーザー様に対してのアプローチが
曖昧なものになってしまうからです

現在開発中のサスペンションキットは沢山あって
まだ公表していない物もありますが、
写真のMINI用等は前回リリースしたストリートからサンデーサーキット
と言うような基本的にストリート向けのものから、サーキット走行よりに
振ったものです
もちろん殆どのユーザーさんはストリートでの使用やサーキットまでの
移動も自走の方が多いでしょうから、最低限の街乗りは確保しています

ところでストリートVerとサーキットVerの違いは何か?
と良く聞かれます
これは他社の車高調キットと当社キットが何処が違うの?と言う
質問と同じでなかなか言葉では説明しにくいですよね?
例えばバネレートが違うというのもそうですし、
減衰力設定が違うと言うのも一つです
一般のユーザーさんはバネレート等の表面的な情報で脚の良し悪しを
判断しがちですがので、他社と同じばねレートなら価格の安い方が
良いんでは?と思うのも事実です
私も正直思います
同じ性能なら安い方が良いに決まってます
でも実際は目に見えないレベルなど色んな処に違いがあります

それではそれらを別項のブログで紹介しましょう


Posted at 2007/11/29 20:32:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2007年11月29日 イイね!

開発中の商品途中経過報告その1

開発中の商品途中経過報告その1NEW MINI用エンドレス製 オリジナルブレーキキット

ノーマルでは心もとないMINIのブレーキですが

元もと車重が軽い為、極端なブレーキ容量の拡大は不要です
写真は前後のパットですが、もともとフロントに比べると
リアのブレーキパットは接地面積がかなり少ないです
この様なブレーキシステムにフロントだけ大きなキャリパーを
着けてしまったり、フロントだけ強化パットを入れると
フルブレーキ時の制動距離が延びるだけでなく、ノーズダイブ
してしまってリアが浮いてしまう事でコントロール性が
非常に悪くなります

特に注意して頂きたいのが使用するタイヤとサスペンションとの
マッチングです

今回開発・テスト中のブレーキパットは基本的に3種類

まずノーマルより低ダストタイプ
これは最低限の効きを確保しながらダストを抑えたタイプです
若干ブレーキタッチや初期制動は甘くなりますが、
実用的には問題ありません
ドレスアップや街乗りメインの方にお勧めです


そしてスポーツパットA
このブレーキパットはタイヤを純正同等もしくはハイグリップ
ラジアルまでの使用を想定しています
初期制動や、制動限界、ペダルタッチ、リリース性、耐フェード性を
ノーマルに比べると格段に向上させています
30分程度のスポーツ走行では根を上げる事はありませんし
非常に扱いやすいブレーキです
街乗りの低温時でも十分な制動力を発揮します
鳴きやダストは少し出てしまいます

注意して頂きたいのはこのAにハイグリップラジアル以上の
タイヤを装着する場合です。
例えばSタイヤまで装着すると、グリップ向上によって
極端にブレーキング時の負担が大きくなりますので、
30分全開走行では走り始めよりもタッチが悪くなってきます

Sタイヤ以上の装着を前提とする場合は
スポーツパットBをお勧めします
これはAに比べると更に制動力や耐フェードを上げております
鳴きやダストは出ますが、ストリートの低温時も
問題ないレベルの制動力を発揮しています
ハイグリップタイヤ+FSWの様な長いストレートで最高速
220km付近からのフルブレーキを連続する場合
Sタイヤ装着で岡山・鈴鹿・セントラル・筑波等を
連続周回する場合はこちらのパットがお勧めです

このブレーキも注意してください
スポーツBを装着する場合タイヤがノーマルだったり
縦剛性の弱いタイヤを使うとブレーキにタイヤが
負けてしまって制動距離はむしろ長くなってしまいます
サスペンションシステムがノーマルの車も同様です

車輌のチューン状態に合わせてブレーキパットは選びましょう

また社外の強化ブレーキパットを装着する場合は
ブレーキローターのセットがお勧めです
ドリルドはクラックの原因になりやすいので、
放熱性、耐攻撃性に強いスリットローターの方がお勧めです


現段階でオリジナルブレーキシステムの方もテストは最終段階です

間もなくリリースしますのでMINIユーザーの皆さん
お楽しみに^^



Posted at 2007/11/29 19:52:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2007年11月29日 イイね!

体を温めようとファミレスに行ったら・・・

先ほどお店の近所のデニーズに行ってきました
恒例の一人ファミレスですが…


今夜は冷えるので体を温める為に豆腐チゲ鍋定食を
頼んだのです

あつあつの豆腐チゲを食べながら、一日の疲れを
体を温める事で癒していました

が!!!

