また変な題をつけて!後から自分でも何のことかわかんなくなっているくせに!
リスローンから2017年に発表された新世代のエンジンオイル添加剤「ナノプライム」とにかく高価だがポチってしまった。
車はフリクションロスとの闘いである。燃料の燃焼によって発するエネルギーの10%も駆動に使えておらず、実に湯水のごとくエネルギーを消費しながら走り続けている。MAZDAでは省エネ化の流れの中で、ディーゼルエンジンに目を付け、ガソリンエンジン並みのスカDを開発2012年にリリースした。
2017年の改良では195PS版でピストンリングの見直しなど細かなところに手を入れて大幅改良を行ったが、残念ながら埼玉55のKFはKEと同型の175PS版である。これをベースに自分好みのスカDに仕上げる事を目標にチマチマやっている。
■ミカド商事情報では
●有機モリブデン濃度150ppmへの挑戦
①50PPMでは0.15⇒0.14μ程度 ②100PPMでは0.15⇒0.12μ程度 ③150PPMでは劇的に下がり0.15⇒0.08μ
100PPM以上は●添加剤の相溶性 ●補助添加剤の追加 ●LSPI性能(特に使用油)への影響がでるので、ノウハウが無いと難しい。
東北大学などの研究結果でPAOにモリブデン220PPMを入れて併用添加剤にCaスルホネートを使用して計測した結果、油温80℃では5分で0.035μまで低下し安定した効果があります。ちなみにCaスルホネートはLSPI(低速時ノッキング)の原因であり、入れすぎは良くない。
埼玉55工房の試験では(東北大と並べるな!)もともと有機モリブデン配合のエンジンオイルに、力太郎を2本入れたら案の定、有機モリブデンの死体と思われるスラッジ前段物質が出てきてしまった。

●有機モリブデンの結論
使っているオイルにすでに有機モリブデンが入っており、その配合濃度が解らない状態で、追加の市販有機モリブデンを投与すると、過剰濃度によるスラッジ発生の危険性があり用法・用量管理が実質不能。
よって、有機モリブデンではないオイル添加剤を検討する。というのが、過去8年の流れで二硫化モリブデンから有機モリブデンに行き、二硫化タングステン(WS2)が現在の添加剤。そして今日はそれの更に上を探る話し。
●究極のエンジンオイル添加剤というIP-WS2
IF-WS2は無機性(多層)フラレーン状二硫化タングステンといわれるもので、詳しくはミカド商事さんのブログでご理解下さい。元素周期表から今後これ以上のオイル添加剤が開発されることは無いとの事。
https://www.mikadooil.com/blog/2021/02/24/735/
IF-WS2の市販品ではハーレー専用オイルの一部とリスローンの「ナノプライム」が有名。驚くほど高価であり、オイル代より添加剤代がはるかに高い。

なによりも可愛がっている娘のお小遣いを2ケ月分滞納してブーブー言われながらも今日ポチッてしまいました。(金額はちっちゃいがやってることは湾岸ミッドナイトの世界だわ。)
商品カタログには摩擦係数0.05μとある。有機モリブデン150ppmの0.08μを超える減摩効果が数字としてあります。
●レビューの難しさ
みんカラのレビューを見ると、案の定、音が静かになった気がする、燃費がよくなった気がするとのコメントが多く添加剤を入れると当たり前の話しである。
気がするのではなく化学的には100%そうなる。感じるかどうかという難しい世界で、メーカー広告がうさん臭い感を漂わせているのも原因である。
こんな高価なものを自腹で入れようという酔狂な人は、おそらく有機モリブデンを使っており、それよりいい物がないのか?という事でチョイスしている。
性能的にはすべて有機モリブデンを上回っているが、商品化されたリスローンの「ナノプライム」ではほかにも色々添加しているので、IF-WS2の原液ではない。せっかくいい刃金を使っているのに研ぎ出しでなまくら刀になっていないか?
私は、1~2速5000rpmで林道の激坂を登るときのエンジンフィールと引き換えに、自分がオイルより高いお金を出して使うかという事だけである。
ちなみに今使用しているWS2粉は6000円/50gと負けずに高いが、今のところ使い続けている。(だから貧乏なんだね!イヤイヤ子供のときからだわ。)
●結局解りにくい摩擦係数
摩擦係数で見ると数値が低い方がいいと一目で解り良いのですが、有機モリブデンの例で言うと濃度や温度に左右され、どういう条件で試験されたデータなのか?今一つ解りません。
JIS規格で試験されたデータなのか?社内試験で出た都合の良い数字を引っ張ってきたのかもしれません。摩擦係数は静摩擦係数を指し、動摩擦係数は動いている物体間の摩擦を指す。静止物を動かすときには大きな摩擦抵抗を受けるが、動き出すと少し軽くなる。このイメージでご理解ください。
それで問題は、エンジン内部の金属同士の動摩擦係数が知りたいのですが、JIS規格のある試験方法では相手がフエルトなんですね。マジですか?昔からそういう決まりです。
大切なのはシリンダーとピストンリングの摩擦を減らして滑らかにしたいという事なのですが、こんな話はJIS規格にはありませんね。
シリンダーがフェルトでできているとすべては数値が語るという事でスッキリもんですがね。
■寄道話し:ウィキ情報ですが、動摩擦係数0.003μ′というのがありまして、性能が1桁上ですごいですね!究極の数値ではなかろうかと思います。
皆さんなんだと思いますか?これをエンジンにぶっこみたいな。実は身近にあるもので、みなさんも昔若いころにはたっぷり持っていたのですが、いやらしい大人になるにつれ、使いすぎて失って来たものです。
ムフフ。・・・全員ブッブーです。(このパターン好きやね!)
これは「ヒトの関節液と軟骨」の組み合わせの動摩擦係数です。俺のはそんなに滑らかじゃないぞという方は、すでにいやらしさも枯れて、軟骨がすり減っているのでしょう。(埼玉55の頸椎だわ!)
スカDエンジンを良くしたいと思って勉強すると、人の視力限界0.01mmや関節の動摩擦係数0.003μ′というような事ばかり気になって、スカD歴9年目ですが未だにオイルと添加剤に納得しきれていない状況です。
近々楽天の箱が来るが、娘にだけは見つからないようにしないとマズイ。オイル地獄。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
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2021/06/08 21:33:07