2024年03月31日
【MAZDA2試乗】モデル末期、のはずだよね【15BD】
先日、我がデメちゃん(デミオ・ディーゼル)のストラットアッパーマウント交換の間、ちょっと無理言ってガソリングレードのMAZDA2に試乗させてもらいました。
15BDは実質的に廉価グレードですが、車両価格は170万円台でほとんど軽自動車水準。近年の軽自動車の劇的進化に対して、果たして現行、それもすでに登場から10年を迎えた製品がどのような印象をもたらしてくれるでしょうか。
廉価グレードですが、1,500CC自然吸気エンジンでハイブリッドでも何でもありません。実は私はこのマツダの1,500CCエンジンが非常に気に入っています。
以前にMAZDA3でも廉価グレードでこのエンジンを採用するモデルに試乗しましたが、高速道路まで含めて大変に好印象でした。吹け上りもスムーズでその際の音質もお気に入り。これをさらにブラッシュアップしたのがロードスターのエンジンですね。素性はお墨付き。
それをコンパクトカーであるMAZDA2に乗せているのですから、不満があるはずがありません。スポーツ性能を重視する方はより高出力エンジンを望むでしょうが、ロードスターを筆頭にマツダは”人馬一体”、操る一体感を重視していて、必ずしも”速い”ことを目指しているわけではないようです。
個人的に、1トン100馬力の法則というのがありまして(笑)。車両重量1トンあたり100馬力程度の最高出力を持っていれば動力性能に不満を感じることはほぼない、という理屈です。
コンパクトカーの多くはちょうどこの辺に位置していて、つまり必要十分ということ。
ご多分に漏れず15BDも軽快で快適な走行が楽しめました。65-70km/hの巡航時に1,500rpm前後と常用域で回転数も低く、したがって燃費も良さそうです。たぶん私のいつものコースだと表示燃費で25km/lくらい出せるんじゃないかな。
おおよそモデル末期で延命しているモデルということは感じさせず、装着タイヤBLUE EARTH GTもしっかりかつ乗り心地も良くこのクルマに合っていると感じました。
毎年のように商品改良を続けてきたことで、たぶん初期のDEMIOとは相当違うものになっているはずですが、比較ではなくてこのモデルを単体で評価すると、全然古さを感じませんね。
うちのデメちゃんはディーゼルですが、これはこれで利点があります。しかしこのシャシーはやっぱりガソリンエンジンが似合います。重量バランスに起因する車の挙動や操作感覚の違いはやはり大きく、ガソリングレードのほうこそ”本命”という印象です。
今後、フルモデルチェンジされるのか、このまま消滅するのか、はたまた他社からのOEMなんてこともありうるのか分かりませんが、私ならこのオプションで購入する、という見積りで総額2,500,000円以下になりますので、これならやっぱり軽自動車と競合しちゃうかなと思います。
しかし乗ればわかりますが、いくら良くなったとはいえ軽自動車のディメンションでは物理的にコンパクトカーには及ばない部分がどうしてもあります。逆に言えば、それが分からない、気にならない方なら軽自動車の方がリーズナブルということになるかもしれません。
車はね、やっぱり乗ってみて決めたほうがいいと思います。
ただ、古のハンドブレーキ装備ですので電パ教信者の方はご注意を(笑)。
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Posted at
2024/03/31 09:06:02
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