ドイツで見掛けた売り物件なのですが、外見上は
14インチ化している220SEbセダン。
マフラーエンドが2本出しになっていますけどね。
んで、エンジンルームを覗きましたらば、、、
ん?これ、M189が載ってますやん。
それでマフラーエンドが2本出しなんですね。
で、説明文を読んでみましたらば、ひっどい事が書いてありました(苦笑)。
それによるとこの車、ダイムラーベンツ社の元テストカーなんだそうで(苦笑)、
6気筒3ℓの160馬力のアルミニウムエンジン搭載車なのだそう(苦笑)。
軽金属合金化で300SLやアデナウアーに使用されていたねずみ鋳鉄製比で40kg軽くなっていて、
フロントアクスル荷重の軽減が走行性能の向上に繋がったなどという事を
織り交ぜて書いているんですよね。
んー、どこから突っ込んでよいやら、、、って感じですけど、
まず、ブロックのアルミニウム化は
300SLロードスターでは1962年の恐らく4月頃から採用されているので、
1965年式だというこの車にわざわざテスト搭載するまでもない話なんですよね。
因みにW112のデビューは1961年、
W112の事をちゃんと書いてある文献って意外となくて、
これが最初からアルミブロックだったのかどうかが定かではなかったので、
ドイツのウィキで調べてみた所、
どうやらM189のアルミ化の方がM198より早かったらしくて、
1961年にヘックフロッセン用として導入されたとありました。
同系のボディにとうに搭載されているエンジンを何故1965年になって、
それもわざわざW111に搭載してテストする必要があるのかが全く意味不明ですよね。
んで、さらに載っているエンジンなんですけど、
ヘッドカバーの前を横切っている燃料配管を見れば
6プランジャーのインジェクションポンプが使われている事が判るし
それはインマニをみても後期型のエンジンだとしか考えられないのですけどねぇ(苦笑)。
それを160馬力って(苦笑)。
車輛の年式の方は、エンジンコンパートメントフラップがないし、
画像を拡大してみると、車体番号プレートは下8桁が浮き打刻タイプだし、
ペイントコード等のプレートが
一部のスペシャルバージョンコードが打刻されるスペースのあるタイプなので、
恐らく売り主の申告通り、1965年式だと思われるんですけどねぇ。
W108の300SEのプロトタイプだといえば、エアサスが無い同志という形にはなるので、
年式的タイミングが一寸遅すぎる気はするものの、
まだ意味が通りそうな気もしないでもないところですが、
そんな事には微塵も触れずにアルミブロック推しで話を展開している事と、
これを160馬力だと言っちゃってる時点でアウトですからねぇ。
今、これを売ろうとしている人がペテンなのか、
その人はただ信じ込んでいるだけで、その人に売った人がペテンだったのか判りませんけれども、
どうせ嘘をつくのならば、
もう少し微妙な所を突いた、考え込んでしまう嘘をつけよ、、、って言いたいですねぇ(苦笑)。
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Posted at
2024/07/22 20:26:18