昔、あるところに、まったく釣りのできないジジイがおった。ジジイは、ある日「ああ、アラカブの味噌汁が食べたい」と釣りの神様に祈った。
次の日、ジジイがAmazon川へ洗濯に行くと、上流から何やら段ボール箱がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきたそうな。
ジジイは、その段ボール箱を家に持って帰って開けてみると、なんと中から釣り竿が出てきたそうな。
「おお、これは神様がわしに釣りをしろということなんじゃ。それも暴れる魚が苦手なビビりのわしのために、魚つかみと針外し用のペンチまで付いとる。ありがたや。」
ジジイは喜び、釣りの神に感謝した。
後日、ジジイはクレジットカードの請求を見たが、見なかったことにしたのは言うまでもない。しかもそれは、新しい沼の入り口であったことを、ジジイはまだ知らなかった。
めでたし、めでたし。(続く)
Posted at 2024/05/03 18:12:05 | |
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