MAZDAにおける部品番号の傾向と対策 その1
この時間は部品番号から特定のパーツを選択する基礎を
DJ系MAZDA2/DEMIOならびにDK系CX-3を例にして
傾向と対策についての解説を行います
テキストは32ページをお開き下さい
講師は国立自動車総研主席研究員
代表取乱役センセイです
はい みなさん
国立自動車総研の代表取乱役です
今日はMAZDAにおける部品番号の傾向と対策について第1回目の講義です
部品番号とは自動車部品の区分けに用いられている番号です
エンジン系やボディ系などの種類ごとに規則性を有した番号のつけ方が
成されており部品番号を見ただけで具体的にどういったパーツなのか?
一般ユーザーにとっては意味不明な数字や英字の羅列にしか思えませんが
メーカー・ディラーにとっては命綱とも言えるモノであり
部品を発注する際には不可欠なIDでもあります
ただ これには番号の名付け方に法則性や傾向がありまして
これを共有することによりユーザーも部品特定や発注時に簡略化できる
こういったメリットがあるほかにディラーによっては
品番がわからなければ発注さえ受け付けてくれないところもありまして
むしろユーザーも積極的に知っておく必要があるべきと考えます
今日はMAZDA車それもD系プラットフォーム車を例に講義を行っていきます
まずはテキスト32ページから…
最初に注目すべきは↓です
1.カラートリム&仕様を見極めろ

↑の画像はコンソールサイドパネルでして
DJ系MAZDA2/DEMIOでは定番のCX-3用純正部品を流用した内装質感向上技です
これの品番は↓です
DA7A-64-23X 02
DA7A-64-24X 02
23Xは右用 24Xは左用の区分ですが注目すべきはラストの数字2桁
02
↑が黒合皮に赤ステッチのカラートリムを示すインデックスになります
では02の部分に15を代入すると↓なります
DA7A-64-24X 15
このような赤地に赤ステッチというド派手な仕様になります
また仕様違いから品番が異なるという例では↓があります

これまた電制パーキング導入以前のCX-3用を流用する
シフトプレートU字リングの質感グレードアップですが↑の品番は
D10K-64-36X
ですが…これはディーゼル車とガソリンMT車専用パーツでして
ガソリンAT車は↓の品番になります
DB3S-64-36X

品番が異なるのはU字リング部にシフトスケジュールを
SPORTモード切換SWがあるためパーツそのものが別物になるためです
また品番からプラットフォームが判明するのも同時にわかるかと?
↑で解説してきたパーツ類はすべて最初の文字が
D
つまり
D系プラットフォームを意味しているのです
時間の都合で詳細は割愛しますが
こちらを読んでおくように願います
まあ これはホンの一部ですが覚えていて損はないということです
2.同一パーツでも品番が異なるケース
これまたMAZDA2ではお馴染みの流用パーツです
インパネデコレーションパネルですね
DEMIO時代のXD Touring用に設定されていたモノでして
黒系合皮ソフトパッド+赤ステッチが施されたこれの品番は
DA7A-55-210B02
しかしこれはここ2年程での品番で以前は↓な品番ですた
DA7A-55-210A02
察するに末尾の02はコンソールサイドパネルのインデクッスと同じ意味合いでも
その前のAが何を意味するのか調べてみると…
製造もしくは仕様変更に伴うモノです
↑は他のメーカーでもあり得るケースですがこのデコパネに関しては
製造地が日本→タイ王国へ変更されたことで
品番も変更されたということです
ちなみにディラーで旧品番を打ち込むと自動的に現品番へ導くような
プログラミングがされているのもこのケースでの特徴でもあります
3.アルミホイールは奇々怪々
DJ系の定番流用イジリで有名なモノには↓があります

ND5RCロードスター純正AWでしてこの品番が…
9965P56560
厳密に言うと↑画像のブラック塗装が
9965-P5-6560
↑になりますがこれもカラーリングや仕向地での仕様違いな
多種多様なバリエーションがあり調べてみると↓のが確認できました
9965-H2-6560:ガンメタリックモデル
9965-K2-6560:高輝度シルバーモデル
↑からわかることは"9965"というのが純正アルミホイールを意味するモノで
次のアルファベット+数字がカラーリングの違いを意味するのだろう
そう考えるのが自然かと思うのですがディラーのコンピューターで検索すると
2021年モデルでは↓の2種類がヒットするのです
9965-P5-6560:ブラックモデル(7G1)
9965-P4-6560:ブライトモデル(6G2)
仕様変更で↑2種に整理されたものとも考えられるのですが
調べていた途中に海外サイトでトンデモナイものを見つけたのです

日本国内ではAXELA 海外ではMAZDA3の車名で流通していたBM/BY系の
16インチ純正AWですがこれの品番が
9965-D0-6560
エッ…これってどういうことなのか?
そう思いますでしょ!
さらにリサーチを掛ける必要があるのですがその術は困難というか
カナリ難易度が高いことにどうしたらよいか?と考えていたら
デミ王2世参上!サンが驚きのレポートを発表してくれました

MAZDA2 BTE専用16インチホイールですが↑の品番が
9965-77-5560
↑から推測すると下4桁の数字はリム幅とホイール径を示すのではないかと?
6560:リム幅6.5J/16インチ
5560:リム幅5.5J/16インチ
さらに驚愕の事実がわかりました

2021年モデルまで存在したL Packageに標準装着
ならびにProactive S PackageにOP設定されていた高輝度塗装仕様
デザインはBTE用とまったく同じなのですがこちらの品番も
9965-77-5560
MAZDA内部ではどう区別しているのか?というと
ND5RCロードスターと同様にカッコ付カラーコードで分類しているようです
(7G1):BTE用黒仕様
(8G1):高輝度塗装
つまり↑らのことから次の答えが導き出せます
9965:アルミホイール
中2文字:モデルコード
下4文字:リム幅&ホイール径
念のため↓についても調べてみました

DJ DEMIO時代に設定されていた16インチAWです
これの品番について調べてみるとやはり法則に当て嵌まっておりいずれも
9965-●◆-5560
●◆の部分には40・48・49・59の4種類が存在することが判明しました
以上のことからMAZDAの純正AWは車種を問わず
リム幅と径で品番が決まる
↑なのですが9965に続く2文字のコードが多過ぎてメンドクサイ(笑)
ということだけは確実で逆に魑魅魍魎にしてしまうとも言えるということです
ですから…

現行MAZDA2 SPORT/SPORT+の純正AWも品番は
9965-●◆-5560
↑になるはずです
ただ調べてないので確定できません
さあ そろそろ時間がなくなってまいりました
本日はありがとうございました
MAZDAにおける部品番号の傾向と対策 その1
講師は国立自動車総研主任研究員 代表取乱役でした
これで教養講座を終わります
なんだろう? パチモン教養講座でよかったんかなあ?(笑)