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イイね!
2018年07月20日

1937年 320n コンビナツィオーン・クペー

ドイツのお気に入りの車屋さんに表題の珍しい車両が入荷していました~。 

それはコチラ。



一見するとクーペなんですけど、実はこの屋根、、、



外れるんですよね。

横からも一度ハードトップ装着状態。



そして外した状態。



W142の320は中型MBなんですけれども、1938年まではホイールベースが2種類あって、
こちらはその短い方(2880㎜)で320の後に”n”が付く事で長い方(3300㎜)と区別されています。

320nの標準ボディには2種類あって、ひとつがカブリオレA、
そしてもうひとつがこのコンビナツィオーン・クペー(コンビネーション・クーペ)だったようです。

オープン状態を斜め上から。





特別色だというアップルというカラーに緑の革内装がよくマッチしていますよね♪

室内。



カブリオレA辺りでよくあるタイプの3人掛け仕様ですね。

うしろのスペースの室内の端に4箇所穴とレバーのような物が見えるので、
多分、ルーフの後部にはこの穴に刺さるべきものが生えていて、
このレバーで固定するようになっているんでしょうね。

以前にも書いた通り、この時代のMBでは最上級モデルにしかタコメーターが付きませんから、
このモデルでも大きな時計があってもタコメーターは設置されていないんですよね。

でもダッシュは総ウッド張りのようですし、これはこれで十分豪華な雰囲気があると思います。
ウインドシールドがVスクリーンなのも◎ですね(笑)。

この画像に無かったので一寸疑問に思ったのが幌の存在。
W29のコンビナツィオーンクペーの場合には
手元の資料に写真があったので
ハードトップの他にソフトトップもある事は判っているのですが、
これに関してはどうなんだろう?と思ったんですよね。

で、調べました。
ネットは便利ですねぇ(笑)。

こんな具合に幌も付けられるようになっていたみたいです。



結構幌が嵩張っているのでカブリオレAに見えなくもないんですけど、
その場合、畳んだ幌の外側にランドウジョイントが(カバーからはみ出して)付く筈ですから、
これはコンビナツィオーン・クペーの画像と見て良いと思います。

まるでSLの祖先のような車ですよね(笑)。
ただ、幌を収納するスペースは無さそうなので、その点は一寸違いますけど…。

あっ、クソっ!
折角ここまで調べたのに、
今になって写真を入れ替えて、幌を付けた写真を入れてやがる(苦笑)。

クローズド



オープン



やっぱり幌もあったんですね(笑)。

しかし、上の白黒画像と比べるとこちらの方が
ロードスタートップっぽい控えめな嵩張り方をしていますよね。

ドアを開けると、、、



ドアの縁面にはMBの上級モデルであることを示すクロームの帯が(笑)。

このクラスのMBになると一寸残念なのがエンジンの見栄え(笑)。



この車のそれはとても綺麗に仕上げられていますけれども、
やっぱりW29辺りと比べると見掛け的に一寸寂しい感じがしてしまうんですよね。

何と下からの画像もあったりします(笑)。



隅々まで本当に綺麗に仕上げられていますね。

当時としては常識なのかもしれないんですが、
フロントのステアリング系で面白いなぁと思うのは
ドラッグリンクみたいなものがなくて、長短2本のタイロッドが
直接ピットマンアームに繋がっている事ですね(笑)。

リアアクスルはスイングアクスルのようですが、
W29のように片側に2つずつのスプリングでボディを支えていますね。

先に書いた通り標準ボディは2種類で、
あとシャシー状態での供給があるのみだったようなのですが、
320nの総生産台数は1096台だそうです。

う~ん、ほぼ2ドア用のシャシーだった筈なのですが、
結構造っていたなぁって感じがしますね。

しかも作られていたのは1937年と1938年の2年間のみですからね。

恐らくこの幌の保管の問題があるので、きっと1096台の内の大多数は
カブリオレAだったのではなかろうか?と私は思ったりします。

因みにこの320nコンビナツィオーン・クペー、2007年に私がドイツに行った時に、
クラシックセンターの裏倉庫内で見ております。



この車の幌もどこかに保管してあるのでしょうけれども、
その幌が日の目を見る事があるのだろうか?と思ったりしてしまうぽおるさんなのでありました(笑)。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2018/07/20 23:49:54

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この記事へのコメント

2018年7月21日 7:38
私もこの年代のクルマが大好きなのですが
デタッチャブルトップとかツートンカラーとか
この頃って車を楽しもうという色んな
試み?がたくさんあっていいですね。
コメントへの返答
2018年7月21日 20:23
こんばんは~。

1920年代以降は車の基本形みたいなものが
ある程度確立して
デザインやら機構やらの色んな試みに
手を出す余裕が出来て来たのでしょうね。

この時代に生きていた方々は
そうした新しい試みを目にするたびに
ワクワクしていたんでしょうね(笑)。
2018年7月21日 23:18
凄い。
この頃で既に独懸ですか?

ボディーは一部木製ですかね。
英国車などは木製フレームが多いですが、ちゃんとしたボックス断面のスチールフレームなんですね。
コメントへの返答
2018年7月22日 8:56
おはようございます。

1931年の170(W15)が量産車世界初の
四輪独立懸架を持った車両で、
それ以降、MBではそれを全面的に採用していったんですよね。

戦後すぐの170Vも一部木骨を使用していたようですので、
このモデルのボディもきっとそうだったろうと思います。

MBが木製フレームを使わなくなったのは
いつなんでしょうね?
少なくとも合併以降のモデルではスチールフレームになっていると思うんですけどね~。

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「E9レジストリージャパンミーティングの見学中。因みに220君、絶不調。無事帰れるか?」
何シテル?   05/18 10:31
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