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その方はポッケを2台所有しており、1台は80cc、もう1台は72ccのエンジンを載せてけっこうハードにいじっています。

で、その2台のエンジンのシリンダーヘッド面研を依頼されまして加工したのですが、当初はもちろん通常通りの現金払いで代金を受け取る予定でしたが話の流れで「RX50のエンジンがあるんだけど要ります？」と申し出があり、なんとヘッド面研加工の代金がわりにエンジン丸ごと頂いちゃいました！

これが受け取ったエンジンです。

RX50(4U5)エンジンがベースですのでミニトレ系50ccでは最強の7馬力エンジンで、もちろん5速。

今回私のために1から組み上げてくれまして、クラッチも「2枚仕様と3枚仕様ができますが？」と聞かれたので3枚で組んで頂きました。

シリンダーヘッドもわざわざポッケのアップチャンバー用にフィンの当たる部分をカットしてくれてほんとありがたい限りです。

RX50ベースですがクランクケースだけは2AL、つまりYSR50のものです。電装系とかはすべてRX50ですのでそのまま組めるはずです。ミッションのギヤ比はRX50もYSR50も同じです。

軽くポート研磨もしてくれてあります。ポートタイミングを変更するような加工はしておりません。

私もまだノーマルポッケのエンジンで試したいことがあるため今すぐに載せるつもりはありませんが、とりあえずヘッド面研をして準備だけは整えておくつもりです。

このエンジン、オークション等ではけっこういい値がつくと思いますので、それを頂いてしまってほんと感謝です。

どこがユーロなのかは置いといて、とにかく安いですよね。もちろん中国製です。

見た目だけはいっちょまえのチャンバーの形状ですが、たまたまYouTubeの動画を見てその中身に驚きました。

まずは以下の動画を見てください。

なんだこれは！「チャンバーの形をしたただのサイレンサーじゃないですか！」

これじゃチャンバーの効果なんてまったくありません。下手すれば…いや確実にノーマルマフラーよりパワーダウン間違いなしです！

しかしマトモに考えればこういう隔壁構造のサイレンサーを仕込むほうが単純なチャンバー作るよりとても手間がかかるわけですので、そういう意味ではしっかり作られてるとも言えるわけですが…チャンバーはチューニングパーツなのですからその手間と技術を本来のパワーアップにかけてほしいところです。

もちろんすべてのユーロチャンバーがこんな製品ではないと思いますが、たいていこういうのは複数のショップが同じ製造元から輸入して売ってると思いますので、とくに安いチャンバーには要注意です。

いくら安いとは言っても金出してノーマルより遅くなっては本末転倒ですからねぇ。

久々に面白い動画を見させていただきました。