2023年11月11日
今日、Dさんからご連絡を頂き、
ある筋からの話によると、どうやらキンレが倒産したらしい、、、と教えて頂いて、
その時、コペンさんで車庫に向かっていた(もちろんハンズフリーですよ)ワタクシは
えぇ~っ!、と飛び上がらんばかりに驚きました(汗)。
で、220君のレギュレーターのテストを終えて、帰って来てから、
ドイツでの報道を調べてみましたが、キンレが破産したのは間違いないみたいです。
いくつかの記事をdeepl先生に訳してもらったのですが、
先ずは、Zwischengas.comの10月31日付けの記事には
Kienle Automobiltechnik GmbHは、2023年10月30日付で破産を申請した。専門の法律事務所が破産管財人に任命された。同社の財政問題は数年前にさかのぼると言われている。
ここ数カ月、Kienle社はメルセデス・ベンツ300SL車のシャシーナンバーの重複をめぐる矛盾に関連して注目の的となっていた。
とありました(汗)。
また、Auto Motor und Sport の11月3日付けの記事では
シャシーナンバーの改ざん捜索から5カ月後、Kienle Automobiltechnik GmbHは2023年10月30日に破産を申請。事業は継続。
メルセデス300SLのシャーシナンバーが偽造され、不正行為が疑われた事件で最新の進展があった。2023年10月30日(月)、ガルウィング専門メーカーのKienle Automobiltechnik GmbHがルートヴィヒスブルク地方裁判所に破産手続きの開始を申請した。法律事務所Grub BruggerのPhilipp Grubが仮の破産管財人に任命された。同法律事務所は破産手続き、リストラクチャリング、商業刑事手続きを専門としている。
とありました。
ZEIT ON LINEの11月2日付けの記事では
クラシックカー専門メーカー、Kienle Automobiltechnikの破産管財人は、同社の買い手を探している。ディッツィンゲン(ルートヴィヒスブルク地区)の広報担当者は木曜日、事業の継続を目指すことを確認した。Kienle Automobiltechnikは、メルセデス・ベンツのクラシックカーのレストアを手がける世界有数の企業である。
このクラシックカー専門業者は週明けに破産を申請した。仮の破産管財人は、同社の財政難はシュトゥットガルト検察庁とバーデン・ヴュルテンベルク州犯罪捜査局による捜査が続いている結果であると説明した。これは偽造クラシックカーの販売容疑に関するものである。同社はこの疑惑を否定していた。捜査の結果、多数の顧客が注文をキャンセルした。検察当局によると、捜査の終結はまだ見えていないという。
Kienle Automobiltechnikの60人の従業員の賃金と給与は、10月、11月、12月の3ヶ月間、破産手続きの代理給付によって確保されると、仮の破産管財人はさらに説明した。
とありました。
やっぱりあの疑惑が商売に影響しちゃったんですねぇ。
Auto Motor und Sportの記事に事業は継続とあったので
それを読んだ時点では一寸安心したのですが、
Zeitはそれを目指して買い手を探している段階のように書いているので
まだまだ予断を許さない状況なのでしょうね。
M100エンジンのメーカーリビルトはキンレが担当しているって話で、
元々それ位の協力体制にあるのだから、
MBが買収してくれるのが一番良さそうな気はするのですけど、
現在、電気自動車に傾注し、ガソリンを使わない方向へシフトしようとしているMBが、
果たしてクラシック事業にどの程度まで重きを置いているか判らないですからねぇ。
記事にはキンレが300SLに特化しているような書き方をしていますが、
実際にはMBの幅広い車種に渡って(高価だけど)高品質なレストアを提供しており、
そんな会社は世界規模で見ても本当に少ないと思うので、何とか上手い事、事業継続の方向で
(変な所に買収されずに)ソフトランディングしてくれればいいなぁと思います。
私も買ったことがありますが、キンレがいーべーでぽちぽちと部品を売っていた時に、
ひょっとして経営があんまり楽じゃないのかもなぁ、、、なんて思っていましたけど、
シロクロのハッキリしていない疑惑によるキャンセルが引き起こしたこととはいえ、
こうなってみると、それは当たりだったのかもなぁという所ですね。
一見、世界的な旧車ブームのように見える中、大手のレストア屋さんはウハウハかな?
と思ったりする所ですけど、
実際には賃金が安くはない国でのレストア事業はそうそう甘いものではないのかもですね。
Posted at 2023/11/11 19:40:14 | |
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