イギリスの車屋さんでMBクラシックセンターレストア物だという
ハネベンの300SEの売り物を見付けました。
最初から書いちゃいますけど、お値段は応談という事なんですけれども、
驚いちゃう事にこの車、35万スイスフランかけてレストアされたらしいんですよね(汗)。
スイスフランってあんまり縁がない通貨単位ですけど、
あーた、これって今の日本円で幾らくらいだと思いますこと?
ざっくり7千万ですよ(滝汗)。
どんだけの金持ちが糸目を付けずにレストアしちゃったんだって感じです。
それを踏まえてチョイと見て行ってみましょう(笑)。
んー、流石に外観の仕上がりは破綻なく綺麗になっていますねぇ。
ただ、MB自身が仕上げた車として少々不満なのが、ホイールで、、、
14インチ化されちゃっているのですよねぇ。
1ピースキャップにまではしていない所は評価してもイイとは思うんですけど、
メーカーがやるなら、見かけだけはラインオフした時の姿に仕上げて欲しい物だと
個人的には思ってしまうのですよね。
まぁ、お客さん側からの要望だったのかもしれませんけどねぇ。
タイヤはMXVのホワイトリボンのようですね。
Cピラーの300SEエンブレム。
ここに見えるクローム部品が全て破綻なく仕上がっている所は
さすがにお金に糸目をつけない一流のレストアだなぁと思わされますね。
例えば、私なんかが仮に自分の車のクロームをやり直そうと思った所で、
深い傷やら凹みやらがありますから、
ここまで綺麗にはどうしても持って来られませんからね。
枠付き300SEネームプレート
枠付きはセダン専用なのですが、
実はセダンでも008203まで(1965年の4月の末か5月の頭頃?)なので
1965年式でも最後の最後のモデルではない事が判ります。
因みにAUTOMATICのプレートは1964年の途中からなので、
これがある事で後期モデルである事が判ると同時に
AT車限定の話にはなってしまいますが、上の枠の付きか無しかまで合わせると
そこそこ生産時期が絞られる事になります。
これらの下には車屋さんのと思しき控えめなプレートが付いているのですが、
今販売している車屋さんとは違うお店の物(調べたらスイスらしい)なので、
レストアしたオーナーさんの後に一度は他の人の元に嫁いでいたのかも知れませんね。
ダッシュボード。
ここも文句のつけようの無い仕上がりですね。
オリジナルのウッドがこの仕様だったかは判りませんが、
このようにマカッサルエボニーが使われているとやっぱり華やかに見えますね。
ウッド周りのパネルは革張りではない筈で
新品などが残っている事もないであろう中、
それも右ハンドルだからそれは尚更だと思うのですが、
これだけ綺麗になっているというのはどんな手品を使ったのかしらん?と思われる所であります。
ステアリングはリムに溝があるので時期的には一寸微妙な気もするのですけれども、
恐らくこの車のオリジナルではないだろうと思われる所で、
但し、センターパッドのお星さまが近年の新品のそれではなく、
お星さまの大きさが小さくて、パッドとの間にクロームのリングが付くタイプになっているのは
評価出来る所だと思います。
ひょっとすると近年の新品ではなくて、250時代の当時物のNOSを奢っているのかも知れませんね。
メーターのアップ。
初めてこのメーターのマイル仕様の物をしげしげと見たような気がしますが、
黄色がマイルで白色がキロで表記されているのが面白いなぁと思って
他のW111系セダンを漁って、アメリカ仕様や別の英国仕様を見てみましたらば、
表記は通常通りマイルのみだったので、
考えてみると一寸見辛いけど、上手いことやられたなァと思いました。
ラジオ周り。
ベッカーはオイロパですね。
高額なレストア車ですし、車格からしても、
メキシコかグランプリを奢って欲しかった所ですが、
ちゃんと1DINより薄いタイプを使用している所は評価出来ますね。
前後席。
リアシートのバックレストの上部の仕上げが一寸気になる感じもしますが、
流石に綺麗に張り替えられていますね。
リアシートの分しか見えませんが、リール式のシートベルトは
流石にオリジナルではない筈です。
トランクルーム。
あらら、これはやらかしていますね。
青色の『荷物を積むときは、表に従ってタイヤ空気圧を調整してください』ステッカーの
貼り付け位置が見事に逆になっています。
正しくはキャッチの左側なんですよね。
ひょっとして右ハンドルだと逆って事ある?と思ったので、
他のW111系の右ハンドル車をチェックしてみましたが、
やはり左側になっていましたからね。
な~んでこんなつまんないミスをしているんでしょうかね?
エンジンルーム。
これまた流石に綺麗に仕上がっているなぁと思いますが、
こちらでもやらかしていますね(苦笑)。
コアサポートのプレートは右のが左、左のが右なのが正解ですよね。
こんな所を間違うなんて、本当にクラシックセンターレストア物なのかしら?
って思ってしまう所です。
一般の人には気にならないと思いますけれども、
私的には見慣れた状態と逆になっているので違和感しかないんですよねぇ。
で、その右にあるプレート。
あらまぁ、新しいプレートに打ち換えちゃっているのですね(汗)。
本当にクラシックセンターの手によるものだったとするならば、
せめて打刻の書体だけでも当時の物に似通った物にして欲しかったなと思います。
因みにここでは車体番号を隠しておきましたが、
車体番号からいくと恐らく1965年の3月頃の車両だろうと思われる所でありました。
メルセデスサービスのオイル交換タグ。
これがあると雰囲気がイイのは間違いありませんが、
これがあるからと言ってクラシックセンターレストア車という事にはなりませんわよね。
何時頃レストアされた車なのか判りませんけれども、
近年のクラシックセンターレストア物であれば『Factory Restored』ステッカーがある筈なので、
そこを写して欲しかったところですね。
高額レストアが施されている事自体は疑いませんが、
画像で見る限りだと本当にそうなの?と思わされる感じがしないでもないです。
尤も恐らくクラシックセンターのレストア対象のメインからは外れているでしょうし、
この辺りの車種でクラシックセンターがそこまでオリジナルに徹底としていると言える確信も
私には無いのですけどね(笑)。