沖縄戦から78年「慰霊の日」次の世代への記憶の継承が課題
2023年6月23日 6時12分
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沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦から78年の「慰霊の日」を迎え、最後の激戦地となった糸満市の平和祈念公園では朝早くから遺族などが平和への祈りをささげています。戦争を実際に体験した県民は全体の1割を下回っているとみられていて、沖縄戦の記憶を次の世代がどう継承していくのか、問われています。
昭和20年の沖縄戦では、激しい地上戦の末、20万人以上が亡くなり県民の4人に1人が命を落としました。
沖縄県は旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる6月23日を「慰霊の日」と定めています。
最後の激戦地となった糸満市の平和祈念公園には朝早くから遺族などが訪れ、戦没者の名前が刻まれた平和の礎に花を手向け犠牲者を悼んでいました。
平和祈念公園では正午前から戦没者追悼式が行われます。
県内のシンクタンクの調査によりますと戦争を実際に体験した県民の割合は全体の1割を下回っているとみられています。
旧日本軍に動員され、戦後、平和の尊さを訴えてきた元学徒も相次いで亡くなっています。
こうした中、国は沖縄を含む南西諸島の防衛力強化を進めていて、いわゆる「反撃能力」として使えるミサイルの配備先として南西諸島が有力視されています。
これに対し戦争を生き延びた人たちからは「平和が一番大切だという沖縄戦の教訓を守ってもらいたい」とか「沖縄から平和外交の大切さを訴えていくことが重要だ」といった声が聞かれます。
体験者が持ち続けてきた平和への願いと向き合い、沖縄戦の記憶を次の世代がどう継承していくのか、問われています。
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2023/06/23 12:30:18