第73回 全国植樹祭いわて2023

天皇皇后両陛下 岩手 陸前高田で「全国植樹祭」の式典に出席
2023年6月4日 16時38分
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岩手県を訪れている天皇皇后両陛下は、東日本大震災で大きな被害を受けた陸前高田市で行われた「全国植樹祭」の式典に出席されました。

ことしの全国植樹祭は、陸前高田市の「高田松原津波復興祈念公園」で4日午後2時から開かれ、両陛下は震災の犠牲者に対して、ほかの参加者とともに黙とうをささげられました。
式典で天皇陛下は「震災を乗り越えて、この度、全国植樹祭が開催されることは誠に意義深く、復興に向けた地域の人々のこれまでのたゆみない努力と大会関係者の尽力に深く敬意を表します。かけがえのない財産である森林を守り、育て、次の世代につなげていく活動が、岩手の地から全国へ、そして未来に向けて大きく広がっていくことを願います」などとおことばを述べられました。
そして、地元の「緑の少年団」の介添えで、天皇陛下は、岩手県の木として県民に親しまれている「南部アカマツ」など、皇后さまは「ベニヤマボウシ」など、それぞれ3種類の苗木を植えられました。
このあと、森づくりの尊さや豊かな森林を次世代に引き継ぐ大切さを表現するパフォーマンスが行われ、両陛下は笑顔で拍手を送られていました。

両陛下が東日本大震災で大きな被害を受けた被災地を直接訪問するのは即位後初めてで、4日は植樹祭に先立ち、大船渡市で震災のあと仮設商店街などで営業してきた店舗が入る商業施設を視察されました。