
GSと言っても…
グループサウンズじゃねーよ
↑はお約束(笑)
ALL THAT ガソリンスタンド
それも内地者=ツーリストが見て感じた
北海道のガススタ事情についてのお話です
最初にGS事情について触れる前にひとつ要注意事項として
ディーゼル車で寒冷期は北海道に限らず
温暖地域から満タンで行ってはいけない
何故かというと軽油は寒冷地で長時間駐車しておくと燃料タンクも冷え
シャーベット状に凝固してしまい燃料供給ができなくなる
即ちエンジンを始動できなくなる
なので現地で空になるくらいに調整して給油するが鉄則なのです
実は軽油に関して季節や時期によって添加剤を使って
凝固しないように調整しているのですよ
で…↓が店頭で売られている軽油の種類と供給エリアの一覧です

所謂ひとつの寒冷地仕様軽油ですね
当社的には2・3・特3号仕様ではセタン価が下がってしまうのが気になるけれど
その時期はセタンブースター必須ということで…(笑)
いきなり余談から入ってしまいましたが
北海道独特のガソリンスタンド事情では↓のがあります
それなりの都市部は別としてですが
次のスタンドまで100㎞以上はザラ

↑な警告看板も多数あるわけでして
高速道もGSのあるSA・PAが少なかったりします

道東道は由仁PA以東は終点の阿寒までなかったり
24時間営業は道央道輪厚PAだけだったりとするわけで
警告灯が点いたらすぐ給油
極端な話ですが…
最終警告看板から10㎞走った地点で
警告灯が点灯したら戻って給油しろ
それくらいシビアになる必要があります
もし携帯が繋がらない山の中でガス欠になったら
ヒグマさんとの遭遇
命あっての物種ですからそれは絶対に避ける意味もありますから
↑な世界ですからバイクでツーリングしているなら尚更つーか
タンク半分になったら嫌でも給油
↑も鉄則つーか当社もバイクで回っていた頃は実践してますた
まずは北海道特有のルールについてでしたが
北海道独自といえるガソリンスタンドといえば↓ですね
ホクレンSS
北海道での農業協同組合(JA)グループ経済農業協同組合連合会=ホクレンが
運営を行うガソリンスタンドであり本州をはじめ他地域でのJA-SSと同じ扱い
なぜか北海道だけはホクレンと強調する独自展開を行う
全道全エリアに点在するスタンド総数は約260ヶ所
苫小牧・留萌・釧路の3ヵ所に独自の石油出荷基地を運営しており
約150台のホクレンローリーで全道のホクレンSSへと自主配送を行うなど
大手元売り系に匹敵する運営規模を持つGSネットワークである
ちなみに2022年夏キャンペーンのイメキャラはゲッツでお馴染みダンディ坂野w
かつては北海道に行ったらホクレンで入れておけとまで言われてました
実際にバブル期に居住していた札幌でも最寄GSがホクレンで意外と安く
お世話になっていたこともあるのです
そしてホクレンといえば夏場のバイクライダー応援キャンペーン
1989年からツーリングを楽しんでいるバイクライダーを対象として毎年行われ
給油すると記念に↓なオリジナルのホクレンンフラッグをプレゼント

↑の画像はコロナ禍以前となる2019年のモノですが
REDは一時的にBLACKだった年次もありますけど
エリア毎に色分けされたフラッグすべてをコンプリートすることが
北海道を訪れたライダーのステータスでもありました
以前は無料で配布されていたのですが
2007年以降は有料(年度で異なるが1本100円 - 200円)となってます
これはバイクブームの終焉で訪れるライダーが減ったこともありますが
安価をセールスポイントにするセルフスタンドが増え
ホクレンSSそのものの運営にも影響を与えてきたということにもあります
そして2022年キャンペーンでは…

