
昨日、削ると言っていたアクスルチューブのジョイント部ですが、
とりあえず上手く削れました。
がっ、想定外の事がひとつ起こってしまいました。
今回削ったのは画像中の赤矢印で指している部分(銅色をしているのがシムでその右側の面です)で
赤矢印の面を削る時にそこと黄矢印の面の距離を
マイクロゲージで一周測りながら削っていく事にしたのですが、
何故か一番厚い所と一番薄い所で0.06mm程度の落差があったんですよね。
偏磨耗は修正しきれないと思ったので、それを無視して必要分だけ削り、
それから黄矢印の所のシムの左側の面を整えようと、
油砥石を使ったのですが、砥いでみるとあまり面が出ていない事が判ったので
少し長めに砥ぎました。
それでその後にどの程度削れたかを再びマイクロゲージで測ってみたのですが、
結果にびっくり。
なんと先程0.06mm程度あった落差が0.01mm位までになっているではありませんか!
そんな事態をせずに左の赤矢印の面を削っていますから、
当然その面は削り過ぎ、ということになってしまい、
故に今度は後ろ側のスリーブを削る必要が生じてしまいました(とほほ)。
その部分の落差は当然他の部分にも影響しました。
それは黄色と緑色の矢印の所のシムです。
これ、最初きつかったので
先日のブログに書いた通り、削る事になったわけですが、
この部分の落差が無くなったお陰でクリアランスが広くなってしまいました。
シャフトを入れない状態で確認してクリアランスが微妙な所だったので
シャフトを入れて一通り仮組みしてみると
見事に規定値を若干外れてくれていました。
ここに使用した2.1mmのシムはこれきりなので、
仕方なく、2.2mmのシムを削って2.1mmのシムを作る事にしました。
こないだのブログには書きませんでしたが、
元々の2.1mmのシム、実は実測で2.07~2.08mm程しかありませんでした。
ひょっとすると元々のシムは仮に削っていなくても
この事態が発生した時点で使えなかったかもしれないです(汗)。
因みに2.2mmのシムの方も片方は2.15~2.17mm、もう片方などは2.15~2.19mmでした。
0.05mm~0.10mmにクリアランスを調整するのに場所によって厚みが0.04mm違うって…。
多分、これは社外の部品だと思うんですが、
それにしても酷いなぁって感じです。
このシムは削りを開始しておりまして、
一枚目は削り完了(場所によって厚みが0.02mm違ったものが0.01mm差まで修正されました)。
二枚目の途中で今日は時間切れ、という事になりました。
一寸神経の遣い過ぎかな、って気もするのですが、
テクニカルデータブックに表中に0.05~0.1と明記されているのに、
その欄外に
『トータルのクリアランスは0.1mmを超えるべきではない』
なんてわざわざ書いてあったりするものですから、
これは守らなきゃいけないんだろうな、ということで仕方なく修正する事にしました。
明日中に修正作業が終わってくれると良いのですがねぇ…。
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Posted at
2009/08/14 23:48:32