駄菓子店の跡地のベニシダレザクラがことしも見頃に
04月09日 17時11分
去年閉店した仙台市若林区の老舗の駄菓子店の跡地に残された1本の桜が見頃を迎え、訪れた人を楽しませています。
仙台市若林区舟丁にあった明治18年創業の老舗の駄菓子店「石橋屋」では、店の敷地に樹齢94年のベニシダレザクラが植えられ、風情ある建物とともに花見を楽しめる桜の名所として知られていました。
しかし、おととし3月の福島県沖地震で建物が大きな被害を受けたことなどを理由に去年5月に閉店し、138年の歴史に幕を下ろしました。
建物は取り壊され周囲はさら地になりましたが、店とともに地域に愛されてきた桜は残すことになり、今年も花を咲かせ見頃を迎えました。
8日も多くの人が桜をじっくり眺めたり、写真に収めたりするなどしていました。
30年以上前から店の隣で歯科医院を営む地元の男性は「子どものころからここに住んでいるので、石橋屋がなくなったのはさみしいですが、ことしも変わりなくきれいに咲いてうれしいです」と話していました。
駄菓子店の元店主で近くに住む大林左吉さん(91)は、店を閉めたあともこの桜を見に訪れています。
大林さんは「子どものように育てた桜が、ことしも立派に咲き感動しています。あと10年は元気に過ごし、この桜を見守りたいです」と話していました。
土地の新しい所有者によりますと、この場所には今後賃貸アパートが建設される予定ですが、桜の木は残していきたいということです。
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2024/04/09 19:13:20