一人で食べているのに座る席を間違えた(汗

隣の席のカップルがなんと別れ話の真っ最中

しかも痴話げんかでは無くかなりシンミリ…

さらに痛い事に女の子では無く男の子が泣いているのです(泣


店内は私と、彼らのみですから、気を使っているのか
ポソポソとした声でヒソヒソ話




しーんとしてるからヒソヒソ話でも聞こえてるっちゅうねん!!


そんな訳で体は温まるもあんたらのせいで私の心はひえっぱなしじゃ!!!

そそくさとデニーズを後にして来ました
Posted at 2007/11/29 00:53:58 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日記
2007年11月28日 イイね!

実は今日の筑波のメインはこれでした

実は今日の筑波のメインはこれでした二本の走行枠があったのに何でセッティングを変えなかったの?
というのには実は理由がありまして^^

今日はダンパーオイルのテストを兼ねていたのです

サーキットと言うクローズドな環境でダンパーオイルだけを変えて
どの様な変化があるかと言うのを見るためのものです

皆さん「スノコ」ってご存知ですか?知る人ぞ知るオイルメーカーです
そのスノコさんと千葉のSTD社が共同開発中のオイルを
使ってみてほしいという事でした

当社オリジナル車高調のベースにアラゴスタを使っている事は
言うまでもありませんが、ショックの中のダンパーオイルを
変える事でサスペンションは変化します

例えばエンジンオイルでも同じ粘度でもメーカーによって
多少フィーリングは変化しますよね?
正直、私的にはエンジンオイルはちゃんとしたモノを選べば
基本的にどこのメーカーであってもそんなにフィーリングに
大差は出ないと思っています
とは言え、レースや長距離走行後のエンジンオイルの劣化や
粘度の低下のしにくいオイルは選んでいますので基本は
MOTUL300Vを使っています

元もとアラゴは良いダンパーオイルを使っているのだからそれを
スノコのオイルに変えただけで変化がわかる程私は
敏感ではないと思っていましたが…


実はかなり変わります!いや、認めたくないけど激変でした…

元々のアラゴスタのダンパーオイルは使用環境や耐久性を
考えたオイルなのでそこそこ粘度は低めですが、
今回スノコの試作品はそれに比べると粘度は高めです

走り出しや5度以下の環境であれば粘度が高いのでダンパーが硬く感じると
言う事でしたが、それらのフィーリングチェックとダンパーが
温まってからのフィーリングの変化をレポートしてくださいとの事で
減衰力等を調整してしまうと変化がわかりにくくなってしまうので
フロントショックのダンパーオイルのみをスノコに交換して、
交換前と交換後の二本を走るというのが今日のメインだったのです

本当はタイム狙いでアンダーステアを消すセッティングを取りたかったのですが
半信半疑のまま「スノコ」テストを行いました


走り出してすぐ、やけにフロントダンパーが突っ張って
一本目よりもさらにアンダーステア気味…
タイムもアンダーがきつくて、一本目のベスト大きく下回る13秒台…
2.3周もするとダンパーが温まって来たのでしょうか?
一本目とほぼ変わらないタイムで11秒フラットから12秒の間で
周回を重ねます。
ダンパー自体が良くなったというフィーリングは特になさげ(汗
それでも折角だから小さな違いでも探してみようと注意して走行します

そこで周回が8周目付近から何かが違う????

今までアンダーがかなりきつかったのですが、かなりニュートラルな
感じになって来ています
9周目にタイムもポーンと10秒台にはいっています
「あれ???おかしくない???」と思いましたよ
FF車なので当然8周もすればタイヤがタレてどんどんタイムは
落ちるのが普通です
もともとドアンダーステアだったMINIが弱アンダーステア位に
なっています。つまりオーバーステア傾向です
だんだんフロントタイヤのグリップに対してリアのグリップが
負け始めているのがわかるのです
特に筑波唯一の高速最終コーナーで顕著に出てます

どんどんバランスが良くなり始めて20分の枠の最後の最後14LAP目に
今日のベストラップ1.10.563が出ています

タイムの変化は
1 1.54.817
2 1.13.251
3 1.11.127
4 1.11.270
5 1.12.654
6 1.12.830
7 1.11.068
8 1.11.937
9 1.10.856
10 1.11.106
11 1.11.174
12 1.10.674
13 1.11.697
14 1.10.563


