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イイね!
2023年12月09日

1954 180D

オランダの車屋さんでこんな車を見付けました。





一見、ゼッケンが付いている以外は普通のW120のポントンディーゼルですが、
180Dと言えば、現代版ミッレミリアに参加資格のある
(=1957年までのミッレミリアに参戦歴がある)数少ないMBの中のひとつで
実はこの車、1955年のミッレミリアに参戦した車そのものなのだそうです。

いやぁ、そんな車も市場に出てくる物なのですねぇ。

台数が多く、MBの中で車格が高い車ではないので、
解体もされずによく残ってきたものだとも思います。

1955年のミッレミリアでは当時のディーゼル車への関心の高まりを受けて
ディーゼルグループカテゴリが設定されたそうで、
そこに参戦した8台の車両の内の1台だったらしいです。

因みにそのディーゼルグループカテゴリが設定されたのは1955年のみだったそうです。

んで、説明文をいつものようにdeeplセンセに訳して頂いて、
8台中でこの車が唯一のMBだったと書かれているように思ったのですけれども、
他の7台のラインナップはなんだったのだろう?と思って調べている中で、
どうやら180Dが3台エントリーしていたらしい事が判りました。

因みにこの車はカテゴリ内で3位だったらしいのですが、
カテゴリ内での優勝したのも
180D(ヘルムート・レッター/ウォルフガング・ラルヒャー組)だったようで、



その車もどうやら現存しているらしいです。



説明文にはこの車が唯一の現存って書いてあるんだけどなぁ(謎)。

因みに今回ご紹介している車両は
アルトゥーロ・マセラ/パスクアーレ・カルディナーリ組の物だったらしいです。

この年は総合優勝はモス/ジェンキンソン組の300SLR、
GTクラス優勝はフィッチ/ジェッセル組の300SLクーペだったそうですが、
地味ながらディーゼルグループカテゴリでも優勝していたとは、
この年のミッレミリアはMBの当たり年だったようですね。
(その代わりその年のルマンの大事故で、その原因を作ったのはDタイプジャガーなのに
一時MBが悪者扱いされて散々な目に遭う訳ですが…涙)

因みに180Dは3台とも完走したそうです(笑)。

バンパーがべこべこ(笑)。



ミッレミリアでどこかにぶつけたのを叩いて直したんでしょうかね?

あと、04号車の方では弄っていませんが、この車はグリル脇のボンネット下が
何やらメッシュ化されていますね。

ホイールをアップにしてみましたが、、、



あれ?ホイールは1957年の4月製造ってなっていますね。
てぇことは、この車に元々装備されていたホイールじゃないんですね。

タイヤは一寸小さくない?って思ったのでサイズを見てみると、165/80R13だったのですが、
オリジナルは6.40-13だったようで、調べてみるとやはり
後者の方が40mm前後、直径が大きいらしいです(何故かメーカー毎にサイズ若干違う…苦笑)。

やっぱしね(笑)。

ダッシュボード。



一寸お疲れ気味ですね(笑)。
しかし、カーペットは張り替えられている様子。

180だと、ゴムゴムだった筈なので、ちとオーバーレストアかな?と思わせるものがあります。
まぁでも、ゴム、ビニール製の成型物の類いは再現のしようがないですからね。

ホーン/ウインカーリングには結構ポツポツが来てますね。



その奥のメーター類。



ガラスの中にシールゴムが垂れさがったりしていて、
これは流石に手を入れたい感じですよねぇ。

シートとヘッドライナー。



ダッシュボードが結構荒れているのに、シートもヘッドライナーも張り替えてあるのには
一寸ばかり違和感がありますね~。

エンジンルーム。



おぉ、これはなかなか自然な感じに古ぼけて且つあんまり汚らしくなっていない所がイイですね。

ただ、向こうの方でヒューズの並びが裸なのがチョイと気になる所ですな。
普通に考えれば蓋がありますよねぇ。

この車は応談という事で値段が判らないのですが、
この状態でどの位で売りたいと思っているのか、又はどの位で売れるものなのかを
一寸知りたい所ですよね。

ただねぇ、同じミッレミリアで1位だった同型車が
実は現存しているって話になると、
それでこの車が3位だったというのは、売り文句としては一寸弱いですねぇ。

因みに塗装がオリジナルなのかどうかはハッキリ書いていませんが、
売り手としては見事に完走したレースの雰囲気がよく出ているので、
外装は現在のままにしておいてほしいと思っているそうであります(笑)。


そうそう、上に現代版ミッレミリアに参戦資格のあるMBは少ないと書きましたが、
正確な所を書こうと思ってチョイと調べてみました。

戦前車はたった3車種で、710 SSと710 SSKと720SSKLのみだそう。

以前、マンハイム370Sが参加資格があるように聞いたような気がしていて、
このブログにもどこかにそう書いちゃっていた記憶なのですが、
これからするとどうも誤りだったっぽいですね。

ここで謹んで訂正させて頂きます<(_ _)>

そして戦後車なのですが、1957年までの、
300SLプロトタイプ、300SLR、180D、220、220a、300SLクーペ、SC180クーペ(謎)、190SL
8車種しかないんですね。

謎と書いていますが、SC180クーペってのが私にはさっぱりです。

期間が1953~1957とある(これはどうやらカテゴリっぽいです)のですが、
戦後に1.8ℓ前後のクーペなんかなかろうって思う所で、
180を除いたSCクーペで考えれば、時期としては当てはまるので、
ひょっとしたら300Scクーペの数字の入力ミスなのかも?と思う所ではありますけどね。

ざっくりですが、ランチアは1ページ分、フェラーリは1ページ半、
アルファロメオやフィアットだと2ページ分にもなるほど、参加可能な車両があるのは
流石にイタリアのイベントだなぁと思う所ですが、
それに対してMBは11車種中の3車種はほぼ一般人の所有がない車なので、
本当に寂しいとしか言いようがないですよね(笑)。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2023/12/09 21:54:10

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この記事へのコメント

2023年12月9日 23:07
ポールさん こんばんは

1954年といえば 私が生まれた年ですね

私の体もこの車の感じなんでしょうね(笑)
コメントへの返答
2023年12月10日 22:05
こんばんは~。

ムッシュさん、お若いですねぇ♪

いやいや、説明文によると、
この車はあまり動いていなかったようで、
まともに稼働させるにはメンテが必要とありましたので、
しっかり体づくりをされているムッシュさんとは比べられないと思います。

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「E9レジストリージャパンミーティングの見学中。因みに220君、絶不調。無事帰れるか?」
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