赤が消滅してしまってますねえ
チョットエリア比較してみますね
まずは2018年の色分けエリア

そして2022年の色分けエリア

REDエリアをBLUEエリアに編入すると同時にBLUEエリアのオホーツク地区を
GREENエリアに移管したのがわかりますかね?
何かこんなところまでコストダウンかよと言いたくなるのですが
それだけホクレンの経営が厳しいのかなとも感じるのですよ
そしてかつては安さもウリでしたが今では必ずしも安くない
当社も2017年に訪れた際にはここのSSで給油したけれど
2018年と今年は給油してない事実があるのですよ
そうなんです
今の北海道で安いGSといえば
↓の3グループが主力なんです
オカモトグループ
北海道帯広市に本社を置く株式会社オカモトホールディングスを持株会社とする
企業グループが運営するガソリンスタンドである
1964年に日本石油中士幌給油所を開設しガソリン小売を開始し
1999年には道内初のセルフスタンドを運営開始
道内のみならず東北・関東エリアをメインに買収先の関係から鳥取県でも
ガソリンスタンドのほか自動車整備事業のみならずフィットネスやリユース
さらにはエンタメ・美容からランドリーにソーラーまであつかう総合商社
外食事業ではあのびっくりドンキーやドトールにFC出店するほか
FCではTSUTAYAの一部店舗を運営していたりもする超多角経営で
GSの総店舗数は130店舗である
ちなみに中士幌の1号店は同社のメモリアルで2020年に復元され保存されてます

CALTEXのロゴも懐かしい昔の日本石油GSってこんなのだったなあw
まあ↑の案件はR241沿なのですぐわかりますよ
当社も今回この前を通ったのでオッ!と思いましたが
ここから快進撃がはじまったわけです
オカモトの特徴としてとにかく地域最安値を常に目指していること
なのでエリアでの価格差はあるものの看板提示を徹底しているほか
会員以外の一元サンにも次回給油時の2円引チケットを
領収書に附帯して発行している点があげられます
また看板は↑で表示したENEOSのほか

↑の無印自社ブランドやCOSMOのスタンドが存在します
これは他の同ブランドSSの近隣に店舗を構える例が多いため
そのようなSSは元売の看板を使用しない方針を取っていることと
買収により事業を拡大してきたことから買収元のブランドを
そのまま使用しているということも理由にあるようです
とにかくオカモトを見たら安く給油できるということは確かです
そして次は↓
モダ石油
北海道旭川市に本社を置くガソリンスタンド経営を展開する企業
道北11店・道央10店・道南8店・道東10店の計39店のガソリンスタンドを経営
多くは昭和シェル→出光アポロステーションの特約店だが
函館と釧路の2店のみキグナス特約店である
モダってヨーダみたいな妖怪臭がしますけど
創業者=社長が茂田サンだからなのですよw
元々シェル系だったので今後はアポロステーション化してくんだとうけど
今回見た限りはどこも貝印看板のままだったなあ(笑)
ハッキリ言って安いんだけどEasy PayやDrive Payが使えない
そのうえで元売りのポイント加算も使用もできないんですよねえ
安いんだけどここだけなんとかしてもらえないかなあという感じです
最後は↓のブランド
中和石油
北海道札幌市中央区に本社を置くガソリンスタンド経営を展開する企業
札幌市内14店舗 旭川市内2店舗 苫小牧市・長万部町それぞれ1店の計18店舗が
ENEOS特約店として営業するほか余市町に無印直営ブランド1店が存在する
1956年にススキノでGS事業に乗り出した会社
当初は昭和シェルブランドでしたが1998年にMobleブランドへ契約変更
最終的に東燃ゼネラル系とENEOS系の合併によりENEOS系へ鞍替えと
忙しい変遷を繰り返したのが特徴だったりもしますが
道内での
格安レンタカーちょいのりの運営しています
札幌市内中心なのであまりお目にかかれませんが
↑のエリアに関しては確実にモダやオカモトよりも看板価格は安い
さらに言えばここはENEOS・T-POINTの加算&使用が可能ですた
それと苫小牧市のSSは沼ノ端でフェリー埠頭からすぐなので
給油チャンスは結構あると思いますがねえ
↑の3社が今の北海道でイキのいいGSグループですかね?
内地との価格差ですが関東の激安激戦区である埼玉・神奈川に比較すると
8月中旬時点でガソリン・軽油とも+5円程度の範疇でした
10円以上高い福島・長野よりも結構頑張っている印象でしたけど…
とりあえず当社が感じたことを文章化してみますた