RE01Rの特性として、グリップが高いとは言え所詮ラジアル
3周もすれば内圧も上がりグリップも低下していきます
いつものテスト走行でもベストが出るのはあくまでも前半で
後半はズリズリタレタレで1-2秒は落ちてしまいます

ちなみに交換前の一本目のタイムですが
1 3.46.261
2 2.41.766
3 4.27.223
完熟走行三周終了後
4 1.13.949
5 1.11.245
6 1.11.660
7 1.11.876
8 1.11.670
9 1.11.607

完熟走行が終わって二本目にベストラップでその後は
ずるずるとタイムは落ちていますよね

いくらコースに慣れてきてラインを覚えても、タイヤが経たれば
当然タイムは上がりません
それが14周目にベストというこの様な結果になるという事は
私の中ではありえない事です

私なりの分析ですが
ダンパーオイルをスノコにした方フロントが良く動いているという事です
ダンパーの特性はタイヤのグリップ性能に大きく影響します
ダンパーの動きが悪いとタイヤに負担がかかって当然タイヤの
性能の悪化を招きます
トータル17周の周回の中で、最初はリアのダンパーがタイヤに勝って
しまっていた状態でアンダーステアがきつかった状態から、
脚が良く動くフロントはタイヤの消耗が少なく、逆にリアはどんどん
タイヤが消耗して行き、リアタイヤが負け始めてオーバーステア傾向に
移行して行ったのだと思います

フロントにスノコ リアにアラゴノーマルのダンパーオイルという
変則的な仕様だからこそ顕著に出たんだと思います
当然前後スノコにしていたら、こう言った特性変化に気づきにくかった
と思います

もちろん17周.20分という短い時間の中でタイムにして0.7秒という
タイム差が出たのですから、これが耐久レースなどでは半端なく
変わってくる違いの筈ですし、今まで以上にタイヤに優しい
サスペンション造の為の重要なファクターとなりそうです


この脚が良く動いているという事がタイムとして出ただけでなく
アンダーからオーバーと言う車両特性の推移に加えて
特筆したいのは「ダンパースピードの高速域での特性変化です」

当社のオリジナルアラゴはすべてダンパー計測してもらって
減衰特性をグラフに出して頂いているのですが、
今回のオリジナルアラゴレーシングヴァージョンの場合
FSWを走行する際にコカコーラコーナーやインフィールド区間での
ステアリング初期レスポンスの向上のため、高速域での減衰力も
高めに設定してあります
3WAYのサブタンクが付いていれば高速域のバンプだけ調整
出来るのですが当然サブタンク無の状態ですので
今までは多少高速の継ぎ目や一般道の突き上げが気になる状態でした
それが、粘度指数が高いスノコを入れて粘度指数が高いという事は
当然減衰力自体も高めになって、より高速域での動きが硬く
鳴るはずなのです

ところが、筑波の縁石に乗っても非常にしなやかで、
フェイントモーションやブレーキング時の荷重を急激に
掛けた時でも、ほんのワンテンポ間合いを置いてくれている
感じで、筑波の第一コーナーを立ち上がって第一ヘアピンまでの
小さなS字区間でのピーキーさが消えているのです。
つまりダンパースピード高速域が交換前よりもしなやかに動くのに
低速域ではしっかり減衰力で荷重を受け止めてくれる
アラゴスタの本来持っている特性をより顕著にした感じです
これは明らかに体感出来る要素です
減衰力はしっかり立ち上げておきながら、フリクションを
可能な限り低減する事で、本来なら難しい初期減衰を固めて
しなやかに動かすという事が可能になったのでしょうね

走行が終わってから、そのままの状態で箱根まで乗って
帰ってきましたが、一般道ではさらに顕著です
フロントはしなやかに段差を越えているのに、リアは
コツコツ突き上げて、やけにリアの震動が気になります
レーシングバージョンで気になっていた高速域の減衰の硬さが
すっかり角が取れてくれていてリアも同じオイルに変えたら
この問題点がクリア出来るでしょう

まだ試作品の段階ですので市販はまだ先の様ですが
このオイルが出来上がったら当社オリジナルモデルは
全てこのオイルを使いたいと思いました。


非常に興味深い機会を頂いた「スノコ」様 
STDの嶋様、トップラインの関係者の皆様ありがとうございました!

PS写真はトップラインのM下さんです
当社デモカーのダンパーオイルをスノコに交換している
作業風景です
M下さんありがとうございました!
彼のオリジナルブランド Morigostaも好評です?









Posted at 2007/11/28 22:47:17 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日記

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