2023年11月03日
今までネット上で色々見て歩いている間に、目に付いたヴィークルデータカードを
W111の2枚扉の物を中心に片っ端から拾ってきていたのですが、
気が付くとそれが結構な数(100近い)になったので、
ここで何らかの調査をしてみようと思い立ちました(笑)。
ってなわけで、先ずは出荷日が判るものに関してそれらを順番に並べてみて、
車体番号も綺麗に順番が揃っているかを調べてみました。
結果はというと、やはり概ね順番通りだったのですが、
220と250の一部では順番違いがあり、
私の220君の車体番号なんか、120番位後と240番位後の車に製造日が抜かれていました(笑)。
残念ながら、データカードの全てに出荷日が記載されているわけではないものの、
3.5の2枚扉などは全部で18件の出荷日が抑える事が出来、且つその全てが順番に並んでおり、
まぁ、だからと言って、全部が全部、順番になっている保証もないのですけど、
このデータがあれば、車体番号から月単位で
出荷時期のある程度の予想が出来そうな感じです(笑)。
で、次は何を調べようかしら?と思ったのですが、
車体番号を順番に並べて、今まで謎だったボディナンバーの事が何か判るかな?
と思ったので、調べてみる事にしました。
これに関しては、全てのデータカードに載っているし、
それ以外にもラジエターコアサポートのプレート画像があれば確認できる話なので、
有効なデータの数はもう少し増やすことが出来ました。
そして調査の結果、なんとなくボディナンバーの正体らしき物が見えてきました(笑)。
どうやらボディナンバーというのは個別のボディ形態に対する、
年毎の製造番号って事みたいですね。
W111の2枚扉の場合を例に挙げると、
それが、クーペ、カブリオレとそれぞれの左右ハンドルの別の
4種類それぞれ毎のある年の製造番号って事になっているみたいです。
ということはですよ、220と250に限定した話ではあるのですが、
ボディナンバーによっては同じボディナンバーの車が
各生産年に1台ずつ存在するって事になるのですよね。
右ハンドルのデータが全くなかったので、
最初はクーペ、カブリオレの区別しか判断のしようがなかったのですが、
ダッシュボードのベースパネルが違ってくるんだから、
絶対に左右のハンドルの別も加味されるだろう、、、と思い、
後から意地で(笑)2台の右ハンドルの220SEbクーペのボディナンバーを見付けてきました。
そして、その2台の内の1台の右ハンドルMTの車体番号からして
その年の10月頃出荷と思われる車両のボディナンバーが00095だったのに対し、
同じ年の左ハンドルMTの7月5日出荷の車両のボディナンバーが00531だった事から
その4種類別に管理されている番号なのだな、と判断する事が出来ました。
余談ですが、それから考えると、やっぱり右ハンドル車ってかなり少ないんですねぇ。
出荷日に3ヶ月差があるので実際にはそれよりも差は広がるだろうと思いますが、
この数字でそのまま考えても約6.6台中に1台の右ハンドルの割合ですから、
下手すると実際には10台に1台位の割合だった可能性もありそうですね。
んで、ある年のボディの製造番号って書きましたけれども、
正確には年度みたいなものがあるみたいで、
出荷日ベースである年を超えた後に前年からの続きのボディナンバーがある時期まで続き、
途中からその年度らしきものが変わって、また小さい数(00001?)から積みあがっていく、、、
という繰り返しになっているようなのですよね。
ただ、1965年の250SE2枚扉についてはこの法則をもってしても、
どうしても数字の前後に説明の出来ない所があって、一寸悩んで居ます(苦笑)。
ここいら辺りは220と250が2ヶ月間ほど同時出荷されているので、
ひょっとするとその辺りの複雑な絡みから生じていたりする事なのかなァ、、、
と思ったりしているところであります。
その他に関しては若干の順番の入れ替わりはありますが、
概ね上記のような感じになっているようです。
で、ボディナンバーは5桁の数字(厳密には11102XXXがその前に付く、13桁)なのですが、
面白いのが、1968年度?から、つまり1968年出荷分の途中から
一番初めにその年度の末尾の数字が付くようになっているようなのですよね。
ここの部分が、上のボディナンバーによっては年毎に同じ番号を持つ車が1台ずつ存在する、、、
という話の中で対象を220と250に限定した理由なのですよね。
但し、280SE2枚扉も1967年に55台だけ生産されており、
加えて1968年の最初にも頭が0のボディナンバーの車両が
それよりはずっと多い数あるように思われますので、
その範疇のボディナンバーで1970年式と同じボディナンバーが
そこそこあるだろうと思われる所であります。
で、一寸違いがあるのが、1971年の280SE3.5の2枚扉のボディナンバーなんですよね。
280SE2枚扉は1971年に68台しか作られていないので、年度とやらを考慮すると、
多分該当する車は無いだろうと思うのですが、
3.5の2枚扉に関しては(というより多分他の同時期生産の車種でも)、
1971年度のボディナンバーでは
どういう意味か判りませんが、頭の数字が『7』になっているのですよね。
8、9、0ときていきなり7になったので、一体何故?という感じでした。
一瞬仕向け地を示している7(=アメリカ)なのかな?と思いましたが、
違う車種のヨーロッパ仕様(=5)でもドイツ仕様(=2or3)でも7だったので、
その説はハズレだったようであります。
判らなかった事がボンヤリながらでも判ると面白いですね。
今度はプロダクションナンバーの正体を知りたい所ですが、
これに付いてはもっとずっと難しそうだなぁと思っています。
そうそう、余談ですが、ヴィークルデータカードを何枚も見ている内に、
面白い事がひとつありました。
車体番号的には車はAT車なのですが、エンジン番号的にはMT車という車両があったのですよね。
これは実際にはあり得ない話だと思うので、恐らくデータカードのミスプリだろうと思われます。
上記の話の順番違いの中にはミスプリと考えれば納得いくものもあるので、
あまり多くはないのでしょうが、そこそこミスプリもあるのでしょうね(笑)。
Posted at 2023/11/03 08:32:02 | |
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